見出し画像

決意

新月に、願いごとが降りてきた。

スピリチュアルな話になるが、数か月前から一般的な「太陽星座」ではなく、「月星座」に興味を持ち始めた。前者が目指すものであるのに対して、後者は持って生まれたものであるそうだが、私はどちらも山羊座である。そして山羊座は仕事とか、プロになるとか、そういったものに縁のある星座らしい。

同居の母がこの世を去って3年がたつ。仕事人間で過ごしてきた私を支え、息子の面倒を見てくれていた。しかし、もう夫婦で助け合っていかなければならない。児童館を頼りにし、ときには自営業の父を頼って・・・と考えていた私に対し、夫の選択は「仕事を辞める」だった。びっくり。夫は公務員で、管理職。災害があれば家族を守ることより仕事が優先される。「俺は息子を、家族を守りたい」が、選択の理由だった。その夫の月星座は蟹座で、蟹座は家とか、育てるとか、そういったものに縁のある星座らしい。あら、ぴったり。
かくして夫は主夫となり、仕事を辞めるなんて毛頭考えていなかった私は、夫が息子の面倒を見てくれることをありがたく感じながら仕事を続けている。それでも料理や家事は、丸投げしたくない。一緒に生活を作っていきたい気持ちは大いにある。2年前からは仕事を見直し、朝夕の食事準備は私が担当、休日は思い切り家のことができるスタイルを選択してきた。家が整い、料理のレパートリーはどんどん増えている。今の生活に不足はない。満ち足りている。仕事も、スタッフに恵まれすぎるくらい恵まれて、伸び伸びやれている。
でも、未来を考えたときに、なぜか「このまま」が、しっくりこない。今の生活に軸足を置きながら、興味関心を横に広げようと可能性を探ってみたけれど、今ひとつ。心が惹かれない。
最近、それに気が付き始めた。

仕事を、極めよう。
やれるところまでやってみよう。
具体的に言えば、昇任試験を受けて、管理職を目指そう。

これまでも機会はあった。でも、当時はそんなことが自分にしっくりこなくて、その道は選択しない、と決めた。それですっきりしていた。でも、今回の新月に、その道に進む、と降りてきた。そうしたら、それがしっくりきた。これでいい。これがいい、と魂が納得している。魂なんていうと大げさだけれど。

できるかできないかではなく、自分が進みたいと思う。これは、そもそもこの仕事に就いたときの感情だ。就いてみて、私はなんて力足らずなんだろうなんてこと、何度も思ってきた。辛かったことも山ほどある。でも、楽しかったことの方が数倍よみがえってくるのだ。
今回はどうかわからない。でも、進むと決めた。私は、私の道を行く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?