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振り返ると。

心斎橋

僕は今この街で1日のほとんどを過ごしています
色んな年齢層の人たちが、色んな目的を持って、色んなことを考えながら集まっている
それってすごいことなんだなぁ、なんて当たり前のことを毎日考えたりします。
僕以外の人間ってこんなにいるのって。
奈良出身の僕は地元が好きで、特に他府県に出ることなく生きていくんだろうなぁ
なんて考えていたのは今は昔、つまり都会への憧れみたいなものはあまり持ち合わせていなかった僕が、今では大阪にいる。
いい街だなぁ、となんでも受け入れてしまう僕はここがもう自分の街みたいに思っています。

なんでも受け入れる

違和感なく入り込める

これが僕の長所でもありコンプレックスでもあります。
バンド結成当初、ポストパンクばかり聞いていた僕が、Vampire Weekendの2ndを勧められてどハマりするくらいには受け皿が広いです。
リファレンスは疑ってかかれ、なんて学生時代は言われましたが、まだまだ足りないんだなこれが。
つまり何が言いたいかというと、色んなジャンルや物事を広く好きになってしまう僕は、深さが足りない。
いわば広く浅く、状態なんです。

僕らにはそれぞれバックグラウンドがあって、それを掘り起こして分析して、新しい楽曲を作っていく、と思うんですが、話し合う時に一斉に潜水を開始する、するとみんなは僕より深く潜ってるイメージ、そんな感じ。

メンバーと話していると、観点が全く違う、そこ気にしてるんだとか、もはや面白い。
コンプレックスとは言いつつも、僕には僕の役割があって、それが噛み合ってのFadedoldcityだと思うので、大きな問題ではないのですが、

ただ前々回のRomeoの記事、文才ある彼はいい言葉を使ってくれました。

『自己治療の制作』

これ。
僕の根本にはこの感覚がなかった。
そんな感覚を持ち合わせていない僕からすると、ものすごく崇高な精神に思える。

自分が感動を覚えるのもそう言った作品が多いのも事実。
例えば小袋さんのアルバム、1stも2ndもデータが擦り切れるんじゃないかってくらい聴いています。
聴いた瞬間、自分自身の感性を見ているような気持ちになった初めての作品です。
あとはNick Murphyだってそう。
Kevin Abstractだってそう。

僕は自分には思いつかないことや、その時自分では出来ないようなことをしている楽曲を聴くと、衝撃が走ります。
悔しさ半分、嬉しさ半分。
あとはインストの曲を聴いてたまに泣けます。これ恥ずかしくてメンバー以外には言ってないんですが共感できる方いますか・・・

そんな、自分には思いつかないことをしてくれるのがYasuだったりします。
身近にそんな存在がいてくれることには感謝しかありません。

最近は、Romeoにもその空気感を感じます。
この二人はおそらく根底が天才肌なんだろうなって。


Leoはいい兄貴肌ですね。いいお父さんになりますよ彼は。
でも彼はバンドの運営にあたって重要な役割です。ナルトで言うと火影の相談役です。
マネジメント力なんかも培っているんだなぁって最近は感じます、いい兄貴肌です。

大きく昔を振り返ると、みんな変わったんだなぁって強く思います。

まだ学生だった頃、僕らは音楽だけで突っ走るような選択はしませんでした。
僕は他にしたいこともあったし、それは他のメンバーだってそう。
でも同世代で全てを捨て去って一つを極めるような、覚悟のある決断をした人たちはたくさん見てきました。

その人の覚悟と、色んな方向に向けられるアンテナを一つの的に絞ったような鋭利な感性を舞台袖から見て、
すごいななんて人事に感じて。


ただ僕らはずっと生きてきて、色んなものを取って捨てて、結果として音楽が残ったんだと感じてます。
すごく人間的な、自然に生まれた目的。

僕らの曲を書く。

先日レコーディングが一旦ひと段落しましたが、トラックの完成度はすごく上がっているし、
素直な僕らの人間性が音になっているなって思います。

リリースするのがすごく楽しみ。
音楽に割く意識が増えた分、余計に思います、本当に。

人並みなことしか言えないけど...楽しみにしててください。

それは彼にも言えることです。

それでは。

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