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【詩】わたしは仕事ができない
仕事ができずに 色々な場所を追われ
派遣社員という立場で抱える不安を
あなたに逃げ込んで恋で鎮めようとする
そしてうんざりしたあなたに振られれば
その悔しさを安定剤の大量服薬で解消しようとする
あわよくば彼を再び私のもとに来させようと
薬を飲んだ旨のメールを送るが受信拒否
自己責任論者の彼は私のような女を認めない
自分を憐れむことも許さない
溜息ついて薬のせいで鈍く重い体を起こし
力なく布団を畳む
「ちゃんとしなさい」もう一人の私が命じる
窓から見える夕暮れの美しさだけが私を慰めて
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