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【事実発掘! FACT JAPAN 47 NO.15】新潟県

オリンピック開催期間、皆様いかがお過ごしですか?FACTのPR担当、堀田です。
海外のメディアでは呪われた大会と言われているみたいですが、いざ始まってみると応援している私がいました。
バラバラだった想いはカタチを変えながら一つになりつつあって欲しい。
そんな期待を持ってテレビの前でハイボール片手に応援しています。
血気盛んに応援するにはやっぱりお酒が必要なんです。
もう、興奮してどんどん飲む量が増えるもんなんです。
ということで、今回はお仕事でもプライベートでも縁深いSAKEの王国「新潟県」の魅力と個人的期待をご紹介します。

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以前、AI味覚判定「YUMMY SAKE」を用いた新観光提案スポット『日本酒観光案内バー』というのを新潟駅構内で開催し、種類が多く観光資源として活用しきれていなかった新潟の日本酒を起点として観光地を回遊するという新スタイルの観光案内所として期間限定でオープンしていたので、新潟県は酒蔵数日本一とか、日本酒の消費量も日本一など、日本酒に関する情報はちょっとは知っているつもりでいました。

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「にいがた酒の陣」(https://www.niigata-sake.or.jp/sakenokuni/)という500種類以上の日本酒を試飲できる県民ならみんな知っている酔っ払い続出の一大イベントがあったり、
日本酒の地産地消が昔から続いている新潟県では、地酒が安く手に入るそうです。もちろん、八海山、久保田、越乃寒梅も手に入ります。これは意外と有名酒蔵のある他県には見られない傾向で、山口県の獺祭、山形の十四代、秋田の新政No.6等は都市部や海外へ輸出しているため、地元では手に入りにくかったり、値が張る場合があるそうです。
そう考えると新潟県民がみんな地元の酒蔵を誇りに思い、日本酒を愛していることが分かります。

ですが、そもそもなぜ酒蔵数が一位なのか深堀していくうちに発見したことがあります。
一般的に酒蔵が多い理由としては、米、雪、水、技、人の5つの理由がよく挙げられます。
【米】夏の長い日照時間のおかげで酒米の産出額が日本一
【雪】雪による低温が空気を浄化して雑菌の繁殖を防ぎ、麹菌や酵母菌などの微生物にとって最適な環境になる
【水】新潟の天然水のほとんどは雪解け水を多く含む軟水
【技】技術発展のために設立した日本酒専門の試験場がある。
新潟(旧:越後)で最も古い酒屋の創業は今から約470年前で、新潟で酒づくりに関わる男性(酒男というらしい)達は冬期間に全国へ出稼ぎに行って技を習得し、やがて〈越後杜氏〉という集団へと成長。受け継がれてきた越後流の技術のさらなる発展を図るため、1930年に〈新潟県醸造試験場〉が設立され、現在、全国唯一の日本酒を専門とする県立試験研究機関として残っています。
最後に【人】日本酒づくりの技術を未来へつなぐ人々の存在
新潟県は、全国的にも例を見ない“蔵人の学校”として新潟清酒学校を設立。伝統の技と精神を確実に未来に繋げていくため、酒蔵で働く若者たちを、酒蔵の経営者や杜氏、酒造技術者、新潟県醸造試験場が指導しています。

ふむふむ。でも、最高の日本酒を作るためにこんなにも日本酒の研究や、厳しい自然環境と向き合い、こだわり続けてこれたのはなぜだろう?
そのヒントは、“漫画家“にありました。

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新潟県は、赤塚不ニ夫、高橋留美子、水島新司をはじめ有名な漫画家を多く輩出しています。
その理由として挙げられているのが、日本海の玄関であることからくる好奇心や進取の気風、厳しい雪国で鍛えられたねばり強さ、といった県民性説です。
それは日本酒製造にも当てはまるのではないかと思います。
厳しい環境で粘り強く米と向き合い、時には深く考察し、新潟県醸造試試験場を設立するといった新しいことにもチャレンジしているのですから。
あの日本のYouTuber界のパイオニアHIKAKINも新潟出身と思うと一層納得できますよね。

様々な要因はありますが、新潟県民の粘り強さと集中力、そこからの発想力と行動力によって今のSAKE王国新潟が生まれたのだと思います。
昨今、地方のPRでは他県と比較して優位性の高い観光資源をアピールしているように感じますが、一番身近で日常に存在し、地元で愛されることにまずは力を入れ、その大切さや魅力が浸透し、後世に継承するために深く思考し、すぐ行動する。そんな新潟県民は本来あるべき地方創生や地方のPRを考える上で最も重要な“愛されるには愛する”生存戦略を既に分かっていたのかもしれませんね。
だからこそ今でも日本一酒蔵が残り、名酒を生み出し、素晴らしい漫画家が先輩の後を追うように誕生しているのではないでしょうか。

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自分自身と向き合い、才能を開花させる新潟県はこれからどんな新しいチャレンジをしていくのかとても楽しみです!
さて、今夜は日本酒片手にしっぽり柔道の決勝戦(録画)を観るかな。
次回はFACTの酒柱:三寺よりお届けします!!お楽しみに!!

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