優しいロックンロールの話

僕がロックにハマり始めてあれこれ聴き出してから既に10年くらい経ちます。

10年、特にこの3〜4年くらいの間は
自分のこと、他人のこと問わず
苦しむこと、傷つくこと、悩むこと、困ることとにかくたくさんありました。
夜の数ほどありました。

人には言えないようなネガティブな感情、孤独も抱えてきました。
薬を飲んでも消えないような。

ある日、意中の人にフラれたことがきっかけで精神的に酷く動揺してしまい、
翌日の仕事はミスだらけでガタガタ。
前日もうまく眠れず、寝坊してしまい遅刻。
気晴らしに友達数人と遠出したり
自宅に集まってご飯食べたりしたものの
後からやってくる寂しさでまた心が押し潰されそうになりました。

そんな時、中学の頃ハマって聞いていた
サンボマスターの曲をたまたま見つけて
どこか懐かしい気分になりながらも
その2曲、「美しく光れ」と
「ロックンロールイズノットデッド」を聴いてみました。

中学時代はあまり何も感じなかった2曲だったのですが、今になって聴いてみると
自分のことを認めてくれるような
人に言えない孤独に寄り添ってくれるような
優しいロックの歌が聴こえてくるんです。

多分この世で一番優しいロックンロール。

こんな自分に「生きていておくれ」と語りかけてくれるような熱のある歌声。
明るく陽気だけど寄り添うような優しさ。

誰にもぶちまけられない孤独を抱えて、
どうするべきかもわからず、
社会復帰してがむしゃらに頑張ったであろう
この数年間を包んでくれるような曲でした。

正直、涙が溢れて止まらなかったです。
ガキの頃にカッコいいと憧れてやまなかった
ロックンロールが自分にとっての救世主だったんです。

明日もまた少しだけ頑張ってみようかな。
自分なりに少しでも美しい光ってみます。
恥ずかしくないように。



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