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アニメ『16bitセンセーション』の少し捻くれた感想


■最近のアニメ視聴事情

最近アニメの視聴作品数が本当に減ってしまった・・。まず時間があるなら美少女ゲームとかクリスタいじり(イラスト制作と言えないのが悲しい)をやりたいので、平日の仕事終わりに時間が取りづらくなったことが大きい💧

そんな中今期は『星屑テレパス』『16bitセンセーション』『呪術廻戦』『アニポケ』を視ていたのですがどれも当たりでよかった!!
というか最近は自分に合わないな~と思うとすぐ切ってしまうので・・
昔は結構最後まで見てたりしたんですが忍耐力が無くなったなぁ。

そんな中、今回は『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の感想を書いていきます✎なお、少し批判的な内容もあるのでご了承お願い致します。

◆エロゲを扱った作品と聞いて

私はアニメやゲームで好きな作品は好きなんですが、ヒット作や話題作(エヴァとかガンダムとか)で知らないものが結構あるので、「オタク万歳!!」的な作品って苦手だなって思っていたのですが、今回のこの作品はエロゲを扱ったものと聞いて思い切って視聴してみることに。

作品の主人公の秋里コノハは絵師をやりながら小さなエロゲメーカーに勤めている19歳の女子ですが、いまいちゲームを作る情熱に欠けた(ように感じられる)社員たちの中で、自分のやる気を発揮することが出来ずパッとしない日々を送っていた所から話は始まります。

■良かった点

不思議なエロゲソフト屋さんでおばあちゃんからもらった古いエロゲを開封するとタイムスリップしてしまう、でもその時代にずっと居られるわけでなくふとした拍子にまた2023年まで戻ってきてしまい・・・という設定のお陰で毎回何が起こるか分からず、ドキドキしながら視聴出来たのが楽しかったですね。特に守くんが1985年に飛んで戻ってきた部分とかほんと予想外でした。

現在30代半ばですが、昔の秋葉とか全然知らないし、パソコンの98とかも全然わかりませんでしたが、ペンタブも無い時代にイラストをドットで作ってたりとかそういう場面が面白かった!
あと作中では実在のエロゲのパッケージやイラストが出てきたのもいいアクセントだった✨

キャラクターもコノハちゃんの声が最初ちょっと騒がしく感じたけど、90年代意識してるのかな~と思えば可愛いと思えるように。でもそのせいで
コノハちゃん令和のキャラなのにノリが完全に平成初期wこの時代のアニメって今よりもオーバーリアクションだったような気がする。

ちなみにあの年であそこまでゲームを沢山プレイしているのはすごい!
フルプライスって全部やり終えるまで結構時間かかるからなぁ💧原作者が神のみぞ知るセカイの人なのであんな感じでプレイしてたんでしょうかw
それと並行して絵の勉強もしてたんだから・・。私ももっと若い時に時間を有効に使っておけばよかったと若干切ない気持ちにもなりましたw

あとキャラではメイ子さん可愛かったな~♪
かおりさん若い頃服装攻めすぎ!美人さんなのでもっと目を開けて欲しかった💧冬夜ちゃんはオタサーの姫みたいになってたけど最終的にはまともな人になってよかった。
守くん2023年ver.イケメン!よく考えたらコノハと20歳以上離れてるんだよな・・年の差カップルは金持ちイケメンにしか出来ない技・・。
作中ではまだそこまでなってなかったけど、公式にあるフィナーレビジュアルを見たらやっぱそうなったんだろうなーと思う!

■気になった点

と、エロゲ制作の場面とかは面白かったので、こういった場面が多く出てくるのかな(メイ子さん原作の方の話がそんな感じかなーと思っていたので)と期待していたのですが、後半は悪の組織とAI批判に比重がいっていたのでそこが少し残念でした。そこに時間を割くなら2023年でゲームを作ってから99年に戻った所とか(5話で守くんが未来の守くんからの手紙をデスクに置いているんですよね。でもそれだったら何で一回間違った方向に行ったんだろう?)、コノハがタイムトラベラーであることをみんなに話している場面とか、もっとキャラクターの様子を掘り下げる描写に使って欲しかったです。

