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そしてきみたちは「Rain Drops」になる

はじめに 

 RainDrops2周年、おめでとうございます。
 私は一介のオタクです。自分にとって大事で大好きなユニットのことを、これを機に綴ろうと思い立ちました。
 レイドロに出会ってから今まで感じていたこと、好きな曲好きなところをただただ並べていくだけの文章です。このグループが2年続いたことが非常に嬉しく、そして自分の中の、「レイドロ良いなあ」という気持ちを具体的に留めておきたくなって筆をとっています。
 全てオタクの感情変化備忘録です。当時感じていたことや空気感を思い出しながら執筆しました。結果後半は「かわいい〜」しか言ってない文章となっています。
 なるべくソースを確認してから書いていますが、正確でない部分があるかもしれません。


「にじさんじ」に所属する<緑仙 三枝明那 童田明治 鈴木勝 える ジョー・力一>らバーチャルライバーによるユニット「Rain Drops」。https://www.universal-music.co.jp/raindrops/biography/

 出会ったのはおよそ2年前でした。
 私がバーチャルライバーの配信を見始めた時期です。私は月ノ美兎さん、卯月コウさんをきっかけに「にじさんじ」のライバーさんを主に視聴するようになり、レイドロの存在を知ったのは本格的にハマってから数日後のことでした。2020年2月半ば。メンバー発表は終わっており、続報を待っていた時期です。
 私がそれぞれのライバーさんを知ったきっかけはバラバラで、緑仙さん、童田明治さんは歌ってみた動画。三枝明那さんはその頃バズっていたマインクラフトの切り抜き。鈴木勝さんはマイクラの切り抜き動画、えるさんは森を燃やされている燃やしている切り抜き。ジョー・力一さんはTwitterに上がっていた鹿鳴館キリコの逆スパチャ動画で知りました。

「どういう組み合わせやねん」と思いました。当時6人が積極的にコラボを行ったりだとか、歌ってみた動画のアップだとかをしていないことはライトなオタクにも分かりました。まったく関わりが無い訳ではないものの、バラバラな取り合わせだなあというのが初見の感想でした。
 この6人がオーディションで集められたことを知って、私の興味度は1段階上がりました。「RainDrops」という音楽ユニットの為に選ばれたライバーたち。理由は当時詳しく分かりませんでしたが、きっと歌の部分が大きいのでしょう。知ってるバーチャルYouTuberがCDを出す、しかもメジャーで!アーティストとして!どういう方向に転ぶのかにわかオタクには全く分からず、とりあえず楽しみに待っていました。

 2020年4月10日

ひとつの曲が投稿されました。

「VOlTAGE」RainDrops始まりの歌です。想像していたよりもガチな感じの曲&PVに驚き、ええやん!!!と私は彼らの歌をすぐ好きになりました。
「声の相性が良い」という言い回しがあります。レイドロの歌はまさにそれでした。6人全員の歌、数人で歌うパート。誰の声も埋もれたり飛び出したりせず、重なって新しい1つの音になっているのを感じました。(最も当時はその感覚を言語化することも出来ず、ただええやん!と言っていただけでしたが……。)
 その後「蜜ノ味」も投稿され、期待大の中1stミニアルバム「シナスタジア」は発売されました。

 オリコン1位を取るなど話題となり、テレビで紹介されたりもしていちリスナーとしては実感が湧かないぐらいには勢いがありました。実感が湧かないのは当時のレイドロメンバーも同じだったようで、戸惑ってすらいたように思います。Rain Dropsはその勢いを保ったまま、8月7日に2ndミニアルバム「オントロジー 」の制作が発表されました。
「カゲロウプロジェクト」などを手がけたじんさん筆頭に製作陣の豪華さに色めき立ち、更にメンバー作詞の曲があることも告知されました。その後最強に素敵なキービジュアルジャケットが公開され、曲の詳細が明かされ発売が迫る中、とある配信が行われました。

