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【音ゲー】ポラリスコードを遊んだよという話

どうも、もっちーです。

普段はTCGの話ばかりですがたまには別な話題で書いたりもします。今回はゲームセンターで絶賛稼働中の音楽ゲーム、「ポラリスコード」を遊んでみた話です。

ポラリスコード…❓

はい、ポラリスコードです。
聞いた事ない人も多いと思います、今回はこのポラリスコードについて「なんであんまり人気無いんだ?」とか「今後生き延びるにはどうなるんだ?」みたいな話を中心にしつつ、1ヶ月遊んでみた感想記となります。


▼ポラリスコードを遊んだよ

●事の始まり

人間はチョロい生き物です、僕もそうですチョロチョロです。
現代を生きるオタクなので嗜む程度にVtuberコンテンツに触れているのですが推しのX(旧twitter)からこんな告知がありました。

比較的よくゲーセンへ行くので「ポラリスコード」は名前だけ知ってましたが全くプレーした事はありません。
ですが推しが単独でコラボときたらやってみるのはアリなのでは?という事で仕事終わりに閉店間際のゲーセンへ足を運ぶ事となります。

●ポラリスコードって?

・音ゲーである事
・あまり人気がない事
以外にポラリスコードに関する情報を知らなかったのですがとりあえずどんなものか調べてみる事にしました。

…?…検索ワードに引っかからない?

調べてみるとそもそもこのポラリスコード(以下、ポラリコ)、KONAMIのBEMANIブランドでは無くビデオゲーム部門の商品みたいですね、早速なんか雲行き怪しいな?

音ゲーなのにBEMANIでは無い…なにか社内抗争でもあったの…?という訳では無く、BEMANIブランドはそもそもKONAMI内部の楽曲制作チームとそこで作られた楽曲を用いたゲームおよびイベントや商品展開等をまとめたものです。
このポラリコはネット上で公開されている東方やボカロ、Vtuberの楽曲などを中心に収録しているためBEMANIブランドの楽曲を使っていない→なのでブランド外の音ゲーという分類になってるみたいですね。

横に広がる鍵盤と上段の2つのフェーダーを用いて操作するゲーム、同社のゲーム「ノスタルジア」にオマケのフェーダーをくっつけた感じでしょうか。プレー画面も特に変わった所は無く、「とりあえず普通の音ゲー」である事は伺えます。

公式サイトを見ている分には可もなく不可もなく、とりあえずやってみるか!という感じでプレーしてみる事にしました。

●ポラリコどうだった??

なんやかんや通いまくりそれなりにプレーし続けてみたのですがぶっちゃけ「かなり厳しい」です
プレイヤーlv50まで遊んでて何言ってるんだ❓というツッコミはさておき…

音ゲーというフォーマットなので最低限プレーした時の楽しさは保証されているのですが現状は最低保証されている分の面白さしか感じない、「ポラリスコードだから面白い/楽しい」と感じる部分が見つかりませんでした。

・独自性と面白さの欠如
・悪癖であるKONAMIの殿様商売

この2つがとにかく悪目立ちしており、販売時に契約しているであろう2〜3年の更新は続くと思われるもののその後は順当に消えていきそうというのが正直な感想でした。

もう1点、良くない所として既存プレイヤーとのニーズ乖離があるのですが、これはそもそも既存のゲーセンに居る音ゲーマーではなく、普段動画配信の視聴やスマホでの音ゲーを遊んでいる「普段はゲーセンに居ない新規層」を狙ったゲームである事は全体のデザインからも見て取れるのでそもそも既存音ゲーマーをメインユーザーとして捉えてないという話で纏まるかと思いますので詳しくは割愛してしまいます。

※高難易度譜面がプレーで貰えるポイントによる解禁性のため既音ゲーマーからは「簡単な譜面でしか遊べない」ゲーム、その上でBEMANI楽曲を入れておらず収録楽曲のターゲット層的にも元々よくゲーセンに通っている人達とはズレが生じてる

▼独自性と面白さの欠如

昨今はゲーセンだけで無くスマホなどでも音ゲーがリリースされており、様々な音ゲーが出回っています。
他のゲームにない個性・独自性が無ければ「○○をパクっただけの下位互換」と呼ばれ遊ばれずに終わってしまうというのが今の音ゲー事情というのは言わずもがな…アーケードゲームとなれば筐体という専用デバイスで遊ぶ、より独自性が必要とされる場所…のはずなのですが…

