義実家にて 東京旅行の最終日を思い出す

旅行の振り返りはもう飽きたって。

そんな事より、年末年始は妻の実家で過ごす。もちろん自分の実家のようにリラックスはできないけど、何度も訪れているからさすがに慣れて緊張しなくなってきた。妻のきょうだいも同時に帰省していてかなり賑やか。素直に楽しい。自分のホームではない場所に淡く馴染めている実感が自尊心をあたためる。これを、幸せと呼ぶ?

それにしても、緊張していないと俺は全然喋らなくなるな。「ほら、お前が喋んないと駄目だろ」と背中をせっつく様な緊張感がいてくれないと、本当に黙ってしまう。だから、黙っていられない人が居るととってもありがたい。僕がほっとくと黙ってしまうのと同じ不可抗力で、ほっとくと喋ってしまう人。ないものねだりの憧れを抱く。みくのしんさんのような。

赤ちゃんも抱かせてもらった。命そのもの。あたたかい。それでもそのお父さんは、自分の趣味が無いことを悩んでいた。赤ちゃんを育てるという人生ナンバーワンの大義名分(子を持たぬ者の勝手な想像)の真っ盛りにいても自分の趣味の無さに悩むんだ、と意外だった。僕だったらどうなるんだろう、と気になった。僕も趣味がなさすぎるから。

義務感のみで、旅行振り返りも終わらせておく。


最終日。
なんだけど、特に出来事はない。

ただ、大喧嘩をした。これだけ。

飛行機の都合で自由時間が4時間ほどしかなかった。その状況で、僕が麻布台にあるパン屋に行ってみたいと提案して勇んで麻布十番駅に降りたら、めっちゃ遠かった。麻布台と麻布十番って全然違う所にあるんですね。結局パン屋には行くことを諦めて銀座に引き返した。

これがきっかけで大喧嘩。これは、2〜4週間は後を引くやつだ、と覚悟した。この旅行の残り3時間はもうドブの中に沈んだもんだと諦めた。

結局、形式上はお互い謝るを経て観光は再開したけれど、終始雰囲気は最悪だったです。

丸の内なのかな?ビルとビルの間のおしゃれな通路に置かれたテーブルで持ち帰り用のスリランカカレーを食べた。雰囲気は悪い。

銀座を雰囲気悪く観光し、雰囲気悪く飛行機に乗り、雰囲気悪く車を運転して、雰囲気悪く帰宅した。

おわり


妻の実家で妻と喧嘩したことをスマホにポチポチ打ち込んでる自分、めっちゃ嫌だな。とんでもない挑発をかましている気分になる。でも、今日の楽しい夕飯や皆んなでアメトークを見て笑ったおかげで、今の今まで残っていた大喧嘩の残り香が消えた様な気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?