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分かり合うのは難しい

大学の講義の時に

大学のゼミで、日本語学コースを選んだ。私のいた大学の日本語学コースは、当時方言学の教授と訓点についての研究の教授がいて、ここからの話は方言学の教授の講義での話だ。

難しい話に入る前に、教授がゆるめの話としてしてくれたことのひとつに「カレーに入れる肉」の話があった。関東だと豚肉で、関西だと牛肉。私は東日本の方の人なので、割かし衝撃を受けた。牛肉て。なんか牛肉だとハヤシライスとかさ、ビーフシチューとかさ、そういうのを私は思い浮かべてしまうんだけれど。でも関西だと牛肉を入れる家が多いと、まぁそういう話があった記憶がある。そして、この知識がないと関東の人が関西の人にカレーを振る舞った時に(またその反対も然りだけれど)不和が生じかねないと。そういう話も強く記憶に残っている。月並みだけど、知っておくことは大事だ。

葬儀後の清め塩

以前、知り合いのカップルが喧嘩していた。彼氏の方が誰かの葬儀に行ったあと、清めの塩を貰って来なかったということで彼女が「信じらんない」とキレたというものだ。彼女の方が霊感というかそういうのに影響受けやすい云々とかいうのもあったらしいけれど、めちゃ怒ったらしい。しかし私はコレがピンと来なかった。何故なら私の住んでいる辺りだと葬儀のあとに清めの塩を配るということはまず無いからである。浄土真宗を含む真宗では「死≠穢れ」なのでわざわざ清める必要などないという考え方であり、清めの塩を配ることもないのだ。しかし、同じ仏教だとしても清めの塩を配る宗派もあるだろうし、地域差もあるのかもしれない。個人宅の考え方もあるだろう。要するにこの喧嘩は先程のカレーの肉問題と同じで相手の住む地域の特徴なんかを知らなかったから起こった事故なのだろう。

知る事と想像力と

こういった事故を減らすためには色々なことにアンテナを張っておいて色々な事情を知っておくことが必要なのだろうと、Xやら何やらでの炎上事案を見る度に思う。板挟みになってしんどいと時々思うけれど、その辺りを上手く折り合いをつけて、少しでも色々な人に寄り添える真の意味で優しい人になりたいと考えているし、今後も頑張ろうと思う。



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