11月12日の「オントロジー 」発売記念の生放送「『オントロジー』発売記念!Rain Drops 一流アーティスト格付けバトル」。

ここで私はあることに気が付きます。

「Rain Dropsってめちゃくちゃかわいくないか?」

 遅くない?そのタイミングで?今となっては思うのですが、なんでかこの配信で私のレイドロちゃんを「かわいい!」と思う気持ちが発生したようです。とにかく終始和気藹々わいわいガヤガヤ、いわゆる「空気がうまい」雰囲気で、ずっと見ていたいような感覚に陥りました。収録や打ち合わせを重ねる中で「シナスタジア」の時期よりも更に打ち解けたようで、白と嘘組(緑仙,鈴木,童田)で一緒にご飯に行った話なんかも出てきました。泣いちゃうな。かわいくて。
 公開されたクロスフェードを聴き、「オントロジー 」発売に向けた各インタビューを読み、このユニットが好きだ……という気持ちはどんどんと高まっていきました。特にこちらのインタビュー
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3042# 
 で話していた「バーチャルだからこその出来ないことの多さ」「3Dモデルでもライブだと結局平面を見ることになってしまう」「その壁を打ち破るために頑張らなければならない」という点はとても興味深かったです。彼らはいちオタクが考えていたよりずっと色んなことを見据えていて、その上で更に出来ること、やりたいことを実現しようと努力していました。Rain Drops、全てを超えていってくれ……。
 あと「レイドロちゃん」という呼称が生まれたのもこの時期でしたね。発売記念放送の際、Twitterで力一さんが(勝手に)作った「#レイドロちゃん祭り」というタグが元です。かわいい。
 満を持して発売された「オントロジー 」は素晴らしいアルバムで、間違いなく名盤です。一時期これしか聴いてなかった。

 特典では「シナスタジア」の時より距離の縮まりを感じられて非常にかわいいです。「オントロジー 」について語るともう1個記事が出来るぐらいの分量になりそうなので、それはまたの機会にさせていただきます。(書くかは不明)

 2021年1月23日

 Rain Drops1周年です。この日はオンライントークイベントがあり、その後緑仙さんがレイドロについて語る配信を行っています。

「最初はよく分かんなかったけど振り返るとエモい(要約)」ほんまにそれ。この記事を集約するとこれになります。レイドロちゃん見てると感情が生まれるんや。

2021年2月

「にじFes」が開催され、Rain Dropsの初ステージがやってきます。この時、療養中の童田さんは不参加であることが以前より発表されていました。そのことに残念な気持ちも抱えつつ、私は5人のステージを見届けようとペンライトを握りしめていました。
「VOLTAGE」に始まり「セルフィーDimension」が続く、『盛り上げるぞ』という固い意志を感じる幕開け。レイドロ3D衣装初お披露目でもあり、オタクはぶち上がっていました。その後パフォーマンス時とは打って変わってゆるくかわいいMC。3D自体初登場の勝くんがたくさんポーズをとったり、その後ろでおじさんがなんかやってたりと非常に和みました。MCを挟んでのカバー曲パートも非常に楽しく、特に「恋のダイヤル6700」は狂ったようにアーカイブで見返していました。メンバーがインパクトあるポーズをキメた「daze」もすごく良かったんですが、こちらは円盤には収録されておらず完全に心の中の思い出となりました。語り継ぎます。
 そして最後の曲、「オントロジー 」が始まりました。前曲「daze」と同じじんさん作曲という流れもあり、(本当にセトリがいいな……)私の熱気は最高潮でした。
「オントロジー」 の2番サビ前、緑仙さんが「童田!!」と、名前を呼びました。そして「君の歌声をずっと待っている」とみんなが歌いました。


 オタクは泣きました。
 ここの歌詞は本来「君の歌う声がずっと聴こえている」というものです。そこをじんさんに許可を頂いて改変し、ステージに立つことが出来なかった童田さんに向かって、Rain Dropsは呼びかけました。
 童田さんは当時「オントロジー 」発売直後にツイキャスを行なって以降配信などはしておらず、トークイベントなども欠席している状況でした。どのような状態か分からない以上、一介のオタクは快方に向かうことを願うしか出来ません。レイドロに6人揃って欲しい、童田さんがいなくて寂しい。その気持ちはレイドロも同じで、いやきっともっと強くて、だからこそ歌詞を変えてまで童田さんに向けて歌ったと思うともう言葉になりませんでした。
 無観客のライブ。でも画面の前で見ているオタクにも、「Rain Drops」がなんであるかが伝わってくるステージでした。

 2月26日に発売された「にじさんじアーカイブス2020-2021」にはレイドロのレーベル対談が掲載されています。ここではメンバーがなぜオーデイションを受けようと思ったのか、そしてメンバーが選ばれた理由やこれから挑戦していきたいことなど盛り沢山の内容となっています。オフィシャルストアでまだ買えるのでご興味のある方は是非。

https://shop.nijisanji.jp/s/niji/item/detail/SSZS-14010?ima=0333

 2021年3月31日
 

 本当はこの日に初ワンマンライブが行われる予定だったのですが、情勢を鑑み敢え無く延期。しかしYoutube配信にてアコースティックライブ「開花宣言」が開催されました。前日発表された出演メンバーはこちら。


