「神経を残す治療」(仮)


(工事中です)




歯根はせつの写真数枚
白黒

抜歯の原因でかなり多い
実はメンテナンスしていても歯が減っていく事がある。
それが歯根破折

神経が無くなった歯の価値は半分、寿命も半分です。
噛む力や噛み方によってはあっという間に割れてしまいます。
簡単に安易に歯の神経を抜くべきではないと思います。

さて、前置きはこのぐらいにして神経を抜かない治療について解説します。

これは虫歯治療でありそうなシチュエーションです。
「痛かったら手を挙げてくださいね。ギュイーン、ギュイーン、虫歯が深かったので神経を取りますね。」「今日は神経を取りました。最終的には被せることになります」

こんなご経験ある方もいるかと思います。
歯の神経を抜く?もう抜いたの?え?神経を取ってしまったの?
と思っても時すでに遅しです。

明らかに痛みがあって夜も眠れないぐらいの痛みで困っていて仕方なく神経を取る場合はあります。しかし、症状がない場合はほとんどのケースで神経の保存は可能と思っております。

「歯髄温存治療、「歯髄温存療法」なんて難しい言い方をすることもありますが
要は神経を抜かないように保護する虫歯治療だと考えてみてください。

神経の残し方には二通りあり
1、 神経に触れないように深いところの虫歯を意図的に残し、安全にお薬を入れてしっかり封鎖して治りを待つ。数ヶ月〜2年経過観察した後に残った虫歯を取り最終修復をする2回法。

特徴:時間がかかるが安全・確実

2、 虫歯を全て取り切る。そして、外に出てしまった神経の一部を取り断面にお薬を入れて封鎖。レジン修復や被せ物で最終修復する一回法。
最近はこちらの方法が日本では取り上げられていますが利点欠点があります。

特徴:一回で終了するが数年後の予後が100%とは言い切れない。
   歴史が浅く長期経過の臨床データが少ない。

どちらも神経を残す治療ではありますが大きな違いは
神経に触れるか触れないか
です。

成功率や術後の症状など検証してみるとやはり、神経に触れない方が断然経過が良いのです。無理して神経の部分切除をしても後々痛みが出てきてしまったら結局神経を取ることになってしまいます。

術式1、2に関わらずこのような治療で大切なのが

・マイクロスコープやルーペで拡大しながら正確な処置をする
・虫歯菌(唾液)の侵入経路をなくす
・接着剤やセメントの扱いに注意する
・ラバーダム防湿など唾液が入らないように慎重に行う
・定期的に受診してもらい問題がないかチェックする

このような流れは保険診療にはありませんので自由診療になります。
治療のステップ毎で大事な部分の写真・動画・レントゲンで治療の中身を
共有しております。


当院では大きな虫歯があっても神経を残せる場合は治療の選択肢を提示するようにしております。治療後のフォローアップに来れる方にはお勧めしますので気になる点があればお気軽にご相談ください。


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