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ヘレン・ケラー

“元気を出しなさい。
今日の失敗ではなく、
明日訪れるかもしれない成功について考えるのです”

そうして人は生きていければ最善である
という意味の言葉である。
当然、失敗を活かして明日に繋げることは前提とする。

この言葉のように、多くの言葉は真実ではあるが、
実行に移すことが一番大事である。

言葉を知るだけでは、あまり意味を成さない。
行動に移してこそ、大抵の場合は失敗を経て、
言葉に命が宿り生きていくものとなって、
その体験から得た意味のある言葉は伝えられ続けてきた。

行動に移すには、言葉を理解し、それを心で強く持ち、
勇気を出して動かなければいけない。

誰しもに出来ることではないが、
誰しもに出来ないことだからこそ、
行動するべきだと私は思っている。

言葉は知っていても活かせてない人は多くいる。
私の知り合いにもすでに52歳であるにも関わらず、
少ない言葉しか持ち合わせてもいないし、
当たり前の事ばかりを話す。

幼馴染ではあったが年齢は離れていたので、
ここ5年ほどの間は一緒に飲みに行ったり
するようになったが、その人の事を私は
ゲイだと思っていた。

何故ならその人から一度も女性の話は無かったし、
聞いて来る事も無かった。
それは高校生の頃からそうであった。

私はある時、尋ねてみた。「〇君はゲイなの?」
どう聞くか考えてみたが、直球が一番良いと
思ったからだった。

彼は違うと答えたが、意味深な感じでこう続けた。
女が話に入ってくるなと思っていて、
この前も80歳くらいのおじいさんに、
その話をしたら、

「時代錯誤も甚だしいよ!
自分の世代でも滅多にいないよ!お兄さん」

と言われたと言っていた。

わざと知らないフリをして、
話す時は聞き上手に徹するが、
彼の人生は現実にはもう終わっている。

色々な理由をつけて自己啓発することすら
ないからである。

年齢にそうそれなりの人間でなければ、
誰にも相手にされなくなる。

一番不思議なのは、自分が最も嫌っていた
父親の思想と全く同じになっていた事であった。

それは彼自身も不思議だとは言っていたが、
彼が子供の頃から、こんな人間にだけは
なりたくない。

早く死ねばいいのにと、思っていた事だった。
最も嫌う父親と全く同じ思想になっていた
のは、私も考えてみたがその答えは、今でも
得られない。

ただ、やはり柔軟な思想を持つ事は大切だと
思った。それは才能にもよるが、その方が
安定して成長していけている人間性に富んだ
人の場合には、多いからだ。

残念ながら、それを知らない人が多すぎる。

人々に不安を与える要素は色々あるが、
それなりに成長しなければ
結果的に同族しか集まらない。

自分がまず何をしたいかを考えるべきだ。
特に三十歳までの人なら、
何かやりたいと思っているのなら
絶対に行動に移すべきだ。

いきなりそこにたどり着けないのであれば、
それに携わる何かを仕事として選び学び、
目的に向けて走るだけだ。

今の日本人の大人と呼ばれている人たちの
背中や言葉を見て育ってはいけない。
生き方を学ぶのは良いとしても、
それはあくまでも参考にして、自分なりの
生き方を見つけなければならない。

人生は一度きりのものであるし、生まれた時代が
違う場合、価値観や世界、新しい仕事やそれに関わる
あらゆるものは、違うものであるからだ。
だからこそ自分でやりたい事があるならやるべきだ。

信頼できる知識と知恵を併せ持つ友人がいるなら、
相談してみるのがいいだろう。

厳しいことを口にする人は、
私もそうだから何とも言えないが、
正直な助言は出してくれる。

その場合、なるべく同性に相談した方が良い。
男女の場合では、どちらかに異性としての感情が
ある場合、意見そのものが無意味になりやすいからだ。

知り合いの女性が言っていたが、
9割の人は褒められたいと思っていると
言っていた。

私は哲学からその言葉を見つけた。
しかし、褒められる要素がない人間は多くいる。
褒めるものない無から、
褒める事を考えるのはなかなか難しい。

しかし、そのような人は先ほど話した50歳の人のように
色々な知識もないため、知恵をつけることも出来ないまま
自分の間違った信念というか適当にいきてきたからそうなるのだ。

ある人に聞かれるのだが、「自分のこと好きでしょ?」
と聞いてきたのは50歳の人もそうだが、同級生にもいた。

私は自分の事など正直考えたこともない。
というか自分を好きになるという意味が
私には分からない。

自分で自分の事を100%分かる人が
いるのかどうかは知らないが、
自分は人間であり、
今はこのように言葉を出してはいるが、
その質問にはいつも答えられない。

そういう質問をする人は、
まず自分の事が好きだから聞いて来るわけである。
そういう思想がなければ、人に聞くこともないからだ。

私にも一切ないため、人に聞いたことはない。
両人ともどうしようもない人間ではある。

一人はバッサリ切り捨てた。
将来性もないし、問題しか起こさない上に、
自分が大好きだから自分勝手すぎるし、
何度言っても同じ事を繰り返すからだ。

その同級生はある日、会ったら結婚していた。
そしてそれから次に会った時には離婚していた。
結婚した時にすでに離婚することは決まっていた。

しかし、僅か二週間で離婚していたのは
私の予想よりも速かった。

彼は女好きだ。
だから私は彼と一緒にいたくない。
例えば、座った席の近くに可愛い女性客がいたら、
ず——————っと見ている。

相手が何か反応を示すまで見続けている。
彼は皆に嫌われていく事を、
理解出来ずにそのまま走っている。

自分の事を過大評価していて、
更には自分の事が大好きだからだ。
女好きとエッチ好きの違いはある。
女好きはスキンシップすら嫌がる男は多い。

彼は女好きなため、
付き合ったとしても、
一度しかしない事などざらにある。
その上、浮気しまくりなので離婚になる。

彼は忠告も聞かずに二度結婚した。

そしてその彼女は大阪にいて、
最初は彼も大阪にいく予定だった。

しかし、女好きであるため、
自由も手にいれたい事から、
結局数カ月に一度しかいかないまま、
地元を離れることなく五年ほどで離婚した。

その彼女との間に子供もいた。
彼女の要求はもう二度と合わない事が条件で、
父親でもないということで折り合いがついた。

彼としては慰謝料も払わなくていいから、
その条件に対しても同意した。

私とは正反対のタイプの男であるが、
私はいくら考えても理解できない。

女の人にはもてる。
知識もない。適当な事しか言わない。
同性からは嫌われている。
最悪に近いのに女性には受けがいい。

私はその理由を永遠にわからないだろう。

“元気を出しなさい。
今日の失敗ではなく、
明日訪れるかもしれない成功について考えるのです”

彼はこの言葉とは全く縁もない人生ではあるが、
普通の人よりは幸せに暮らしている。

私が最後に彼に会ったのは約二年前だ。
彼はその時、17歳の女子高生と付き合っていた。
私は彼がまた同じような行動をしていたので言った。

「君は運がいい。それだけは認めている。
しかし、運はいつかは尽きる。今がその時だ。
今までのようにしたら、彼女の親は君の年齢を
知ってるだけに、君から別れようとしたら問題になる」


「君は小で大を取ろうとする。
それが通じる世界は殆ど無い」

彼の未来は暗いのは確かだと思う。
しかし、絶対ではないから人生は恐ろしい。

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