キタダ、詩を読む。…VOL.10 『同じ白さで雪は降りくる』(中畑智江歌集)
2014年11月末に書いた文章です。
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ことばが発せられるとき、そのことばは記号になって事物をはがれていってしまう。
何かを話したり、ものを書いたり、歌を詠んだりすることが
(私自身にとってだが)いつもほのかに悲しいことなのは・・・
永遠に届かないというあきらめをはじめから背負って、
とても宙ぶらりんな感じがしてしまうのは、そのためです。
そこをすごく受け止めてくれる歌を書く人に出会った。
事物をはがれて浮遊した言葉が、すこし傷