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新年へのこだわり

私が日本に住んでいる頃はお正月がの雰囲気が大好きだった。
新年を迎える準備を家族みんなでする。
大掃除やお節料理の材料やかまぼこの注文や鯛の注文
和菓子の注文、しめ縄の準備、お花の準備、などなど母は大忙し。
子供の頃はお正月には着物を着せてもらったり、お正月に新し服を買ってもらうことも準備の一つでした。
朝起きて新品の服を着るとなんだか新しい年の始まりだなあと子供心に思ったものだった。

台所にいくと母がお雑煮作っており、お正月用のお皿や器がテーブルには所せましと並べられていました。
お正月には祝箸を使ってお節料理をいただきます。
お箸の袋には一人づつの名前を筆ペンで父が書いており、自分の名前が置かれたところに座ります。
父が筆ペンで不器用に書いてくれる名前がなんとなく好きでした。

お節料理をいただく前に、まずはお屠蘇(おとそ)を飲みます。
(今初めてこんな漢字で書くことを知りました( ´艸`))
私は家族の中で一番若いので(末っ子)、朱色の屠蘇器(とそき)をもって各座席に回り、父、母、姉、兄と順番にお屠蘇を注いでいきます。
そして最後は私、父か母から一番小さな盃でほんの少しだけ注いでもらっていました。
お正月にしか使わない器、お祝いの朱色、お正月にしか飲むことがないお屠蘇。
家族5人で行う年に一度の大切な儀式にいつも少し緊張したものでした。

次はお節料理をいただきます。
お重箱に詰められたお節料理、父や母がそれぞれの意味を説明してくれました。
駄洒落みたいに聞こえてほんまかいな?と疑いながら聞いたものです。(ここではあえて書かないでおきます(笑))

父は午前中からビール、子供たちはジュース。
普段なら酒屋さんで注文してくれないジュースもお正月だけは1リットル6本入りのジュースを注文してくれています。
その上、各々飲みたいジュースを開けてもいいというお正月ならではの許可がでます。
一本ずつ飲み切らなくてもいいんです。
例えば姉や兄がコーラを飲むなら普段なら私もそれを飲まないといけませんが、
お正月なら
「私はファンタオレンジ!」といっても希望が通ります。
私は子供ながらに贅沢ってこういうことだよね~と思ったものでした。
(私の個人的な感想です)

今思えばなんて素敵なお正月だったんだろうと思います。
両親に感謝です。
こんな日々にはもうもどれないけど、いつまでも覚えておきたい大切な
思い出です。

現在お正月は真夏のオーストラリアで過ごしています。
全然厳かな雰囲気もなく、真夏の強い日射しを感じながらいつも通りの食事をいただいてます。

でも、インターネットがあってよかったです!
昨日お笑いヒットパレードの漫才を少しだけ見ることができました。
やっぱ、お正月はお笑いを見るに限ります!漫才の特番が一番楽しいです。
『初笑い』っていい言葉ですね。

こんな縁起がいい言葉は英語にはないんじゃないかな。。。知らんけど。

また日本でお正月を過ごすこともあるでしょうが、あの昭和のお正月ではないなあと、少し寂しく思うのでした。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
今年もよろしくお願いします!(^^)!

えんのみ
















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