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最初の星の物語

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神々と悪魔が天界の戦いで、神々が悪魔たちを制して後に、宇宙を創り出した。そして同時に3つの星を創った。陽である太陽、陰である月、そして神が自分を似せて創り出した人間という知的生物…
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記事一覧

第一章 第二十四話 リュシアン

「若! 私です。私如きの為に何と言う事を! もっと早くに気づくべきでした」 レオニード・…

冬夏 冷
1か月前
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第一章 第二十三話 アクリーナ・バザロフとキーラ・バーベリ

リュシアンは一番高い場所にある 鋼鉄で出来た櫓の閉じられた窓を叩いた。 薄氷が砕け散った…

冬夏 冷
4か月前
9

第一章 第二十二話 目覚める者たち

リュウガ復帰を祝っての席であったが、 リュシアンは心を痛めていた。 彼の師とも呼べる程、…

冬夏 冷
4か月前
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第一章 第二十一話 リュウガの死闘

リュシアンは手を上げて、 門番に合図を送った。 巨大な扉に薄く張られた薄氷にヒビが 入って…

冬夏 冷
4か月前
9

第一章 第二十話 ヴァンベルグの悪魔

アツキは城門前で腕を組んで待っていた。 「申し訳ありません! すでに来ておられるとは‥‥…

冬夏 冷
4か月前
9

第一章第十九話 北国からの恩返し

次の日のまだ薄暗い早朝、リュウガは配下全員を 一同に集めていた。 元父王の近衛兵隊長であ…

冬夏 冷
4か月前
9

第一章第十八話 リュウガ対コシロー

リュウガは目視で弟を見つけたが、 レガの姿が無い事に気づいて、 更に離れた場所にいても 聞こえるようなを大声を発した。 「おい! レガをどこにやった? 今ならまだ見逃してやるから彼を引き渡せ。 俺だけがお前の素顔を知ってる事を 貴様は知ってるはずだ。 鬼神よ、貴様の本当の人格と話してみろ。 少しだけ待ってやる」 「一体何の話をしてるんだ!?  鬼神って誰だ? レガに何かあったのか?」 リュウガは明らかにいつもとは違う コシローに対して、妙な顔つきになった。 「悪魔もさ

第一章第十七話 相対する強者たち

レガは向かい風の中を、以前なら獣道だった 森の木々や草花が生い茂っていた道を疾風の如く 駆…

冬夏 冷
4か月前
7

第一章第十六話 コシローの人格

「アニー。助かったよ、ありがとう。 あとは安全な所に隠れているんだ。いいね?」 アニーは…

冬夏 冷
4か月前
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第一章第十五話 レガの危険な切り札

一人で足止め役を買ってでた アイアス・レガはほとんど│無拍子《無拍子》で最小限に留めた動…

冬夏 冷
5か月前
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第一章第十四話 北東部ベガル平原の選択

大勢の犠牲者を出しながらも、 戦い続けていたベガルの狩人たちは、 これまでは敵対していた勢…

冬夏 冷
5か月前
7

第一章第十三話 魔獣ケルベロスの秘密

リュウガは大きく口を開いて、炎の玉を吐くタイミングに 合わせて、足跡が深く残るほどの力で…

冬夏 冷
5か月前
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第一章 第十二話 アレックス王の英断

「とんでもない御無礼をお許しください」 イストリア王国の騎士たちが頭を下げて居並ぶ中、 …

冬夏 冷
6か月前
7

第一章 第十一話 リュウガ対王子カミーユ部隊との戦い

リュウガは突風のように速い愛馬の背に乗り、 イストリア王国へと向かっていた。 今回はいつもと違い、別件である天魔の戦いについて、 語らねばならないことが多くあり、ミーシャとの 時間を作れるかどうか、まだ不明のままであったが、 顏を見れたらそれだけでも良いと、想いを寄せながら 天を駆けて向かっていた。 イストリア王国に近づくにつれて、高度を落として 城塞である上空近くから、近づこうとした時、 突然、巨大な投石を連続して飛ばしてきた。 リュウガはアニーに「安全な場所にいてく