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60歳からの飲食業開業記録(その4)

(その3からの続きです)


【料理をどうするか】

バーと言えども、いわゆる「アテ」「つまみ」のフードをどうするのかも必要ですよね。

計画書では

■おつまみ各種 400円 ■料理 600円

これだけ。

つまり、何にも考えてなかったんですね😓

さすがに立ち上げ時は、見るに見かねた嫁さんがいろいろ考えてくれました。

おつまみの小皿
小腹が空いたら〆のごはん



なんだか居酒屋みたいですが、嫁さんが頑張ってくれてインスタにもあげていました。

そのための食器を買ったり、食材を仕入れたり。

結局のところ、お客さんが少なかったのでやめてしまいましたが😓


今はお通し(突き出し)としてオードブルプレート(チャージに含まれます)のほかに、フードメニューとしてピザ、カレー、ドリア、ソーセージ、唐揚げに絞って出しています。

オードブルプレートはパンも付いて少しお腹が膨れる内容ですが、お腹いっぱいで来られる方も多いので、お聞きしてからナッツやチーズなどに変えています。



【チャージをどうするか】

バーでチャージを取っているところは多いんでしょうか?

居酒屋では、お通しを出して数百円のチャージを取っているところもありますね。

スナックやラウンジではセット料金とかになってるんでしょうね。

実は、最初の計画書ではチャージは無かったんですが、当店では1,000円のチャージをいただいています。ドリンク1杯のみの場合はチャージ1,200円です。

つまり、クラフトビール600円を1杯飲んだだけでも1,800円いただくことになります。

チャージにはオードブルプレートが含まれますが、基本はオープンマイクの利用料です。

現在では、お客さんが順番を待って3曲ほど弾き語り演奏して、その後2周目が廻ってくるのに1時間以上かかったりします。

つまり、ほとんどのお客さんが2時間は在店されますので、回転率は低いです。

従って、チャージがお店の生命線になっています。

自分で弾き語りしたり、他のお客さんの演奏を聴いたりすることに価値を感じない人は来店されないと思います。



【喫煙か禁煙か】

いちおう、バーを名乗ってますんで喫煙をどうするかですが…

計画書には一切触れてありませんでした。

基本的には自分が吸わないのと、禁煙者の割合が多いので禁煙が当たり前と考えていたのかな。

いや、でもバーと喫煙はセットみたいな感じは持ってましたので、たしか当初は喫煙席も考えていた様な…

いずれにしろ禁煙にして良かったです。

ほとんどトラブルはありませんでしたが、お客さんによっては平気で吸い出す人もいました。(オードブルプレートを灰皿にして😓)

何度か「店内は禁煙です」と申し入れたら怒った様な顔してましたね。

(バーで吸えないとは何ごとか!)と言う無言のアピールが感じられましたけどね。

もちろんその方は2度と来られなかったですが。

今は、ところ狭しと吊ってある楽器があるので「楽器にも良くないので」と言うと「そうだよね」と言ってもらえます。



【オープンマイクに舵を切る】

とにかく夜営業のバーだったので、明確なターゲットも定まらないまま営業してました。

フラッと来られる方や、いっぺんは顔を見せとかないと、と来てくれる友人知人。

1年目は夜7時から12時まで、平日はお客さんが来ないのでひとりで店をやっていました。

いつだったか、東京から友人の紹介で来ていただいたお客さん

帰られてからご自身のブログに当店の事を書いていただいたのですが

『いいギターが置いてあって面白い店だったが、結局その日は私達2人だけで他の客は来ず、少々経営が心配だ』

嬉しいやら情けないやら…

そんな感じの日々ですから、夜中1時ごろ家に帰ると

「今日はどうだった?」と嫁さん

「来客ゼロ〜!」と私

これは何とかしなければ…


音楽に囲まれて、楽器を弾けて、歌を歌えて、お酒が飲めて、仲間が集まれて。

45歳から東京に単身赴任していたころ、お店にギターが置いてあってお客さんがステージで弾いて歌えるバーを見つけて通ってた。

あぁ、あの”音楽バー”がやりたかったお店の原点やん!

つまり、オープンマイクのお店やん!

店の周囲で同じような音楽のお店を見てみると、ブッキングライブと言って演奏予約制のお店は多くありましたが、いつ行っても演奏できるオープンマイクのお店は少なかったです。


『いつ来ても、ギターやピアノで弾き語りができるオープンマイクのお店』

やっとお店のコンセプトが決まりました。

(その5に続く)

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