あらすじ 『もし、この世界に時間という概念が存在しなかったら』というタイトルの本を手に取った武はその本を最後まで読むことをしなかった。その後武はこの現実世界で時間の概念が無くなったらどうなるのかという妄想を始めるがそれとは全く逆の夢を見てしまう。恐怖のあまり家に引きこもることになった武。そこに現れたのは人の形をした黒い物体だった。 時間のあり方について深く考えた、SF短編小説。 本文 『もし、この世界に時間という概念が存在しなかったら、どうなっていたのだろうか。朝もなければ
『あらすじ』 一人目は証券会社の部長。二人目は銀行員。三人目は政治家。三人のごく普通な日記から物語は始まる。しかし、語が進むにつれて普通だった日記に違和感を覚える。普通の日記だと思われていたものが、嵐の前の静けさのように感じる、読者参加型メタフィクション。 一人目。 都心のマンションに住む私は朝が早い。家から外に出ると夏の日差しが強く眩しかった。玄関で履ききれなかった靴を玄関の外で履き直す。靴を履きネクタイを締め直し『よし』と気合を入れてマンションの階段に向かう。
毎日同じような生活をしたいと思っているが、人生と言うのは全く同じことの繰り返しは起こらない。 何か変化があるし、その変化と付き合わないといけない。 毎日同じ生活を繰り返したくても、変化は訪れる。その変化を嫌うのではなくて、受け入れる事が、生きるという事。 影も重なれば濃くなる。人と人が重なれば、関係が濃くなる。 木漏れ日も、日が漏れているだけではなく、日影が木の葉と重なろうとすることで、日が漏れる。 人間も生物も交わる事で、関係が深まる。 感想 この映画を見終わ
『あらすじ』 「こちと とら」の続編で事件の真相を明かすため、刑事部捜査一課の小牧と共に事件を解決に導き出す、読者参加型ミステリー。これを読んでいる貴方も捜査に参加してもらい、事件の真実を突き止めてください。 続編「こちと そら」に来てくれてありがとう。私は刑事部捜査一課の小牧と言います。 これから私と一緒に事件の全貌を突き止めましょう。 まず、先ほど読んでいた容疑者の内容を聞かせてください。 貴方は、前編「こちと とら」で見たメモ紙を読みあげた。 なるほど、そんなことが
『あらすじ』 一人目は証券会社の部長。二人目は銀行員。三人目は政治家。三人のごく普通な日記から物語は始まる。 しかし、語が進むにつれて普通だった日記に違和感を覚える。普通の日記だと思われていたものが、嵐の前の静けさのように感じる、新感覚メタフィクション。 一人目。 都心のマンションに住む私は朝が早い。家から外に出るといつも日差しが強く眩しいと、 リアクションしてしまう。玄関で履ききれなかった靴を玄関の前で履き直す。靴を履きネクタイを締め直し『よし』と気合を入れてマンション
人生とは何なのか?これを考える上で生と死について述べなければならない。 ふと疑問に思った楽をして生きることが人間にとって良いのか悪いのか?楽して生きることにあまり肯定的ではない日本人はなぜ楽をして生きることに抵抗があるのか。 人類はこれまで進化を繰り返し今に至るのだが原始時代から現代まで人類の進化に欠かせない物それは“楽”であると考える。ホモサピエンスが狩りの時に槍を使うのも人間が車を生み出したのもすべて“楽”をするため。人類が進化をする理由は今の生活よりも便利でありたい
<プロローグ> 「ねえ明日何処に行く?」 「明日は天気が良いから遊園地でも行くか」 「うん」 私たちは大学のサークルで出会いそのまま意気投合して付き合う事になったのだが、付き合って1ヶ月が経ち彼氏からカミングアウトがあった。 「僕多分躁鬱病だと思う。病院で検査したわけではないけど、躁と鬱を繰り返してる気がするんだ。恋愛感情も安定しない。急に嫌いになったり好きなったりするかもしれないけど‥。」 「今はどっちなの?」 「鬱では無いんだけど躁でも無い。だから普通かな?」
第9章 「今尾さん、なんですか?急に呼び出して。」 「あなたは私と同じ状態になっている。以前元の姿に戻りたいと言っていたそうですね。一つだけ方法があります。」 「何ですか?是非知りたいです。」 「しかしこの方法は一時的なもので完全に元の姿に戻ることはできません。何度も繰り返し、また今の人格と顔に戻るときが来ます。その覚悟があるのなら教えできますが。」 「はい。覚悟は出来ています。」 「あなたはすごいですね。私にはその覚悟と運が無かった。」 「運?それはどういう意味
