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はじめまして。

こんにちは。伊治です。
これから日々のできごとをnoteに綴っていきますので、よろしくお願いいたします😉

私は先月までJICA海外協力隊として、2年間東アフリカのケニアで活動していました。今までの人生のなかで一番濃く、一番自分と向き合った時間だと思っています。

ケニアといえば、サファリ!ということでまずはお気に入りの写真を何枚か。

さすがに活動地にはこういった動物はいませんが、長期休暇を利用してサファリを楽しみました。大自然のなかにいると、自分がこんなにもちっぽけだなと感じるものです。


さて、話を本題に戻します。

隊員活動では、職種はコミュニティ開発、要請内容はこちらです。
目的:小規模農家の収入向上
活動内容:任地で採れた作物を使った商品開発と販売促進

小規模農家さんと共に、バナナやアボカドを使った付加価値商品を作り、それを販売して農家さんの収入向上に還元する活動です。

商品例としては、

バナナマンダジ(マンダジは揚げパンに似たお菓子)。お砂糖の代わりにバナナをマッシュして生地に加えたお菓子。1個10~20シリング(約10~20円)で販売。リピーターもできる程の人気ぶりでした。
アボカドソープ。アボカドの果肉部分、水、ココナッツオイル、薬品を混ぜて作った石鹸。保湿効果もあり、こちらも人気商品でした。1個50シリング(約50円)。

しかし赴任してから始めの1年間はなかなか活動が軌道に乗らず苦しみました。言語力、人間関係を一からつくること、配属先で感じた無力感など、理由はさまざま。

「ケニア人の力になりたい」と思って行ったはずなのに、私にできることはほんのちっぽけで、ここに来た意味を模索する日々。しかも必ずしも求められて来たわけではないと分かった時の絶望感。貧困を目の前にした時はただ立ち尽くし、現実を受け入れるだけで精一杯でした。

ですが彼らの生活を知り、彼らに寄り添うと決めてからは、活動が少しずつ軌道に乗っていきました。現地の人と同じものを食べ、時にはお宅に泊まらせてもらったり、現地語を覚えたり。そうしていくうちに、ケニア人も私を仲間として受け入れてくれるようになりました。

「国籍、文化、言語が違っても、分かり合って助け合っていける」

私が自身の経験を通して実感したことです。

結果として、バナナ農家さんでは8500シリング(約8500円)の利益を生むことができました。これは年間高校学費(通学制)の7割に相当します。付加価値商品を地道に販売していくことで、家計に還元していける。私はもちろん、農家さん自身も実感した経験となりました。


協力隊を終えて次のステップへ。

ケニアでの2年間を終え、次のステップとして、社内起業家としてケニアに戻る決断をしました。

新規事業の立ち上げを計画中です。
それも、ケニア産アボカドオイル🥑!!

この事業には大きな2つの目的があります。
・原料となるアボカドを小規模農家から買い取ることで農家に還元されるしくみをつくること。
・農村コミュニティに生産拠点をつくり雇用を創出すること。

隊員として2年間活動するなかで、小規模農家が現金収入を得る機会の乏しさを目の当たりにしてきました。「日本人の私だからこそできることって何だろう」と模索に模索を続け、出した結論がこれでした。

7月にはケニアに戻り、ケニアに拠点を置くアルファジリ㈱にて新規事業の実行者として挑戦していきます。

きっと苦労もたくさんあるでしょう。
それでも気持ちを落とさずにいられるのは
「お客様に美味しいケニア産アボカドオイルをお届けたい」
「ケニアの農家さんの力になりたい」

純粋にその気持ちだけです。

アボカドオイルが日本に届く日をぜひ楽しみに待っていてくださいね!

協力隊 世界日記にも同じような記事を載せています。
ぜひご一読ください。


それでは、また!
コンゴイ!(私の活動地ケリチョの現地語キプシギス語で「ありがとう」)


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