こちらがポラリスコードの画面
同社のボルテ、縦に長いですね
セガのチュウニ、なかり似た印象
こちらはスマホゲームのArcaea
そしてこれはプロセカ

これだから素人は…と言いたいところですが音ゲーの置くからノーツが飛んでくるフォーマットが類似してしまう事は仕方ありません。
問題は似ているからこそ独自の強みで他のゲームと差別化を測る必要があります。

ボルテはツマミ、チュウニはシンプルさと楽曲の守備範囲の広さ、画面全体をフル活用するアーケアなどどれも個性豊かなのですがこのポラリコにはそう言った他にはない個性がありません。

●人気作2つを足して3で割ったゲーム

デバイスやプレー感は限りなくチュウニに似ているのですが何年も遅れて出ている事や収録楽曲の守備範囲的にもあちらの下位互換です。
本来であれば、あちらには無いBEMANIブランドの楽曲展開が望めるのですがそれもありません。

加えて、チュウニにはない独自のフェーダーという操作デバイスも同社のボルテのツマミとほぼ同じ、「ボルテっぽいチュウニ」と言えば聞こえが良いかもしれませんがツマミと違い曲にエフェクトがかかるなどの演奏感も無く正直今の所このフェーダーが面白さにつながっている印象はあまり感じません、無いよりはマシな程度です。

現状は2つの人気音ゲーをとりあえず真似して合体させてみただけの音ゲーという印象が強く、ゲームをプレーしていてポラリコだからこそ面白い瞬間と言うのが見当たらないです。
これでは一度何らかの形でプレーした人が継続して遊ぶ可能性はかなり低く感じてしまいます。

●ポラリコだけの強みって無いの??

一応ですが完全に出来損ないパクリゲーという訳ではありません。
音ゲーとしては擁護出来ないのですが、チュウニやボルテに無い要素としては3Dキャラモデルによるダンスやエモーションがあります。

一部の楽曲では譜面の裏でMVが流れたり、選択した3Dキャラが踊ってくれたりします。

今の所コレだけです、ムービーも譜面の裏で流れるのでゲームに集中してるとほぼ見れませんし邪魔なのでムービー表示化する選択肢も出てきます。そもそも最大の強みなはずの3Dキャラが踊ってくれる楽曲も少なく強みが今ひとつ強みとして活きていないということも事実です。


現在のポラリコはゲームとして見た時に上位互換にあたるものが多く、わざわざゲーセンへ足を運んでプレーするには特別感のないゲームとなってしまっています。

▼悪癖であるKONAMIの殿様商売

もう一点、今に始まった事では有りませんがKONAMIの強気な価格設定が目立ちます。
この話の前にまずコンテンターと編成について軽く説明します。

●コンテンターとサポートスナップ

ポラリコは音ゲーでありながらソシャゲの様な「チーム編成」の要素があります。

コンテンターと呼ばれるメインキャラ1人とサポートスナップと呼ばれる4枚のカードで1つのチームを編成します、既にソシャゲ系の音ゲーをプレーした事ある方ならイメージ着きやすいと思いますがこれらのカードにより曲のスコアが変わります

このゲームにはクリア時に?/100%で表される曲の達成率とLIKESという得点の2つのスコアが表示されます。

・達成率
全てのノーツを完璧なタイミングで押せると100%

・LIKES
編成チームによる補正を加味した得点

高性能なチームを編成できれば100%の理論値を出さなくても高い得点(LIKES)を出せます。

●ガチャは悪い文化!

このコンテンターとサポートスナップそれぞれにガチャが存在し、実際にお金を入れるとガチャが回せるのですがこのガチャ1回300円というかなり強気な設定になってます。
つい最近までナチュラル3段クルーン方式の厳選ガチャ内臓していた武装神姫でジャブジャブ回していた自分が言うのもアレですがかなり割高に感じるガチャでした。

今回自分は涼海ネモコラボをきっかけにプレーし、コンテンターとして期間限定で展開していたガチャを回していました。
SSRとして排出される「涼海ネモ」以外はハズレという認識では居たのですが…

「オッス!アタシ日乃和!コンテンターやってんだ!よろしく!」

いや誰やねん…

ボルテからのゲストであるレイシスとグレイス以外全て本作オリジナルキャラなのですが、ゲーム内でストーリーモードが未実装であったり、デフォルメキャラ漫画企画みたいな物もほぼ動いてないため全く知らない・思い入れの無いキャラがポンポン出てきます。
一喜一憂とかでは無く完全に虚無ガチャです。

