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キタダヒロヒコ詩歌集

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三重県で詩や短歌、俳句を花びらのように書き散らしてきました。noteマガジンにまとめていきます。ぜひお読みいただけましたら嬉しいです。あなたのどこかに残る言葉がありますように。
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2024年2月の記事一覧

魂の

魂の地獄が、歌にはふさわしい。(岡井隆) キタダヒロヒコ 底冷えの朝わたくしの最も浅いところから凍ててきてゐた 今はなき店のチャーシュー麺のブタころされるとき痛かったろうな とむらへば灰あをぞらにながれゐて光といふことばが口を衝く

Darn that dream

なつかしいような 不安なような夢をみたが もうどんな夢か忘れてしまって そこに漂っていた香りだけをおぼえている たぶん そんなふうになるのだろうとおもう 永い永い年月の彼方の痕跡なのに 一瞬でその場所に還る なつかしいとまどいとよろこびに その音はいつでもなんの前触れもなく わたしの前に来て鳴っているのだ