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N高の評判が知りたい!不登校だった息子が通学コースに入学した感想
不登校気味の中学生のお子さんがいらっしゃるご家庭の方、卒業後の進路に悩んでいらっしゃいませんか?
学校の先生が通信制高校に詳しくない場合、ご家庭で情報を集めるしかなく、その不安や焦りは相当のものだと思います。
この記事では通信制高校最大手のN高等学校に興味がある方へ、息子がN高等学校に入学した実体験をもとに良かった点・悪かった点をお伝えします。
お子さんの進路に迷っている方はぜひ読んでみてください。
N高の評判は?良かった点や注意すべき点、正直な感想
N高に入学して良かったと思う点に、以下の4つがあげられます。
自分のペースで学習を進められる
通学コースで遅刻・欠席してもペナルティはない
子ども扱いされず、丁寧に対応してもらえる
生徒の個性を尊重した自由な校風
1つずつ紹介していきます。
N高の良かった点①:自分のペースで学習を進められる
N高ではネット学習が中心となるので、通学日以外の日のスケジュールはライフスタイルに合わせて柔軟に決められます。
息子の場合だと、メンタル不調の日は学習をお休みしてゆっくり過ごし、そのぶん体調がよい日にがんばっています。
また、朝が弱いため夕方から夜にかけて学習することが多いです。
1人1人事情が違うので、1日のスケジュールをカスタマイズできるのはありがたいですね。
学習ペースは個人の自由ですが、ネット授業の受講〜レポートの提出は期日までに完了させる必要があります。
レポート提出が間に合うのか心配でしたが、進捗状況は学校側もオンライン上で把握していて、期日が近くなるとメインメンター(担任の先生のような立ち位置の方)が確認の電話をくれ、子どもを励ましてくれました。
自由だけれど完全に放置されているわけではなく、要所要所でサポートしてくれるのがうれしいです。
N高の良かった点②:通学コースで遅刻・欠席してもペナルティはない
中学時代不登校だった人にとっては、週1回・週3回といえども通学すること自体のハードルが高いという問題があります。
毎週元気に登校できるに越したことはありませんが、もし欠席になっても本人が注意を受けたりすることはないし、単位が取れないなどの不利益を被ることもないので安心してください。
なぜなら、N高の本体は通信制高校。その上で通学して学びたい人のために、オプションとして通学コースが設けられているからです。
子どもが登校したがらない日も、中学校の時のように出席日数を気にしてイライラしなくてよいのは大きいです。
休んだせいで卒業できないということはないので、親も精神的に楽になりました。
(注:週5コースの人は出席率が一定以上ないと通学定期券が買えないデメリットあり)。
(注:通常の登校以外に7~9日間/年のスクーリングがあり、スクーリングには参加しないと単位を修得できない)。
N高の良かった点③:子ども扱いされず、丁寧に対応してもらえる
N高では生徒が主体的に学んで行動できるように、担任の先生ではなく複数のスタッフの方がメンターとしてついてくれます。担任の先生的な立ち位置のメインメンターという方もいます。
メンターの先生方は生徒に対しても敬語で話し、子どもの話をしっかり聞いてくれるので、夫は「大学みたいな雰囲気だね」と言っています。
一般的な担任の先生と違って一定の心理的距離を感じることはあるようですが、息子は子ども扱いされたり一方的に話されることが苦手なので、その大人の距離感がかえって心地よいそうです。
N高の良かった点④:生徒の個性を尊重してくれる
N高にはいわゆる校則がありません。どんな服を着てもいいし、メイクや髪色・ピアスなどのアクセサリーについても、何も禁止事項はありません。
みんな思い思いに「これが自分」という自己表現をしています。あれこれ言う人はいません。
外見だけでなく内面も、人と自分は違っていて当たり前なので、何か言って否定されることもないそうです。上っ面だけでなく多様性を認め合う風土があります。
息子が言うには「まわりと同じようにしないといけない息苦しさや、人より優れていないと価値がないように感じるストレスから解放された」とのことです。
親としては、子どもが見違えるように明るくなったことが何よりもうれしいです。
次に、N高の注意すべき点をお伝えします。デメリットに感じた点は以下の2つです。
地域によっては通学コースの生徒数が少なく、友だちができづらいかも
人気のある部活・課外授業は希望しても入れない場合も
1つずつ詳しく紹介します。
