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キタダヒロヒコ詩歌集

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三重県で詩や短歌、俳句を花びらのように書き散らしてきました。noteマガジンにまとめていきます。ぜひお読みいただけましたら嬉しいです。あなたのどこかに残る言葉がありますように。
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#オフ会しませんか

詩的履歴書  書くことは生きること

13歳で萩原朔太郎と出会ってしまい詩を書き始める。 翌年、中原中也と出会う。 この頃から詩の投稿開始。 16歳で知りあった高校文芸部の先輩に詩のノートを見せて感想をもらうようになり、その人を通じて谷川俊太郎に出会う。「本当のことを言おうか 詩人のふりはしているが わたしは詩人ではない」「黙っていた方がいいのだ もし言葉が 言葉を超えたものに 自らを捧げぬくらいなら」などの詩句を彼女から示される。 当時、隣の伊勢高にいらっしゃった詩人の渡辺正也先生にも一度だけ詩のノートを見て

キタダ詩歌集再録Ⅵ プーさんの手術(オペ)

noteを始めたころに投稿して、あまり多くの方に読まれていない作品を再録してアップします。 お読みいただいたあと、引用部の「スキ」をぽちっとしていただけたら喜びます笑。あ、コメント欄は宝物ですので、ぜひ一言お願いします! では、きょうはこの短歌を。 コメントやスキをお待ちしています! サポートやオススメをいただけると、とてもとても嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 131 夜行列車十首 その①

 昭和最末期の大学生だったわたしが、当時書いた連作です。  時代性を感じる表現がところどころにありますが、いまとなれば貴重な記録かもしれません。上京の目的など、どういうこと?と読者が思われるであろう箇所もそのままにしてあります。ぜひコメント等でご質問ください。では、一夜の旅の記録にお付き合いください。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    昭和61年7月10日夜から翌11日早朝にかけ、靖国神社における社頭奉仕のために東京へと向かうべく、

キタダヒロヒコ詩歌集 128

火の速度で近づいてきて去つた影はどの雲かもうわからないけど コメントやスキ、お待ちしています。 サポートやオススメ、記事紹介などしていただけるととてもとても嬉しいです!

キタダヒロヒコ詩歌集 126 すなとけい 

すなとけいたふせはおつるすなのかさふしのかたちにかたふきにけり ※漢字変換の一例 (砂時計倒せば落つる砂のかさ富士の形に傾きにけり) とめとなくまさこはおちてさらさらとまさこのふしのみねくつれけり (止めどなく真砂は落ちてさらさらと真砂の富士の峰崩れけり) すなとけいたふせはすなのおちはててまさこはつかにさかにのこれり (砂時計倒せば砂の落ち果てて真砂はつかに坂に残れり) はつかに…古語で「僅かに」の意。 コメントやスキをお待ちしています。 紹介記事を書いてくださ

キタダヒロヒコ詩歌集 125 土蜘蛛 

 土蜘蛛     キタダヒロヒコ はるかなるセンベイ布団の夜の底で這ひまはりゐた土蜘蛛である Deutsch語の辞引を閉ぢて瞑想し女性名詞の物ら恋ふらし 垂直に頭をもたげ起床せり朝へ打ち込む棒杭のやうに コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 124 海辺にて

 海辺にて     キタダヒロヒコ なにか散文的な用のため 海辺へ来たときにも 一群のさざなみとともに 沖から走つてくる衝動を 見る日がある。 自由の証として 潮風に朽ちかけた柱に攀ぢのぼり たるんだ電線を手繰りよせるときにも 味の失せたガムを噛みながら 測量器を覗きこむときにも 死ぬまで出逢はぬひとの数に 思ひを馳せたりする 質量とか重力とか それから時間とか 地上での自由を 神々が統べている でもいつでも 解き放たれる準備は ととのつてゐる ととのつてゐ

キタダヒロヒコ詩歌集 123 うつくしい真昼

 うつくしい真昼     キタダヒロヒコ はこばるる途中みづから落ちしかばいつも真昼は深くうつくし ほどけさうな雲のまうへにゐるやうだ まだ知られざる悪を為すとき コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 122 ガンダーの息

ニツポンの心臓白く咲きにけり ガンダーの息浴びたのである    キタダヒロヒコ コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 121 生死の群れ

むすうの光跡生死の群れは描きゐてわたくし以前の地上の冥(くら)き    キタダヒロヒコ コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダ詩歌集再録Ⅳ 平和末期 

noteを始めたころに投稿して、あまり多くの方に読まれていない作品を再録してアップします。 お読みいただいたあと、引用部の「スキ」をぽちっとしていただけたら喜びます笑。あ、コメント欄は宝物ですので、ぜひ一言お願いします! では、きょうはこの短歌を。

キタダヒロヒコ詩歌集 118 20代の頃の歌より② 名にし負はばいざ三月に 

なにしおははいささんくわつにみつきはのほてるやよひてきしよみたれよ    キタタヒロヒコ (名にし負はばいざ三月に水際のHOTELやよひできしよみたれよ) きし…義姉、技師、義肢、義子、義士、義歯、騎士、棋士、岸、既視 など てきし…敵視、溺死 など みたれよ…乱れよ、見たれよ など コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 116 

宇宙より地にふりし塵かりそめに僕、きみ、ワタシ、あなたと言へり    キタダヒロヒコ ふりし…降りし 経りし 古りし など コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 37

コピーしたての紙のぬくもりさえ恋しいくらい淋しいなんて内緒さ     キタダヒロヒコ コメントやスキをお待ちしています📃 サポートやオススメ、紹介記事など、とてもとても嬉しいです!