 レイドロ 、6人揃いました。ちなみにこの時使用されたタグは「#RainDrops再始動」。泣きました。ライブ始まる前に泣きました。ライブ本編も童田さんのアカペラで始まる雨言葉、シナスタジア曲のデュエット、初披露の新曲リフレインズと怒涛の盛り合わせでした。(この音源は各サブスクなどで聴くことができます。)MCでは途端に空気がゆるみ、シャラララって鳴るやつ(楽器)でキャッキャしてて可愛かったです。レイドロちゃん、やはりかわいいな……。
 ライブ後には「リフレインズ」のティザーPVが公開。本人たちがコメントでイントロを再現(?)しているので是非合わせてご視聴ください。


2021年6月

 レイドロの生配信ラジオ、「OBS」がスタートします。

「バイオグラフィ」発売に向けて構成された番組で、全3回。第1回では前述の「開花宣言」サブスク配信、延期されていた雨天決行の日程、そして「バイオグラフィ」の制作が発表されました。バイブス爆上げ。noteを書くために見返したりしていたんですが、めちゃくちゃ可愛かったです。レイドロのいいところとして「統一感が無い」「男女混合ゆえ高音も低音もある」が挙げられたりもしています。それは本当にそう。かわいいレイドロちゃんを見られるのはもちろん、「開花宣言」の裏話なども聞けるぞ!


2021年7月
 

 この時期に「レッスンの時輪になってご飯を食べる」という話が各所で出てきて、オタクは1人で盛り上がっていました。かわい〜。あと100ワニ一緒に見に行ったそうです。かわいい〜。 7月はOBSの第2回が行われ、告知されたのはドラマ「初情事まであと1時間」とのタイアップ! 新曲「明日は日曜日」の配信も発表されました。ドラマ主題歌をやるとは思っていなかったので私はひっくり返り、曲がすこぶる良くて再びひっくり返りました。100万回言われていることではあると思うんですが、「あなたとこんな関係になるなんて」という歌詞がレイドロと重なる部分もあって感慨深くなってしまいます。山下RIRIさんによるMVも非常に繊細で綺麗でした。

7月17日、「YouTubeMusic Weekend」に出演。深夜の配信だったため緑仙さん、三枝さん、えるさん、力一さんの大人組(?)のみの出演です。3Dでわやわや曲紹介したりピエロが鏡から出てきたりと和やかな雰囲気で、小さきものたちもコメントしていて微笑ましかったです。(アーカイブは現在非公開。)

2021年8月

1stワンマンライブ「雨天決行」に向けて準備が進み、19日には直前配信もありました。


 ひたすらなんか食ってたりワイワイくじ引いたり三枝さんがかき氷かきまくってたりと賑やかでかわいい配信です。かわいい〜〜。なんで話してるだけでこんなにかわいいんだろう、奇跡かな?奇跡みたいなかわいさを残して、いよいよ雨天決行が開催されます。


2021年8月26日

 雨天決行!決行です!!Blu-ray好評発売中!
 私は泣く泣くネットチケットでの参戦でしたが、事前放送の時点で現地の熱や盛り上がりが伝わってきていました。
 ライブ本編はメンバーそれぞれの良さ、そして「Rain Drops」というひとつのユニットとしての良さ両方出ていたステージだったと思います。「引き込むぞ」という気迫の怒涛の冒頭3曲(セルフィーDimension,ラブヘイト,ミスティック/マインワルド)に始まり、これまでのレイドロが詰め込まれたセトリでした。そしてMCでは相変わらず、歌っている時とは別人のようにかわいい集団でした。



 改めて見返すと緩急が激しいな本当。
 このライブは頭から尻尾まで語り尽くしたいことだらけなのですが、やはり「エンターテイナー」が特別に忘れられません。新曲という言葉が与えるワクワク感、期待を大きく飛び越えて始まったあの瞬間がずっと焼き付いています。聴いた瞬間に「良い……」となったイントロからの力一さんの口上、ラップが入り混じった複雑だけどなぜかまとまっている曲調。とにかく楽しくて盛り上がって、ラスサビではちょっと切ない気持ちになって、でもこれからの未来を感じさせていく素敵な4分間でした。シャボン玉でバーチャルと現実が繋がる演出もすごく良かった。レイドロちゃん、じんさん、堀江さん、ユニバーサルミュージックさん、関わっていた全ての方達、ありがとう……。


 このライブで一区切り……というよりも、続いていく可能性を楽しみに出来るステージだったと感じています。
ライブ後、各々が時間をずらした結果振り返り配信が自然とリレーになってたのも可愛かった。感想や裏話など各配信で聞けるので是非。

2021年9月22日

初のフルアルバム、「バイオグラフィ」が発売されました。

「距離感」がテーマらしいのですが、新曲既存曲合わせて色んな角度で距離感が表現された構成だな〜と思います。個人的には蜜ノ味→魅惑の華の流れが好き。
「僕らの月は多角形」という曲でこのアルバムは締められるのですが、この曲の歌詞がま〜良い。レイドロ→ファンとして受け取っても、レイドロ→レイドロとして聴いてもすごくまっすぐに愛だ…となる歌です。

これはすでに運命だからしょうがない
とか言いながらそばにいたいんだ
君の存在に感謝しかないホント!
これからも一緒にいたい ホントさ!
これからも一緒に僕らは行こう!