世の中に流れている情報は全て嘘だと思った方が良い。真実なんて分かるわけがない。 信頼している記事や信頼している人であっても当事者でない限り真実なんてわからない。 そういうことならいっそう信じない方が自分にとっても得である。 世の中に真実などないそれが真実。タイトルにもあるように「全て」と言ったものの全てではないと思いたい 一つぐらいは真実があると思いたい。 だが全て嘘だと疑いながらニュースなどの情報を見ることをお勧めする。 情報を信じるか信じないかではなく興味がある
第八章 例の事件が起こり約半年が経った。季節も夏から冬になろうとしている最中大樹は達也の見解を聞きに行くため、達也の自宅に向かった。 「達也。そろそろ冊子の見解を聞かせてくれないか?」大樹は上がり框にしゃがみ込み靴を脱いでいた。 「あー分かったよ。」大樹は家に上がり達也の居るリビングに向かった。 「まずこの冊子だが、一部抜けている部分がある。」 「そうなのか、内容には影響ないだろ?」 「あー。あまり影響はなかったが一つ大事な所が抜けていた。一旦この冊子の概
第7章 「一週間様子を見ましたがどうです?」若い警察官は努の方に体を向けて言った。 「調子はいいですが周りの人から人格が変わったって言われます。」 「人格が変化することもあるんですかね、あの鏡にはそんな力があるんですかね?」 若い警察官は頭を傾げながら言った。 「それで前の顔と人格に戻りたいのですが、何か知りませんか?あのカガミについてもちろんお調べになっているとは思いますが良ければ教えて頂きたいです。」 「なぜ戻りたいのですか?」 「嘘をついてるみたいで嫌なんです。
第6章 「今尾さん。もういいでしょう。ここまでばれたんですから鏡の秘密教えて下さい。」 大樹は興奮しながら言った。 「…わかりました。あのカガミには変わった力があります。それを知ったのは博物館に提出した後でした。私が博物館にカガミを出してから何故かあのカガミに引き込まれるようになったのです。それから毎日博物館に向かいカガミを眺めていた。そういう生活を一週間ほど。そしたら変わったことが起こったんです。カガミに映る顔が自分と違う顔になっていた。それからそのカガミが怖くなって博物館
第五 警察からの許可があり一週間だけ外に出ることができた。仕事場に戻って良いし、家でゴロゴロするのもありだが仕事が残っているので仕事場に向かうことにした。 今の私は安藤努だが、以前とは顔が変わっている。色々調べたところ顔が変わったのはあのカガミを土から出した時だということが分かった。今仕事場に行ったところで誰なのか認知できないと思うが警察から仕事場には話が通っているとのことなので、そのまま向かうことにした。 「おはようございます。安藤努です。」 「おー、前はすまなかった。」
もし道端に死体が落ちていたら貴方はどうしますか? 私は食べます。 食べたことが無い物なので食べてみたいのです。 2023年8月10日 平らげた皿を見て怒鳴り出す父を見て何が楽しくって怒鳴っているか?ただ僕はハンバーグを平らげただけなのだが何がそんなに怒鳴る事があるのか、わからない。 2023年10月10日 平らげだ皿を見て怒鳴り出す出す父を見て… 2024年4月10日 平らげた… 2024年8月10日 … 全て同じことの繰り返し、何が楽しくて生きているのかわからない。 夜中
第四章 「達也!聞いたか?盗まれた鏡の目撃者いるって。」大樹は興奮しながら言った。 「あー聞いたよ。でも妙なことが起きてんだろ?顔が変化するとかなんとか」 「やはり先に今尾さんの方に聞き込みをするべきだよな」 「そう最初から言ってるだろう。」呆れた声で達也は言った。 「やっぱ、独断で行こうぜ。気になって他のことが集中できない。責任は俺が取るから。」大樹は言い切った。 「いや、責任は俺もとるよ、もし怒られるときは一緒だ。」行くぞと手で合図を出した達也の後ろを大樹が付いて行った。
第三章 やっと全体像が見えた。俺はカガミにかかった土を手で払いのけた。外はすっかり暗くなり スマホのライトで辺りを照らした。俺はカガミにライトを当て、目前のカガミを覗き込んだ。 「うああああ!」俺は驚きのあまり尻もちをついた。カガミには普通自分が映るはずなのに映ったのは自分ではない知らない誰かが映っていた。俺はもう一度カガミの前に立つため立ち上がった。その瞬間俺は驚きと同時にカガミを押しのけていた。カガミの割れる音、カガミに映っていたのは自分ではなく知らない誰か。疲れているの