マガジンのカバー画像

キタダヒロヒコ詩歌集

196
三重県で詩や短歌、俳句を花びらのように書き散らしてきました。noteマガジンにまとめていきます。ぜひお読みいただけましたら嬉しいです。あなたのどこかに残る言葉がありますように。
運営しているクリエイター

#コメント欄は宝物

キタダ詩歌集再録ⅩⅡ 薄明の白

noteを始めたころに投稿して、あまり多くの方に読まれていない作品を再録してアップします。 お読みいただいたあと、引用部の「スキ」をぽちっとしていただけたら喜びます笑。あ、コメント欄は宝物ですので、ぜひ一言お願いします! では、きょうはこの歌を。 スキやコメントをお待ちしています。 サポート、オススメ大喜びです! メンバーシップへのご参加もぜひ。

キタダヒロヒコ詩歌集 142 

背中から日暮れてしまふひとに火を貸しぬ われにも日暮れが似合ふ    キタダヒロヒコ コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 133 夜行列車十首 その➂

 沼津を出れば眠ってしまう。やがて神奈川県内へ。車内アナウンスは貴重品盗難への注意の呼びかけを最後に途絶えた。…… 6 「横浜です」のアナウンスに目輝かせ旅の疲れも忘れむ、友よ!  4時05分。「おはようございます。」の車内放送。まもなく横浜着を告げる。 7 4時12分青く明け来し川崎の冷気の中をわが汽車は行く  4時08分横浜着、同09分発。川崎には停車しない。あと東京まで停車駅は品川と新橋のみ。もう空はあおみを帯びはじめた。皆起きはじめている。横浜のアナウンスに胸

キタダヒロヒコ詩歌集 130 中体連ソフトボール決勝

球と影いいえ影と球逢ふ刹那そこに来てゐたかつた、左翼手(レフト)は 健気なるエースの父は鳴る神の大音声(だいおんじょう)に鳴りて佇(た)ちゐたり 逆転打みてゐる僕は役員章つけてポカリを飲んでゐしのみ 逆転打まなうらに刻み立ち去れるわれらはおなじけふのむらびと 人生に幾度か区切りの日はありて区切りの涙流せしが終はらず コメントやスキ、お待ちしています。 サポートやオススメ、記事紹介などしていただけるととてもとても嬉しいです!

キタダヒロヒコ詩歌集 128

火の速度で近づいてきて去つた影はどの雲かもうわからないけど コメントやスキ、お待ちしています。 サポートやオススメ、記事紹介などしていただけるととてもとても嬉しいです!

キタダヒロヒコ詩歌集 127 JR参宮線宮川駅

  JR参宮線宮川駅     キタダヒロヒコ 名にし負ふ宮川の橋わたらひて伊勢よりかへり来る車両かな 緑蔭に各駅停車(ローカル)停まり若き日の教へ子たちが手を振りてゐつ 昼もなほ改札に駅員無きをくぐりて吾も手を振りにけり 笑つてゐたのであらう 誰だかはわからなかつた かげになづんで 「見はるかす伊勢の大野」を日々よぎりやがて見えなくなるあなたたち コメントやスキ、お待ちしています。 サポートやオススメ、記事紹介などしていただけるととてもとても嬉しいです!

キタダヒロヒコ詩歌集 126 すなとけい 

すなとけいたふせはおつるすなのかさふしのかたちにかたふきにけり ※漢字変換の一例 (砂時計倒せば落つる砂のかさ富士の形に傾きにけり) とめとなくまさこはおちてさらさらとまさこのふしのみねくつれけり (止めどなく真砂は落ちてさらさらと真砂の富士の峰崩れけり) すなとけいたふせはすなのおちはててまさこはつかにさかにのこれり (砂時計倒せば砂の落ち果てて真砂はつかに坂に残れり) はつかに…古語で「僅かに」の意。 コメントやスキをお待ちしています。 紹介記事を書いてくださ

キタダヒロヒコ詩歌集 125 土蜘蛛 

 土蜘蛛     キタダヒロヒコ はるかなるセンベイ布団の夜の底で這ひまはりゐた土蜘蛛である Deutsch語の辞引を閉ぢて瞑想し女性名詞の物ら恋ふらし 垂直に頭をもたげ起床せり朝へ打ち込む棒杭のやうに コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 123 うつくしい真昼

 うつくしい真昼     キタダヒロヒコ はこばるる途中みづから落ちしかばいつも真昼は深くうつくし ほどけさうな雲のまうへにゐるやうだ まだ知られざる悪を為すとき コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 122 ガンダーの息

ニツポンの心臓白く咲きにけり ガンダーの息浴びたのである    キタダヒロヒコ コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダ詩歌集再録Ⅴ ずっとずっと続く船旅

noteを始めたころに投稿して、あまり多くの方に読まれていない作品を再録してアップします。 お読みいただいたあと、引用部の「スキ」をぽちっとしていただけたら喜びます笑。あ、コメント欄は宝物ですので、ぜひ一言お願いします! では、きょうはこの短歌を。

キタダヒロヒコ詩歌集 121 生死の群れ

むすうの光跡生死の群れは描きゐてわたくし以前の地上の冥(くら)き    キタダヒロヒコ コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 120 産ぶすなの

産ぶすなの映画館古(ふ)り機械古りわれらも古りて、かたかた語る    キタダヒロヒコ コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。

キタダヒロヒコ詩歌集 119 絶唱へ昇つてしまふ前に

絶唱へ昇つてしまふ前にくれ、信じておかねばならぬ言葉を    キタダヒロヒコ コメントやスキをお待ちしています。 サポートとオススメをしていただけたら最高に嬉しいです。