月美

kindle発売中 アダルト小説「遠い夏」 詩集「Lost Love」 ペンネーム…

月美

kindle発売中 アダルト小説「遠い夏」 詩集「Lost Love」 ペンネーム 美月小夜 よろしくお願いします

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救い

女 は 愛嬌 という よう に 醜い 女 は 笑っ て い ない と 救い が ない 女 が 捨て られ て いく 歌 は どこ か 笑う よう に 歌っ て い ない と 救い が ない 暗い 一日 は   悲しい 一年 は   救い の ない 人生 は 笑う よう に   笑う よう に

    • 虚飾の闇

      切り刻んだ 浅い傷から 流れる血の 嘘の匂いは媚薬 繰り返される 子守歌は 偽りの記憶に まみれて じっとりとした 薄闇に 戯れあう 心あらず

      • 夜ごとの夢

        夢を見ていた 明けない永遠の夜彷徨った 目が覚めても過去の中 それでも今日を生きようと 重い体引きずって 部屋を射す陽光に手を伸ばした 忘れなくても許して 考えすぎに楔を打てば なんとかほら生きられる けれど幸せだった昔に帰りたい 独りぼっちは嫌だと 暮れゆく空の下泣いた

        • Don't open your mouth anymore

          Don't open your mouth anymore 果てしない不幸の連鎖に遠い目をして 独りを選択しても 愛されることを欲する 乾いた心でも 求めるものは…… 失ったたくさんのもの数えてる 取り戻そうとやっきになる 見苦しくても 飢えた心を満たそうと 利用できる人間を探す It's like death or life Don't open your mouth anymore 鬼畜を気取るいきがる顔は 瞬時に寂し気に俯いて Don't open your mouth

          卑屈

          自分より頭のいい女から男を奪い取った時の優越感に浸り 自分より弱い女から男に会いたいという電話がかかってきた優越感に浸り 自分より歳をとった女から男に好きだとメールが着た優越感に浸り あげく彼ら全員から結局愛されてはいないと知っても あの女達に感じた優越感だけは忘れない それは劣等感の裏返し 男が「自分のことを嫌いなのは見てたらわかるわ」と喚いたように 人を落とすことで自分を上げようと必死になる 惨めな女 哀れだと自己憐憫に囚われている下劣な女 歳をとりもう誰も振り向

          Butterfly in the night

          白塗りに真っ赤な口紅 嘲笑のなかを君は泳ぐ 夜空を照らすネオンの洪水 虫のように惹きつけられ 別人になりたがってるの 服や化粧じゃごまかせないよ 見透かす輩が つけこんでくるね 気が付かないほど鈍くはないだろう 欲望の渦巻く夜を彷徨う危険な冒険 若いだけで 居場所を与えられる 今は 偽りの 華やかさに 惑わされている 少しずつ 見れたものになる 君 顔を上げて 笑うことを覚え  嫌いな自分と夜の間はさようなら moth becomes butterfly butt

          Butterfly in the night

          Was there love?

          Don't make a soft voice そっと言い聞かせる詭弁に張りつめる 心も頬も凍り付いて under the moonlight 手首からうっすらと滲む 暗い血に走るその視線 悪者にならず切り捨てようと卑怯なやり口 それでも友達でもとすがりつく プライドを捨てて Like an abandoned dog Was there love? 苦笑する寂し気なその目は 何もかも見透かすように Was there love? 奇妙なほど 穏やかな声はとうの終わりを告げて

          Was there love?

          花びら

          「美しい人には美しいものを」 たくさんの花で 彩られたその顔 死の腐臭漂って あなたを損なう前に 白い服が 業も罪も包み消していくよ 唇はうっすらと 微笑んでいるよう 校歌の斉唱に胸がちぎれる 踵をかえしてこの場を去る もう見ていられないから あなたを 遠い遠い昔を思う 来世でお話しましょう 華やかに輝くその笑顔で はるか彼方の出来事 あなたを殺した天災 何もなかったように美しい眠り顔