あと個人的に以下の点が気になりました
①コノハのキャラ像
②エコー達
③元居た世界との繋がり

①コノハのキャラ像

オタクのコミュニティにいる人にとっては気にならない点なのかもしれませんが、女子でエロゲが好きになったのってどういう経緯だったんだろう?
エロゲはラブライブとかと比べると圧倒的に女子の比率が少ない美少女コンテンツなので、そこにはまる理由を述べてくれた方がキャラも深みも出たのになーって思いました。「美少女が好き!」「ゲームの中で頑張る女の子が好き」みたいな話してはいたけど、その発言の裏付けがもっとあればよかった。(まぁ多くの人にとっては美少女好きな美少女ってだけで満足なんでしょうが・・。自分が女でエロゲ好きなのでただただ気になってしまうw)
コノハのオリキャラの女の子ももっと掘り下げられるかなーと思ってたけど最後ちょっと出てきただけだったし・・。

あと、コノハはオタサーの姫タイプではないオタク女子という設定のようですが、肩出しトップス+ミニスカって中々自分に自信あるタイプじゃないと着ないけどね・・。あのコートとリュックでオタクっぽさを出していたのかもしれないけど。それから夏服のノースリーブのパーカーはデザインが謎すぎる。めっちゃ下着見えそう💧

ゲームショップに入る前の冬夜に話しかけてるシーンでは性格いい子なんだろうなと思えたり、全体的にノリがいい部分は好きなので、だからこそもっとコノちゃんを掘り下げて欲しかったなーと思いました。
あと、公式HP(現在ver.)のトップイラストで普段左利きなのに右手でペン持ってるのはなんでだろう?

②エコー達

守がタイムスリップした時にはもっと謎が明かされていくんだろうなと思ったけど最終回を終えても謎な部分が多かったです。
エコー2がコノハを監視してたのはエコー1にコノハを会わせるため?
人間の熱量や想像力を再認識させるための存在だったようですが、何で守くんが飛ばされたのが1985年だったのか。1話のおばあちゃんはチャウチャウ犬が変化したものだったのか。

彼らはAIで、人間だけが持つ熱量・想像力を知ろうとしたのでしょうが、時間を越えて行き来出来る仕組みもよく分からないし(どうせUFOの力なんでしょうが)、その「人間の持つ熱量・想像力の大切さ」もぶっちゃけた話、創作が出来るような熱量や想像力を持てる人って限られた人だけだから、正直うーん・・って感じでした。

もちろん、一つの作品を創り上げるためにはチームがあって、その中で人々が熱意をもって取り組んでいくことが大事なのは分かるんですが、この『16bitセンセーション』で言われるような大ヒットするような感動的なゲームを生み出すにはやっぱり突出した才能が不可欠だと思うので、それは熱量や想像力という言葉には収まり切らない気がしてしまうんですよね。

そしていつの間にかコノハが天才の一人になってることに少し違和感。
元居た世界では原画でなく彩色とかやってただけみたいですが。これはコノハに才能が無い訳では無いんでしょうが、まだ高校出たてで経験もそこまで積んでなさそうだったので。

③元居た世界との繋がり

全て計画通りに事が進み、最終的には望むものすべてを手に入れられたコノハですが、確かにアニメだし悪い方向にはならない気がしていましたが・・・感慨深さがあまりなかった。アニメっていっつも曇りないハッピーエンドになりがち。でもシュタゲは感動出来たんだけどなー。

個人的にエロゲのビターエンドって結構好きです。バッドエンドだと今まで何を見せられてたんだろうってなるしw失ったものもあるけど希望もあるよね、みたいな終わり方で感動することが自分は多いです。

それから、元居た会社の人がメイド喫茶の経営者になり、結局ゲーム作りに対する熱意が無かった人なんですーっていうのもいまいち味気なかったな。コノハの家族や友人なども出て来なかったから、彼女の元居た2023年の世界との繋がりってエロゲと美少女文化に塗れた秋葉原の街しかないから感動もそこまでって感じでした。

■最後に

気になった点の方が多くなってしまいましたが・・それでも今期ワクワクしながら視聴出来た作品でした✨
感動ポイントはイマイチでしたが、公式のフィナーレビジュアル見てたらなんやかんやで見てよかったと思うし面白い作品であることは間違いないです!あと、EDも完璧な制作陣でいい曲でした♪
(OPも曲はいいけど、欲を言えばOPはKOTOKOさんとか佐咲紗花さんに歌ってホシカッタ・・・)

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