フラインハート博士の恋愛観
“友情とロマンスの融合は極めて危険だ”
これは友人から恋人関係に発展した結果の言葉だ。
男女の間に友情はあるか、
無いかは既に語り尽くした程、
多くの人が考えられたことではあるが、
今、現在も考えている人も多数するだろう。
深く、そして長い間を経た友情から、
恋人になる事は多くはない。
短い期間の友情から発展する事は多々あるが、
長い間となると話は変わってくる。
友情のままの信頼関係の結ばれた関係のままでいるか、
愛を告げるか、この議題に関しては、答えは無い。
答えは無いが、悩む人は多数いる。
そう言った意味では不思議な事と言える。
彼は長い間、友人であった女性とは
プラトニックな関係を守り続けていた。
厳密に言えば、守り続けていたというよりも、
そういう関係だった。
しかし、ある日、予想外な発展を見せた。
そう、偶然が重なり深い関係になった。
そして彼はその後、彼女を避けていた。
同僚の女性に、「あまり良く無かったの?」
と聞かれた彼は、この上なく素晴らしかったと答えた。
「なら何故逃げるの?」と彼女は聞いた。
彼は次も素晴らしい可能性は低いからだと答えた。
しかし、予想はいくらでもできるが、
結果を出すには、挑戦するしかないと言われ、
その意見に納得し、彼女との関係を深めていった。
彼の言い分は確かに分かる。
我々も仮にそういう関係の相手が居て、
一度目は盛り上がることは明白だ。
しかし、一度目以上のものにするには、
何かと必要なことがある。
それも体験せずして得られる事は無い。
何事も一度目以上に愉しめる事は少ない。
それは初めてであるという気持ちを越えるものは
存在しないからだと言える。
実際、そういった関係になった場合、どちらかは
雰囲気によって、そういった関係を求めて無くても
行為に及ぶことはある。
そして、後から後悔する。やるべき事では無かったと
悔いても、相手からすれば、好意を持っていたと
思わせてしまう。
かと言って、「そういうつもりでは無かった」と言った
ところで、「では何故したの?」という事になる。
こうした事に関しては、理論的に説明すれば相手を
怒らせることになるので、非常に言葉を選んで
いくことになるが、恋や愛は未知数的な世界である
為、自分でも何を言えばいいのか分からなくなる。
長い間、友人であった相手に対して、ロマンスを
融合するのは確かに極めて危険だと言える。
長年培ってきた関係を崩す事になるからだ。
私は現実でそういう関係をしてきた友人がいた。
彼は仲の良い男女の関係を乗り越えていた程まで、
一緒にしてきたオンラインゲームの中で、お互いに
一度も会った事は無かったが、10年以上の友人として
付き合いをしていた。
私はその両者に対して、男女を越えた仲であった事から
「会ってみたら?」と勧めた。
お互いがメールを通して、自分に自信を持っていて、
男のほうは「俺はカッコいい」と伝え、
彼女のほうは「私はめっちゃ可愛い」と伝えあっていた。
しかし、実際会って、お互いに罵倒し合う程で、
「騙された」と両者が言っていた。
でも、長年、友人として付き合っていたが、会う事により、
この二人の場合は、背負っていた重い荷物を下ろした
ような感覚になり、隠していた事を明らかにする事によって、
付き合い始めて、その後、結婚した。
長年、プラトニックな関係であった事と、顏を見た事が
無かったので、素で話していたことにより、性格などを
隠さず話していた事が良い方へと流れていったので、
付き合い始めた時にはもうお互いの事を良く知っていた
ので、結婚までの道は短いものとなった。
こういった例もあるが、実際は中々難しいものである
ことに変わりは無いと私は思う。
恋や愛は純粋であるので、時には真逆な思想が生まれる
こともあるが、素晴らしいことだと言えるので、
恐れを抱いて悪く考えずに、前に進むことが
大事であると思う。