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ビギナーズラップ

横浜赤レンガ倉庫のグリーンルームフェスに2日間参戦した。
お目当ては2日目の

佐野元春&THE COYOTE BAND  

私の本丸。
でもフェスは初めてだ。
なんてったって祭りが嫌い。

DAY.1
赤レンガ倉庫周辺、というか横浜の街全体がなんらかのフェス開催で、人で溢れかえっている。
やっとたどり着いた入り口でリストバンドをもらう。
SUPER BEAVERのTシャツを着ている人が走っていく。
歓声が聞こえてGOOD WAVEステージでライブが始まった。
私の見たいアーティストは全部、
BLUE SKYステージで演奏する。


まずMONNGOL 800のライブを見た。
モンパチのライブは粒さんと呼ばれるダンサーが観客みんなの一体感をリードしてくれる。
初めてでも思いきり楽しめる。
「小さな恋のうた」や「あなたに」は大合唱だ。

BLUE SKYに残り、反対側ステージのAwichを聴く。

(女も)男も関係ねぇからなー!
歌えー!
踊れー!

かかかかっこいい!
Awich姐さんだ。
私はおばちゃんですけど、
歳は関係ねぇからなー!
心に誓う。

次はSTUTS(スタッツ)
気持ちよく聴ける曲ばかり。
Awichさんがステージに現れて一緒に一曲。
スタッツくんの優しいお姉さんみたい。
アーティストがステージを行き来することもあるらしい。
満足の1日目。
歳は関係ねぇからなーと、心で誓ったばかりだけど、なんせ2日目が本丸なもんで、そのライブが終わったらすぐ帰った。
体力温存のお年頃。

DAY.2
夫の車で横浜に到着。
今日はDef Techから。
神戸からフェス上級者の友人夫婦が来ているはずだ。
Def→オレンジレンジ→元春
の予定だが、
昨日の様子をLINEで報告したら、オレンジレンジはあきらめて、元春のステージ前を確保して、オレンジレンジはその場で聞けばいいよとアドバイスしてくれた。

友人とはまだ会えない。
携帯がつながらない。
あとで会えればいっか。

Def Techは、息子らが小さくて、あちこち送迎ばっかりしてた頃、車のMDで聞いていた。
またここで聞けるとは。
音楽に有効期限はない。

さあ次はいよいよ元春だ。
ステージはBLUE SKYのまま。

 デフテックさんに感謝して
 祭りぎらいのフェス参加は平和
 人人波の中ぎこちなく進む
 前に前に前に

自己流の変なラップで前進だ。
そしたら私は最前列のバーに到達してしまった。
こんな近くで見るのは初めてでドキドキする。
後ろにはもう、3列くらいの人がいる。
ビギナーズラックだ。
まわりを見た。
隣りの女性ふたり組の向こうに友人がいた。
さっすが!

 人だらけの中
 手探りのまま
 青空の下で
 この至近距離イエー

大学で知り合ったとき18歳、
既に彼女は、
「元春は私の宗教」と言った。

元春が好きで、サザンも好きで、サザン休止中はどっぷりスマオタだった私とはファンのレベルが違う。

子供が手を離れるにつれ、
全国ツアーはどこでも遠征する彼女のおかげで会える機会は増えた。
私もライブが身近な楽しみになった。
私に話しかけてくれた隣りの女性もコアなファンだった。
サウンドチェックからかっこ良すぎる。
ライブが始まった。
元春が近い。
「みんなで分かち合おう」
と、元春が言った。

佐野元春&THE COYOTE BANDは
最高にかっこよかった。
元春の音楽は無期限有効。

友人夫婦と会場を散策して別れた。
私はこの日、大相撲千秋楽も気になり帰路についた。

夜、新幹線に乗った彼女からLINEがきた。
あれからリップスライムのライブを少し見たようだ。

「RIP SLYMEのライブを見てたら、
千秋楽よりこっちを選んでくれてありがとうと言ってたよ。」

私はライブを選ばなかったのに、このうれしさは何だろう?
リップスライムのメンバーの中にお相撲ファンがいるのかもしれない。

知らなかった出演アーティストの曲も聴きはじめた。
おしゃれな音楽、新しい音楽は山ほどある。
行ってよかった。
まだまだいろいろ聴いてみたい。
歳は関係ねぇからなー。



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