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母のこと

お正月は兵庫県の実家で過ごしました。私は埼玉県在住で52歳、実家には79歳の父と77歳の母がふたりで住んでいます。昨年、2023年2月に母は胆管がん疑いでがんセンターに検査入院することになりました。その前から父は母の認知障害をうっすら感じていて
「おかあさん、ちょっと認知症ぽいで」と言ったことがありました。
それでも母は、詳しい検査を勧められた近所のクリニックにはひとりで通院していました。そして私に電話で検査入院のことを話してくれました。その時は「腎臓が悪くて検査せなあかんねん」とのことでした。

電話で話す限り、私は母が認知症だとは感じてなかったのですが、この時は、病院へ行く日にちを尋ねたところ、母はまったく自分のスケジュールを把握しておらず、しかも私が矢継ぎ早に質問したため余計にパニックになってしまって、
「おとうさーん、病院行ったの今日やったっけ?」とまったくトンチンカンなことを父に確認しているのを聞いて、これは...父の訴えは本当なんだと、母の認知障害を初めて認識しました。

がんセンターの初診は父が付き添いました。そこで問題なのは腎臓ではなくて、胆管がんの疑いであることがわかりました。近所のクリニックでの説明を父や私に正確に伝えられなかったのだと思います。

その前年2022年10月に私は乳がんの手術をして、年末にやっと放射線治療が終了したところで、動かしづらくなった腕や肩のリハビリをしながら家でボーっとしていたのですが、母の病気と認知症のことが一気に目の前に押し寄せてきて目が覚めました。
親ってありがたいですね。
がんセンター入院と、できれば近所のクリニックで認知症のことも相談したくて慌てて帰省しました。

2023年2月、介護ってほどでもないけど月イチ実家帰省が始まりました。

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