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共同マガジンvol2 byパト

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共同マガジン第二弾です。いいねの輪が広がれば嬉しいですね。
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#note文芸部

共同マガジン始めます!

こんにちは!今日はこの記事をご覧いただきありがとうございます。 今日は、共同マガジンを始めようと思い記事を作成しました。 Noteの輪を広げる活動として、共同マガジンが盛り上がれば嬉しいなぁと思っています。良識のある方であれば、誰でも参加していただいて大丈夫です。 一緒にマガジンに記事を投稿したいという方がいらっしゃいましたらコメントにて教えていただければと思います。 【メリット】 ・参加することで記事を幅広く見てもらうことができる。 ・まだまだ人数が少ないので、自分の

春はお線香の香り

キャンディは お兄ちゃんのイメージで キャラメルは 弟のイメージ ガムは 戦隊ものの 青のイメージだった クッキーとか チョコレートは よそ者の印象があった よそ者の大将は やっぱり カステラかな 和菓子は ひと月に一回 おじいちゃんのお友だちが 持って来てくれた みたらし団子やら 大福やら だから 彼らとは 友だちみたいなものだ 友だちのことを やたらと 口に ほおばっていた そんな 残酷な子どもだった 髪を切りに行った 初めてのお店 緊張した でも いいお店だった よ

反省すべきことのない生活

こたつを片づけようとすると止められる、ねこに やめておけ、という顔をされる、ねこに 寒いところじゃあ、梅雨明けまで こたつを出してたりするそうじゃあないか とか、言われる、ねこに ここは、それほど寒いところじゃないけどねえ と言うと 聞こえないふりをされる、ねこに それで、片づけるのをやめにしたのだけれど 今日の予定は、こたつを片づけること だったから、予定がなくなってしまった それで、今日は、何もすることがない 昨日も、そんな感じだったかな 反省したいのではなくて、事実

おつかれさま

つかれて帰ってきたわたしに ねこが言う おつかれさま 恥ずかしいのか わたしのほうを 見ないで言う おつかれさま わたしは ねこに近づき ねこを ぎゅうっとした 強く 強く ぎゅうっとした 強く 強く ひたすら強く やめたまえ やめたまえ ねこが言った やめない やめない まったく 困ったヤツめ はやいとこ ごはんの支度をしないか その前に わたしにも言わせてよ いつも わたしのこと待っていてくれて ありがとう おつかれさま 恥ずかしいのか ねこは 何も

誘ってみたいの

となりの席の女の子を誘ってみたいの 放課後 誘ってみたいの 歌は下手だけど カラオケに誘ってみたいの あんまり行ったことないけど ファミレスに誘ってみたいの 噴水のある大きな公園に誘ってみたいの 評判のかき氷屋さんに誘ってみたいの あんみつを食べに誘ってみたいの めずらしい絵本が置いてあるお店に誘ってみたいの 遊園地の中にあるゲームセンターに誘ってみたいの 特に買う予定はないけど ショッピングモールに誘ってみたいの 路地裏の雑貨屋さんに誘ってみたいの ア

きっと泣いてしまうんだろう

一年後 自分がどうしているのか まったく 想像ができない 一年後 自分が生きているのか まったく 自信が持てない あと何回 朝日に ため息をつけばいいの? あと何回 暗闇に 不安を覚えればいいの? あと何回 おいしくもないごはん ひとりで食べないといけないの? ふと 自分の最期を 想像する きっと 死にたくない と言って 泣いてしまうんだろう お父さんと弟のことは 思い出さなくて お母さんのことは 思い出しちゃうんだろう いい人生だったと 言える自信はない い

いつも制服を着ていた

まだ小学六年生だった 制服の採寸をしてもらった やけにニヤニヤしてしまった お母さんやお店の人に じろじろ見られた イヤな思いは まったく なかった 制服を着て 最初にやったのは 桜の花びらを 追いかけること 春が来たことより 中学生になったことより 制服を着られたことを喜んだ 制服のリボンが うまく決まった日 一日 笑顔でいられた 制服のリボンが うまく決まらなかった日 制服がイヤになった でも 制服は 脱がなかった 宿題を忘れる 委員会をサボる 理科の授業で実験器