100歩譲ってコンテンターを引くガチャは目を瞑りましょう。一応コンテンターは3Dモデルのキャラが解禁され、編成に入れる事でメニュー画面で喋ってくれたりリザルト画面で褒めてくれます。

キャラをつつくと喋ったりします

問題はもう一つのガチャ、サポートスナップの方です。サポートスナップには3Dキャラなどはついておらず、イラスト1枚の装備品のようなものです。スナップごとに様々な得点ボーナスをプレー中に発生させます。

現在開催されているヒメヒナコラボのサポートスナップガチャの排出内容はこんな感じ。

からのこの大量のSSR、ゲームの内容的には強いサポートスナップも恒常枠に含まれているのかも知れませんが自分の様にコラボがきっかけでプレーした人が目当てのスナップを引き当てるのにはかなりの豪運か試行回数が必要になります。

ちなみにですが当然同じカードを重ねてレベル上限を上げる凸システムもあります。

自分はお目当ての涼海ネモスナップが出るまでに恒常キャラ3枚が完凸状態になりました。

●まだまだガチャは終わらない

ゲームには直接関係ないものの、コンテンターのポーズや汎用MVの差し替えなどコラボ期間中はコラボアイテムが展開されます。
沢山プレーして手に入れよう!
ではなくてボックスガチャ形式でゲーム内では無くKONAMIのサイトから購入する事になります。ちなみに1回500円です。

500円⁉️⁉️⁉️

●値段により生まれる弊害

「高いからやらない」

こういった声は当然あります、特に客層としてターゲットにしている動画配信を普段から視聴しているユーザーには学生も多く含まれています。

プレーそのものの料金は普通なのですがコラボ等をきっかけに触ってもらうのであればこの高い料金設定のガチャを回さないとお目当てのコラボコンテンツに触れる事が出来ません。

「コラボで気になってるけどガチャ高い」
「コンプ出来ないならやらない」

と言った具合にコラボの影響で増えるはずだったのに触れなかったユーザーというのもかなり多い様に思います。

もう少し年齢層の高いユーザーをターゲットとしているのであればまだ理解できますが音楽ゲームでのこの売り方はかなり厳しい様に見えてしまいます。

▼ポラリコ、希望的観測編

ここまでボロクソに書いてますがポラリコ運営側も現状はちゃんと受け止めている?みたいでなんやかんや頑張って改善しようとしてるっぽい雰囲気は感じます。

・コラボ第二弾

既に少し触れましたが現在はお歌系Vtuberの古参、ヒメヒナのお二人とコラボしてます。
涼海ネモコラボの終了と同時に新たなコラボをスタート、元よりこのVtuberとの関連やコラボを中心に展開していこうとする意図は強く感じるデザインという事もあり、想定していた売り方をようやくスタート出来た感じでしょうか。

・更新頻度
ほぼ毎週アプデしてます。
楽曲追加や、高い難易度のモードで譜面が無い曲に譜面が追加されるなど「頑張ってます!アプデしてます!」という制作チームのやる気は感じられる様な気がします。

追加される譜面も初期の鍵盤ずっと叩くだけ、これやるならチュウニズムでええやろ系譜面からフェーダーを絡めた操作の多いポラリコらしい(ボルテっぽい?)譜面が増えて来ている様に思います。

神っぽいな や ラグトレイン なんかは個人的には楽しい譜面だったと思います。

●おわりに

武装神姫の時に運営の方とお話した際、ガチャ系の商品展開をする場合最初に販売契約をする関係で2年間は値段や排出率の変更が難しいという話を聞きました。

ゲーム自体はこれからのアプデでなんやかんや面白くなってくれると仮定して、今後コラボをきっかけにプレーしようとした人が「ガチャが高いからやらない」と帰ってしまわないようどうにかゲーム内で付加価値をつけさせてあげられると良いですね。

ちなみにゲームのプレー自体はパセリを使うと130円で5曲遊べる格安設定だったりします。
なぜこのお徳感をガチャで出せなかったのか…

色々書いてきましたがコラボ終わった後も適正難易度のSランク埋めを目下目標にチマチマプレーしてます。

これを読んでる推しがコラボした時、ちょっと触ってみたら意外と面白いな?というゲームになってくれると良いですね。

Vtuber苦手な人はこのゲーム触る理由が何も無いという話は気にしない

おしまい

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