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過去記事・ネタバレ注意「兎、波を走る」感想文

ネタバレ触れないで感想書くのムリでした。

<ストーリー>
 舞台は“つぶれかかった遊園地”。迷子になった娘を捜す母親の妄想が、遊園地でリハーサル中の“不思議の国のアリス”のショーと交錯していく。“世界的な劇作家”の末裔たちも絡んで、物語は展開していく。母は“兎”と出会い、娘の行方を求めて“兎”を追いかけるが……。

https://www.wowow.co.jp/release/006827
博多座前サイネージがすごい。

NODA・MAP「兎、波を走る」作・演出 野田秀樹
野田秀樹率いるNODA・MAPによる2年ぶりの書き下ろし最新作。
逃げている兎を追って不思議の国に行ってしまったアリスと、娘を探し続けるアリスの母の物語、と同時に潰れかけた遊園地で「不思議の国のアリス」上演しようとする女優と演出家。演出を色々変えていくうち虚構も現実も混じり合ってしまう。虚構のはずの世界に混じってくるリアル。三里塚闘争、60年代の学生闘争、よど号ハイジャック事件、そして…。
アリスは実はうさぎたちに拐われたという事実。途中から「不思議の国」の正体がわかると思います。その時の衝撃をどうか味わってください。

ラストのギリギリまで会えると思っていたアリスとお母さんを残酷に引きはがす、そこにいたはずの人が一瞬で消える麻袋の演出にやられました。

2時間、高橋一生はずっと走っていた。アリスを追って、アリスの母に追われて。立ち止まったらハートの女王に消されてしまうからね。それも辛かった。

カーテンコールに笑顔がなかったのも納得。この終わらせてはいけない事実よ。

よく「妄想するしかない国」「もう、そうするしかない国」
「平熱38度の線」「チュチェ猫」なんて言葉思いつくんだろ。
言葉遊びの魔法使いだな、野田秀樹。

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