愛…………。レイドロちゃんがこれを歌うの、愛…………。君の存在に感謝しかない本当にそれ……。ありがとう……。「バイオグラフィ」、好評発売中です……。
 またバイオグラフィには童田さんのソロ曲「きこえ」、三枝さんのソロ曲「シャロウ」も収録されています。レイドロとしてソロが出るのは初ですね。ソロではあるんですが、「童田明治」「三枝明那」というそれぞれの個人と、彼らの中の「Rain Drops」という文脈が合わさって生まれた曲じゃないかなあと感じました。いい曲ばっかだ。


 バイオグラフィ以降、しばらくレイドロとしての大きな動きは無かったのですが、少し変化がありました。

 ゲ、ゲームコラボしてる!?!?レイドロメンバーが!?!?
 小さきものARKからの小さきものwith力一さんのコラボは正直予想していませんでした。力一さんがARKを……!?という驚きと、レイドロが普段の配信でもコラボするようになったんだ……という感慨が同時にやってきました。すごく可愛かったです。その後もえるさん、力一さん、緑仙さんのAPEXコラボがあったり(力一さんがAPEXを……!?)、えるさんがエルフ集会ASMRの先生役として鈴木さんを招いたりと結構絡みがありました。感慨〜。レイドロから縁が繋がって普段やらないことを一緒にやってみたり、個人の配信でもレイドロが話題に出てきたりするのを見ると積み重ねを感じて笑顔になってしまいます。仲良くなっていってる……。

2021年12月24日

 レイドロが初の顔合わせをしてから丁度2周年だそうです。
 この日から音楽ゲーム「maimai」とのコラボが始まりました。コラボ動画がにじさんじ公式チャンネルにて公開されています。

 かわいい〜。
 maimaiベテランの三枝さんによる鮮やかなプレイ、他メンバーが不慣れながらもワイワイmaimaiをプレイする姿両方楽しめるコラボ動画でした。あと電流を流される様子も見られます。こちら第2弾もあるようなので楽しみですね。

Rain Dropsとは
 

 ここで最初にレイドロが集合した時の画像を見てみましょう。

画像1

https://youtu.be/bzGP-llr7YM
 バラッバラですね。今見てもやっぱりバラッバラだと思います。一切の統一感が無い。小学生中学生高校生(当時)大学生美少女エルフにピエロ、年齢も性別も属性も普段の配信内容も全然違う6人。
でも、「Rain Drops」だと認識出来ます。 この6人が集まるとレイドロちゃんだ!と私は認識出来るのです。2年前まで考えられなかったことです。

 人間が複数集まって、何事も無く活動を続けられることって実際難しいと思います。前例が無い事ばかりのバーチャルライバー業界で、ユニットメジャーデビューもにじさんじとしては初の試み。加えてコロナ禍という情勢。きっとこちらの想像よりたくさん断念した事、乗り越えなければいけない事があったのではないでしょうか。そんな中で、誰も欠けることなく2周年という節目を迎えられたのは本当にめでたいです。
 レイドロで会った時「次いつ会えるかな」と考えているえるさん。レイドロを大事な仲間だと言った緑仙さん。収録の後すぐ帰らずにメンバーの分まで聴き、時にはアドバイスをする三枝さん。グループというものに憧れて、仲良くなれたことを嬉しく思っている童田さん。3Dお披露目に向けて「Under The Moon」や「雨言葉」の弾き語り練習を続けている鈴木さん。麻雀大会でレイドロメンバーの応援につい熱が入ってしまった力一さん。
 レイドロが3年目に突入したこと、そして彼らの中でレイドロの存在が大きくなったことが、私は本当に嬉しいのです。

 私は彼らの歌がもっと聴きたいし、ライブもたくさん見たい。最初は言ってしまえば寄せ集め感があって、統一感が無くて、共通する部分を見つけるのが難しいぐらいだった彼らが音楽やそれ以外で繋がっているところもまだまだ見たいです。2年の間に、私はゆっくりとレイドロちゃんのことが大好きになりました。大切で大好きな「Rain Drops」がこれからも続けばいいなと思います。
 ここまで、拙い文章を読んでくださってありがとうございました。
 改めて、Rain Drops2周年、おめでとうございます。


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 現在、数名のにじさんじライバーさんがコロナウイルス陽性との情報が出ています。4周年ライブ「FANTASIA」の中止も発表されました。罹患された方々の早いご回復と、ライバーの皆様、ANY COLOR関係者の皆様、そしてファンの皆様のご健康をお祈りしています。


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