日常と平和

お気に入りのマンガ やっと 読み終わる 季節は 五つか 六つくらい すぎたかな 依然として 魔法つかいには なれず いつの間にか わたしは 会社をやめている ねこは となりで 寝ている そばにいてくれるのが ねこでよかった そう思ったこと いままで 何度もあった 大きな変化 お好み焼きを ソースではなく しょう油とマヨネーズで 食べるようになった 初めて しょう油とマヨネーズで 食べてみたお好み焼き 思いのほか 美味しかった 勝手に その日を お好み焼き記念日 にし

ぽろぽろ ぽろぽろ

小さいときから ぽろぽろ ぽろぽろ いつまでたっても ぽろぽろ ぽろぽろ うまく食べらんなくって ぽろぽろ ぽろぽろ みっともないかなあ? そんなことないわよ そうかなあ そうよ 大人になっても ぽろぽろ ぽろぽろ 成長しなくて ぽろぽろ ぽろぽろ 食べるたんびに ぽろぽろ ぽろぽろ ドーナツって こういうもの? ドーナツって こういうものよ ふーん だから 気にしなくていいのよ 安心しちゃって ぽろぽろ ぽろぽろ お皿の上に ぽろぽろ ぽろぽろ

こらえきれない衝動

橋を眺めるのが好き 橋を歩くのは好きじゃない 欄干に飛び乗りたい衝動をおさえられなくて たまらなく苦しくなってしまうから 坂道を上がるのが好き 坂道を下るのは好きじゃない 足がもつれるくらいに 駆け出したい衝動をおさえられなくて たまらなく苦しくなってしまうから アイスを食べるのが好き かき氷を食べるのは好きじゃない 頭がキーンとなるのもかえりみず ガバーッとかき込みたい衝動をおさえられなくて たまらなく苦しくなってしまうから クラスのあの男子のことが好き あの男子の気

キセツカン

わたしのココロ いま 宙ぶらりん どこにも 住む場所がないの 困ってるの 困ってるわりに あせる気持ちなんか まったくないの もう少し あせっても いいんじゃない なんて 自分のことなのに いいの いいの 食欲があるから いいの いいの きちんと食べられてるから いいの いいの 季節感 って 言うくらいのつもりで 肌感覚 って 言ってない? フフフッ ごめんね だって おかしくって 長袖ばかり着てるから 感覚 おかしくなっちゃった? 肌の感覚が 少しは 空気に触れ

理由はまったく分からないのだけど

こんなこと言うと信じてもらえないんだろうけど どういった理由かは分からないんだけど 魔法が使えるようになってねえ どういうことで、なのかなあ 理由が分からないとは言ったんだけど 覚えがないわけではなくてねえ いくつか浮かんだんだけど その中でも一番に線が濃いなあと思うのは ほら、あれだよ この前、近くの神社で縁日があったじゃないか、その夜だ 縁日の帰り、ねこを見てねえ まず、そのねこからして変わっててねえ 青く光ってたんだよ、ほんとさ それで、珍しいなあ、と思って、近くに

あわあわ しゅわしゅわ

ふしぎそうに 遠くから なんだろう あれ あわあわ  あわあわ しゅわしゅわ  しゅわしゅわ 近づいて グラスを くんくん 涼しげな 雰囲気 ねこも 悪い気は していない なんだろう これ あわあわ  あわあわ しゅわしゅわ  しゅわしゅわ ごくごく  ごくごく ふしぎそうに 見つめている あわあわ  あわあわ しゅわしゅわ  しゅわしゅわ ごくごく  ごくごく ニンゲンって かわったもの 口に入れるなあ あわあわ  あわあわ しゅわしゅわ  

こころのつかえ

感情のスイッチ 切るように するの 何かあったとき 切るように するの いいかも しれないの 万能では ないの けど ひとつの 有効な 方法なの 持っておくの いいかも しれないの 自分としては あくまで 自分としては きちんと 対処した かなあ と思うの 相手が どう思うのか それは 相手のこと どうすることも できないの 自分としては きちんと できたの つかえていたもの なくなったの よかった よかった よかった