5万5000人のURnotalone

先日のこと
東京ドームで行われたNEWSの20周年ライブに参戦した。

彼らの東京ドームでのライブは、約5年ぶりの開催。
コロナ禍でドーム公演が中止になった。メンバーが一人抜けた。
私自身においても、コロナ禍という背景の中で仕事やら家族のことやら、色んなことに堪えて、潰されそうになるのを四つん這いでどうにか踏ん張っていたようなな時期で、

3人のNEWSが東京ドームに立つのを見るまで死ぬもんか!!!

と、NEWSの楽曲に励まされながら、当時を生きた。

だから、感慨深い。やっとここまでたどり着いた。私もよくぞ踏ん張った。

今、コロナは5類感染症になった。当時に比べたら、向き合いかたも変化してるけれど、緊急事態宣言の出された当時は、生きるか罹るか、それはそれは不安な毎日だった。

UR not aloneという彼らの楽曲がある。
NEWSのメンバーは、この楽曲を己の魂を燃やして、情熱を乗せて、感情を剥き出しにして、全てを晒して、私たちの前で歌い続けている。


ああどうか
力をかしてくれないか
昨日までの僕よ
共に乗り越えてきたじゃないか

歌詞がエモーショナル
ぺしゃんこに潰れかけた心に力をくれる。

どうにもならない日常の、ぶつけようのないどす黒い感情も、ひとり大声で歌い、浄化させたこともあった。
自宅への帰り道、イヤホンで爆音で聴きながら、彼らの声に鼓舞され泣きながら歩いたことも、あった。


拝見 あの日の僕へ
今はココで立っています

会場が暗くなる。歓声が沸き起こる。ステージ上の大きなスクリーンに、文字が映し出される。するとみんな当たり前に歌い出す。メンバーが誰もステージに立っていない中で。


誰かに笑われた夢を
今もココで見続けてます

次々に映し出される歌詞に合わせて、大きな声で歌い続ける。


テンポが鳴っているわけでもない。
誰かがガイドで歌っているわけでもない。
それでも、リズムが乱れることもなく、音程がバラバラになることもなく、5万5000人の歌声がひとつ束になってドームに響く。

私は一塁側のバルコニー席で歌いながら聴いていた。歌わなければと思いつつも、黙って聴いていたかった。心が震える。感動しすぎて泣きそうになって声が詰まる。いや、泣いている場合ではない、ちゃんと歌わねば。

例えばこの声が
届くのなら誰でもいい
聞こえますか
胸張ってさあ叫ぶんだ
全部詰め込んだこの宣誓を

メンバーがファンのことを信頼してくれているからこその演出だと思う。そして、それに応えるチームNEWSもすごい。固く強く相思相愛だ。

僕は誓うよ
一切引かないし 一切負けない
自分が決めた道のうえ
全てをかけて笑えるように
やり抜くぞ

気がつけばサビまで歌っていた。
やっとメンバーがステージ上に出てきて、バンドの音が鳴る。そして、私も歓声を上げる。

ライブは始まったばかりなのに、なんかもう心が、嬉しいと楽しいで溢れる。

だから!NEWS!すごいでしょ!!!
と、大声で自慢したい!!!

この景色の片隅にいられたことが嬉しいし、歌声の一片になれたことを誇りに思う。




生まれた日から
今日までの僕が見てる
明日もそう
少しづつ前へ
not alone



NEWSに出会える人生で良かった。

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