N高の注意すべき点①:地域によっては通学コースの生徒数が少なく、友だちができづらいかも
息子が通うキャンパスの生徒数は「新入生歓迎式」で人数を数えたところ、50人ほどでした。
この約50人の中に週5生・週3生・週1生が入っています。
登校の曜日は、週5生は月~金、週3生は月・水・金、週1生は木曜のため、週3生と週1生はキャンパスで会うことはなく、人数が少なく感じてしまいます。
生徒さんが少ないぶん目も届きやすくて安心という面もありますが、いわゆるキャンパスライフを想像していると「思っていたのと違う」ということがあるかもしれません。
1番人気は週3コースなので、仲間が多いほうがいい場合は週3コースを検討してみてください。
N高の注意すべき点②:人気のある部活・課外授業は希望しても入れない場合も
N高は2万人以上が在籍するマンモス校です。
N高の部活といえば「投資部」「政治部」「起業部」が有名ですが、これらの部活には定員があり、希望者全員は入部できません。
また、魅力的な課外授業を豊富に準備してくれていますが、やりたいと思ったらすぐ手を挙げないとあっというまに定員に達してしまいます。
案内が来て少しでも興味があれば、決断を後回しにせずにフットワーク軽く応募することをおすすめします。
不登校児がなぜN高を選んだのか?
数ある通信制高校の中で、なぜN高にしたのか。
我が家がN高を選んだ理由は以下の3つです。
①自分に合った通学スタイルを選べること
②基礎科目学習だけではなく、自分の武器になるスキルを見つけられること
③1人で通学できる場所にあること
1つずつ詳しく紹介していきます。
①自分に合った通学スタイルを選べること
→N高には「ネットコース」「オンライン通学コース」「通学プログラミングコース(東京・大阪のみ)」「通学コース」があり、さらに「通学コース」は通学日数を「週5日」「週3日」「週1日」から選べます。
息子は通学不要のネットコースと週1通学コースの2つで比較検討しましたが、「週1日なら登校できそうな気がする」ということで週1通学コースを志願しました。
②基礎科目学習だけではなく、自分の武器になるスキルを見つけられること
→通信制高校には学校によってさまざまな特色があります。
高卒資格を取ることを主目的にする学校や、中学校には行けなかったけどこれから勉強をがんばりたい子には、基礎学習に重点を置いた進学実績の高い学校もあります。
N高の特色の1つは、高卒資格取得のための必修授業のほかに、興味や将来の目標に合わせて幅広いジャンルの映像授業を視聴できること。
また、職業体験やワークショップ、インターンなど、参加型のコンテンツも多数提供されています。
息子は不登校の間にプログラミング・Webデザイン・動画編集を勉強していました。
そのため大学進学よりもスキルアップに興味があり、いわゆる5教科だけではない多様なジャンルの学びが用意されているN高を魅力的だと感じたそうです。
※ちなみに本年度からは「個別指導コース」という学力強化に特化したコースも新設されました。
③1人で通学できる場所にあること
→不登校児の親としては、通学が不便な場所だと通学が負担になって登校が継続できないのではないか?という心配がありました。
そのため電車からバスなど、交通機関の乗り換えが必要な学校は候補から外しました。
自宅からN高キャンパスまでは電車で片道45分。朝は車内が混雑していてきついそうですが、本人が納得して選んだ場所なのでがんばれています。
ちなみに、朝は9時30分までにキャンパスに到着すればよく、一般的な高校より少しゆっくりできます。
まとめ
N高は私たち家族にとっては良い選択でした。親子ともども「N高にしてよかったよね!」と満足しています。
しかし、お子様の状況は一人ひとり違うので、安易に皆さんにおすすめするわけにはいきません。
N高の通学コースに少しでも興味があれば、お早めにオープンキャンパスに行って地元のキャンパスの雰囲気を確認してみてくださいね。
我が家の例ですが、昨年6月にオープンキャンパスと個別相談会に参加、10月に通学コース体験会に参加して入学意思を固めました。12月に受験しています。
2024年のオープンキャンパスの申込み画面はこちらです。
通学コース・通学プログラミングコースのオープンキャンパス | N高等学校・S高等学校(通信制高校 広域・単位制) (nnn.ed.jp)
この記事が、お子様の進路に悩んでいらっしゃる方の参考になればうれしいです。
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