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SS【祝宴の白姫】神崎蘭子 衣装

【祝宴の白姫】神崎蘭子の衣装を作った時、こういうことがあったのではないかという妄想を綴ったSSです
※キャラ崩壊の可能性があるので注意

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むむむ、今回の衣装は少し露出が激しいのではないか…?
衣装合わせの待ち合わせ中、蘭子に手渡されたグリモワールを改めて見て思う。

私は神崎蘭子の担当プロデューサーだ。
担当アイドルである神崎蘭子の事を娘のように思うし、誰よりも大事にしたいと思う。故に今回蘭子が提示してきた衣装の露出が今までの中でもより多いと感じたのだ。
だが、よっぽどの無茶な注文でない限り蘭子の願う通りの物を提供するのも私の仕事だ。今日は完成された衣装の確認もかね、蘭子と共に来た。蘭子が思うような衣装になっていると良いが…

「我が友ー!」

おっと、担当アイドルのお呼びのようだ、すぐに行かねばな。
すぐに行くと返事をし、担当アイドルが待っている一室のドアを開ける

ーーーー目の前には白き衣を纏った天使が立っていた

「ど、どうかなプロデューサー…?」

流石の蘭子も少し恥ずかしがっているのか素の言葉だ。
私は「綺麗だよ」と即答した。
実際事実であり、真っ先に感じた感想もその言葉だったのだ、先程考えていた衣装の露出などは頭から抜け出ていた。

「ま、真か!」
蘭子も嬉しそうだ、その姿を見て私も嬉しく思う。
担当アイドルの笑顔が私達プロデューサーにとって1番のプレゼントだ。

蘭子と衣装についての話をいくつか話した、蘭子は今回の衣装は黒ではなく白を主とした色を選んだ理由も話してくれた。
「我は以前、永遠の契約の場へと赴いた時も白き衣を纏った、故に我が眷属たちにも我が白き衣を纏いて、狂乱の宴へと導く事を考えたのだ」(私、前に結婚式のお仕事でウェディングドレス着ましたよね、その時にライブの時にもファンのみんなに白い衣装を着たらみんな喜んでくれるんじゃないかなって!)

ーーそういう思惑があったのか、蘭子はいつもファンのみんなのことを考えていて優しい子だな

私はこの衣装を着た蘭子を見る前に気になっていた質問を聞くことにした
「蘭子、今回の衣装、少し露出激しめだが、大丈夫なのか?確か、露出の激しいのは苦手だったと思うからさ」

私の質問に蘭子は少し驚いた様子でポツポツと話し始めた

「わ、我は……私、この衣装を考え始めた時、今までに無かったものを考えようと思ったんです。でも無かったものでもありつつ、私が私だと思える衣装を考えたらこの衣装が描けていたんです。確かに、露出多いのは今でも少し恥ずかしいけど…でも挑戦したいって思ったんです!」

そう答えてくれた蘭子の事を誇らしく思った、この子は本当に強い子だ。過去を乗り越え、新しいことにどんどん挑戦する。一緒にいてこちらが元気づけられる。
「そうか、答えてくれてありがとう」そう告げ、蘭子と共に笑顔を向けた、これからもこの子を全力でプロデュースしようと強く誓った。

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今日は神崎蘭子の単独ライブ、そして以前作った衣装の初披露の日だ。
「蘭子、今日も楽しんでくるんだよ」
ライブ前にいつも通りの言葉を蘭子にかける
「うむ、行ってくるぞ我が友よ!」
蘭子もいつも通りの言葉で答える、いつもと違うのは新しい衣装だと言うことだ。これからも色んな担当アイドルの姿を見ることが出来る特等席で私は待つ、これからもずっとこの神崎蘭子のプロデューサーで居よう。

蘭子はファンのもとへ駆け出す、ファンは蘭子の姿を見て、そして新しい衣装を見て歓喜の声を上げる。
「ハーッハッハッハ!我が眷属達よ!これが我の新たなる姿!これからも我と共についてくるがよい!!
我が魂の赴くままに!!!」


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