          The foolish truth is exposed

          あなたの手慣れた優しさと失望の物語に 背伸びして大人の女のふりをする私は 簡単に落とされて コントロールされていく 痩せこけた体求められる陶酔に なにが目当てか疑いもせずなついてしまう 俺が好きなら 尽くせという本音受け入れ 愛だの恋だのくだらない 強がりが砕け散る 自分を大切にすることも忘れて The foolish truth is exposed、 逃げられもせず The foolish truth is exposed、 堕落さえ快感に

          The foolish truth is exposed

          口紅

          綺麗になりたい願いを込めて さす口紅の赤が鏡に映る 毒々しく光るその色に ついていけない貌は暗く 鏡の傍見つめてるあなた ティッシュで口を拭う私をふっと笑う 滑稽でしょう あなたの代わり探して 他の誰かを探して化粧する 自分からは 振らないと残酷な優しさ いっそ出会わなければ 普通より綺麗だよと 付き合う以前の男が言う 唇は可憐なピンクに染めて 自分を隠すように着た可愛い服 夜が来る誘われるまま クラブディスコ 下手くそな踊り あなたにさえ 出会わなければ 女として

          【詩】空高く

          空は高く秋の訪れを知らせ 下を向いて歩く顔を上げる 遠ざかる夏の眩しい太陽 あれから幾度目の季節を繰り返す あの頃誰にも言えない過去を告白した あなたは口角を上げて笑みを浮かべた わかってもらおうなんて 期待しなければ その笑みに心を抉られることもなかったよ 傷を背負う 墓場まで独りきりで 傷つかない手段はそれしかなかったのに

          【詩】空高く

          自分を大切に

          自分を大切に 今まで何度も言われた台詞 自覚のないまま その言葉が胸に刺さる 自己愛とプライドの高さと卑屈さの矛盾 スペックを積み上げ 劣等感を潰す 自分を大切に なぜ忠告されるのか きっと彼らは見抜いている 優しくしてくる男についていく弱さ 所長は言う 心の中に何があるのか知らないけど 睡眠薬と安定剤を飲んでベッドで考える お前は幸せなんだとかつての男は吐き捨てた 普通の家庭 愛情に満ちた 虚しさが募る 理由がわからない 不幸な境遇の友がメールをよこす お前落とす

          自分を大切に

          【詩】Don't think 

          取り繕う術も知らず 自分をむき出しにして生きる 傷つきたく ないのに 純粋なんだよ 皆わかってるよ 貴方の言葉が空しく響く 未熟なだけ 愚かなだけ そんないいものじゃない Don't think Don't think Don't think Don't think too much Don't think Don't think Don't think Don't think too much

          【詩】Don't think 

          【詩】憎しみ

          目覚めたとたん 過去が脳内再生される 逃げ場はない 支配された頭 薬で鈍らせる 残された死に至るまでの日々  誰か鎖をほどいて自由にしてほしい 散らかった部屋 死人のように横たわる カーテン越しに陽射しが顔を射す 嫌がらせのように 瞼閉じて 何も考えるなと心の声 眠りの底 沈んでいく それだけが救い 教えて 私が生贄から脱する方法を 一回きりの人生なのに 傷ついた分優しくなんて望んでないから 傷つかない日々を 穏やかに 放っておいて 嫌が言えなくても 私なら許して

          【詩】憎しみ

          【詩】ある真夜中に

          これから どうしたい 穏やかな声で あなたは言う 戸惑い 言葉は出ない 同情じゃないんだ そっと腕を伸ばす 窓の外 月が浮かんで やっと孤独から 逃れられる真夜中 涙が胸のうちを流れて 独りきりにさよならを 静寂のなか二人きり たとえ愛じゃなても

          【詩】ある真夜中に

          プライドが服を着て寒さに震えてる

          プライドがひとひら、あしもとに舞い落ちた。思わずかかんで拾い集めようとする私に、男は「いいじゃん」と言う。「月美ちゃん最近、感情表現が豊かになったやん。 本読むのなんかやめてさ、好きな男のことでも考えてろよ」軽蔑の冷笑を口の中に隠す。この男は金目当てに私を狙っているホストだ。この男は私のプライドを貶める。早く切り捨てなければいけない。寂しいという感情に飲み込まれてしまう前に

          プライドが服を着て寒さに震えてる