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岩手県警察の警察学校に行く前にやっておいたほうが良いかもしれない3つのこと


私は兵庫県警察の元警察官です。
退職後は会社員として働いています。

知人から、「子供が警察官になるんだけど警察学校って厳しいの?何かしておくことある?」と聞かれることがよくあります。

元警察官の立場から、警察官の採用試験に合格したあなたにやっておいたほうが良いかもしれない3つのことをお伝えします。

なお、この記事でお伝えする3つのことについては、下の記事と同じです。
導入等が若干異なる部分はありますが、下の記事をすでに購入頂いている方にとっては同じ内容になります。



この記事を読んでもらいたい人


岩手県警察の採用試験に合格して、これから警察学校に行く方

※私は兵庫県警しか経験がありませんが、都道府県が違っても大差はあまりないと考えています。

私がこの記事を作成するに至った経緯


警察官として採用されると同時に警察学校で教育を受けることになります。

私が過ごした兵庫県警の警察学校では、入校してからわずか2週間足らずで多くの同期が辞めていきました。

あなたは思うかもしれません。
「どうせ、辞めていった奴らに運動神経なかったんでしょ?頭が悪いだけでしょ?」

いいえ、違います。

辞めていった同期のなかには、私よりも体格・運動神経に恵まれ、頭が良い方が大勢いました。現場にでれば重宝されるだろうと思う人材が辞めていきました。

辞めていった方々に足りなかったもの、それは「耐性」です。

この耐性は、あなたが何年もかけて培っていくものであり、付け焼き刃ではどうすることもできません。
学力や運動能力のテストだけでは試験官も耐性を見抜くことはできません。

はっきり断言します。
警察学校に攻略法なんて存在しません。

あなたはまた思うかもしれません。
「じゃあ、この記事を読んでも意味ない」

そのとおりです。
警察学校を卒業する方法だけにしか興味がない方は、これ以上記事を読む必要はありません。

私がお伝えしたいこと。

それは…
高い意欲を持って警察人生に臨んだあなたが、残念ながら早々に辞めざるを得なくなった時にリスタートするための準備です。

ネットで検索すると、多数の方が「警察学校は厳しい」という情報を掲載しています。

もしネットの噂通りだとしたら…
あなたが経験した難しいと言われる警察官採用試験を突破した人間たちが、志半ばで大勢挫折していることになります。

あなたはその厳しいと噂される警察学校で絶対に退職しないという自信がありますか?

でも、あなたは思うかもしれません。

「辞めたあとのことは辞めてから考えれば良い」

甘いですね。

あなたの夢だった警察官、その警察官を辞めざるを得なくなった時、あなたの精神状態は今まで経験したことがないほどボロボロになっているはず。

自宅に戻り、休養期間を経てそのボロボロの精神状態からようやく立ち直ってもまだ試練は続きます。

あなたは再就職活動をすることになりますが、履歴書の職歴欄に極めて短い期間での「岩手県警察 入職」「岩手県警察 退職」を書くことになります。

世の中の人は、警察学校がどのようなものかわかりません。

そのため、採用する側はあなたの職歴を見て「私たちの会社で雇ってもまた短期間で辞めるのでは?」と思ってしまいます。
そんなマイナスからスタートする再就職活動が楽に進むと思えますか?

警察退職後の再就職活動はあなたが想像する以上に厳しいです。

だからこそ、繰り返しになりますが私はあなたに伝えたいです。

高い意欲を持って警察人生に臨んだあなたが、残念ながら早々に辞めざるを得なくなった時にリスタートするために準備しておくべきことを。

警察学校に対する私の意見


記事の本筋とは異なりますが、警察学校について少し触れておきます。
なぜ、触れるのかというと私の記事は警察批判ではないという意思を示したいからです。

ここまでの記事で、警察学校について以下のように記しました。

〇私の経験、意見
 ・2週間足らずで多くの生徒が辞めていった。
 ・これまで培ってきた耐性が必要
 
〇ネットの情報
 ・警察学校は厳しい。

私の意見を追記すると、警察学校は耐性は必要ですが厳しくないと思います。先の警察官人生で経験することに比べると大したことはないです。
警察官として働いていくために必要な教育です。

ただ、苦言を呈するならば、採用試験が他の企業や官公庁とそこまで大差がないことが問題と考えています。
大差がない試験を受けさせて合格させたあとで、警察学校でギャップを与える手法は、一人一人の人生を蔑ろにしていると受け取られかねません。
受験者を増やすために受けやすい試験にして門戸を広げるのではなく、警察官に必要な耐性を採用試験の段階で見極めることができれば、警察にとっても受験者にとっても幸せではないだろうかと考えます。

やっておいたほうが良いかもしれないこと1

オススメ度★★

警察を退職してしまった後で進学する「専門学校」あるいは「大学」を探しておくことです。

不思議な話ですが、短い職歴があったとしても、その後に専門学校や大学に進学している場合、その短い職歴はそこまで問題視されなくなります。
採用する側も「勉強したくなったから辞めたのかな」とプラスに考えていただけることが多いです。
そのため、できれば国家資格などが取得できるような専門学校を候補にいれておくことをオススメします。

せっかく警察官の採用試験に合格したあなたにとって、退職後の進学先を考えるなんて気乗りがしないかもしれませんが、保険としてやっておくと気が楽になるかと思います。

やっておいたほうが良いかもしれないこと2

オススメ度★

労災(精神疾患)の診断書が作成できる病院・クリニックを事前に調べておく

これは警察に限った話ではありません。
民間企業にも言えることです。
また、こちらについては私が民間企業就業後に得た知識のため、あくまでも一般論として受け止めてください。

職場のプレッシャー等を起因とする精神疾患を患った場合、労災認定される場合があります。
不幸にも精神疾患を患ってしまった場合、認定機関が労災と認めた場合は補償を受けることができます。
(どの程度の補償が受けられるかは私ではわからないためご自身でお調べください。)

ただ、3つ注意点があります
1.労災(精神疾患)の診断書を書ける病院・クリニックが少ないため、厚生労働省のホームページで事前に調べ、実際に医療機関に電話で確認すること
2.精神科に限りませんが、事後の診察で当時の状況の診断書を書くことはできません。そのため、在職しているうちに病院で一度診察を受けることが重要です。
3.労災(精神疾患)の認定を受けるのは、容易ではありません。かなり難しいと思ってください。ニュースなどで認定を受けた方の報道を目にすることがよくあると思いますが、「この方達は幸運にも業務との因果関係が認められた」と言っても過言ではありません。

やっておいたほうが良いかもしれないこと3

オススメ度★★★

あるサービスに申込んでおくことです。
ここから先は有料にさせていただきます。
ちなみに3つ目として紹介することも、民間企業で勤務する際に使用できるもので、私自身、警察退職後も利用し続けています。

興味のある方はご購入いただきたいのですが、そこまで文字量が多いわけではありませんので、その点はご了承願います。

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