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水星の魔女 スレッタ・マーキュリー 元ネタ考察

注意書き

一般人のたわごとです(だいたいソースはwikiです)。小学生の感想文程度に受け取ってください。また、『ガンダム 水星の魔女』のネタバレを多分に含んでいます。ご注意ください。今後、書き加えていく可能性もあります。

スレッタ・マーキュリーは釈迦である

『ガンダム 水星の魔女』の主人公です。詳細は、公式のキャラクター紹介ページのリンクを貼っておきます。

ずばり、今回の考察の結論は、スレッタの元ネタが「仏教における釈迦」であるというものです。既存の考察に加え、新しい考察も追加しています(既出だったらすみません)。

名前の由来

スレッタ・マーキュリー(SULETTA MERCURY)。SULETTAには、ロマン種語で唯一のという意味(wiktionaryより)が、MERCURYには英語で水星の意味があります。すなわち、唯一の水星が名前の直訳になるわけです。これはどういう意味か。まずは、水星の意味を捉えましょう。

水星に関する伝説は、様々にあります。ギリシャ神話における、ヘルメス(メルクリウス)などが挙げられます。しかし、ここで着目したいのは、インド神話における水星の神ブダ(ブッダ)です。

ここで、「ああ、だから仏教の仏陀なのか」と納得いった方、早とちりです。戻ってきてください。ここでいう、「ブダ」は、仏教の仏陀とは意味合いが異なります。「ブダ」は「賢い」という意味であり、この名を持つ神・人物は複数いるようです。

しかし、スレッタ・マーキュリーの名前では、わざわざスレッタ(唯一の)と、限定されています。実は、釈迦の死後の初期仏教では、釈迦を「ただ一人が仏陀」とするようになったようです。このただ一人の意味合いが、スレッタには込められている可能性があります。

まとめると、スレッタ・マーキュリーという名前は、「唯一のブダ」すなわち、「仏教における釈迦」を意味していることになるのです。

釈迦と同じ道をたどるスレッタ

釈迦の生涯

ここでの釈迦の生涯における逸話の出典先はwikipediaです。仏教など、宗教関係に詳しい方がいたら、ぜひ補足・修正していってください。

第18話 空っぽな私たち

18分以降の、スレッタとエアリアルが再開するシーンです。スレッタは、エリクトに「これ以上、僕たちに縋っちゃいけない」と言われます。その後、エアリアルのコクピットから放出されます。

正直、この部分は釈迦と被る部分は少ないです。ただし、スレッタが親の言いなりだったところから、独立して生まれ変わることを示したシーンとして、重要だったため、取り上げます。家族に縋るのをやめる、出家に近いかもしれません。これ以降、スレッタが悟りに近づくシーンが出てくるようになります。

第19話 一番じゃないやり方

ネットでも有名になったやつです。ショックを受け(前話参照)、食欲もないと部屋にこもるスレッタ。お腹が減ると、皆からばれないように冷蔵庫から盗み食いしようとします。そこで、同じ寮の友達に見つかり、食事を共にとります。

そこで食するのが、ヤギの乳のスープなのです。

これは、釈迦の以下の逸話にそっくりです。
35歳のシッダールタは、ガヤー(現在のガヤー県内)の近くを流れるナイランジャナー川英語版)で沐浴したあと、村娘のスジャーターから乳糜布施を受け[6][4]、体力を回復した。(Wikiより)
すなわち、ここで体力を回復させ、以降悟りを開いていくのではないかと考察することが出来るのです。

ちなみに、このヤギ、ティコという名前らしいのですが、これは天文学者ティコ・ブラーエが由来かもしれません。ティコ・ブラーエは占星術に関わっており、ヤギの名付け親、アリヤ・マハヴァ―儒も占いをたしなみます。

第22話 紡がれる道

意外と話題になっていない方です。乳糜を飲んだ後は、悟りを開きます。18分目程から始まる、キャリバーンに登場し、パーメットリンク接続スコア5を達成するシーンです。

パーメットリンクについての概要は、以下のリンク参照してください。

パーメットリンクとは、誤解を恐れず大雑把に言うならば、自身と世界を接続する行為に当たります。

実際、スレッタがスコア5に至った際には、情報世界へ接続するようなシーンが描かれます。その後、ミオリネ・レンブランが涙を流しながら、手を合わせるシーンが一瞬写ります。19分25秒あたりでしょうか。

ここで、仏教、あるいは古代のインド哲学を考えましょう。ヴェーダによれば、究極の悟りとは、「梵我一如」、すなわち、「梵(ブラフマン:宇宙を支配する原理)と我(アートマン:個人を支配する原理)が同一であること」だといいます。すなわち、自分自身と世界の真理を接続する行為ともいえるのです。

そう考えると、それまで人では成しえなかった、スコア5までの世界への接続を果たしたスレッタは最も悟りに近いと言えるのではないでしょうか(スコア8まであることから、完全に悟ったとは言い難い)。それに対し、ミオリネは手を合わせ、涙を流します。

19話ほどではないですが、悟りの逸話をオマージュしているように感じられます。

あとがき

スレッタ・マーキュリーの元ネタの考察、いかがでしたでしょうか。特に、「釈迦と同じ道をたどるスレッタ」の部分は、2週目以降見直した後(やる気があれば)、書き足すかもしれません。本当は、パーメットスコアの元ネタの仮説や、レンブラン家の元ネタ(+北欧神話)、シェイクスピアのテンペストなど、言及したいことは多々あるのですが、こんな形で収まりました。おそらく出ないやる気が出てくることがあれば、また書きたいと思います。


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