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会社つぶして億超えの負債③

 どーも、コロナ禍に複数の経営していた飲食店舗が破綻し、2023年に事業譲渡、精算した者です。前回、前々回のリンク貼っておきます。https://note.com/fair_bear813/n/n7a9be1844330

https://note.com/fair_bear813/n/n0448b9ff1ff8
はじめまして、よろしくお願いいたします。


持続化給付金と家賃給付

 第一回目の緊急事態宣言は2020年4月に発令され、2020年4月、5月の書き入れ時は時短営業など弊社も協力することになり、4月5月の売上は前年比40%程のダウンに。
 これ、実際はスゲー赤字になります。飲食店なんて原価率低くて、現金商売で手数料も少ないだろうと思っている方結構多いと思いますが、多くの飲食店の財務の中身って全然そんな事無くて、大体売上が10%落ちると、結構見た感じ繁盛店でも赤字転落する店多いと思います。
 ウチなんかは専門料理店として自分一人で立ち上げた経緯もあり、結構元々の原価率高めだったんで、見た目は繁盛店でしたが、売上ダウンに対する弾力性に乏しくて、一発大赤字でした。
 そんな折、菅政権が苦しむ飲食店、旅行業をなんとか延命させようと出したのが、
 
 具体的には持続化給付金、家賃給付、GOtoEatなどの施策でした。持続化給付金は一律200万給付だったので事業規模によってその恩恵に傾斜がかかり、不満噴出だったのを受け、追って家賃給付が出されたような覚えがあります。
 給付に係る提出書類や審査もガバガバで、とりあえず営業許可証と前年度の売上日報の報告だけで、どんな飲食店もかなりのスピードで給付されました。       
 こういう緊急事態では火事場泥棒的に悪知恵が働く人は多く、虚偽の報告で不正受給は巷にはあふれるほど居ましたし、またそういう噂話はどこかしこと飛び交い、給付対象者を世間から孤立させてしまう雰囲気がこの頃から出来つつあったように思います。

あんたとこ、店閉めへんのか?

 緊急事態宣言中のある日、それまで頂いていた予約もほとんどひと通りキャンセルのご連絡も頂いて、店を開けても一組二組あるか無いかのお客様を待つような状況の夜、従業員が取った匿名の電話でこのように言われました。
 
「世間は皆、我慢してお店閉めてるところもあるのに、あんたところ夜でも開けてるな。ちょっと常識無いのとちがうか?」
 
「そうおっしゃられましても、このような事態でも顔をのぞいてくださるお客様がいらっしゃいます以上、時短してでも開けておくより仕様が無いのでございまして…」

 なんで人の商売に口出ししてくる人が居るのや。悔しくて悔しくて大声で怒鳴りつけそうになるのを、ぐっとこらえて返事した事がありました。
さて長くなって来たので今回はここらへんで。次回は

GOtoEatの盛況と祭りのあと

からはじめたいと思います。それではまた


 
 

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