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米軍退役准将が明かす、統合参謀本部と上級将官の実態。

マーク・ミリー統合参謀本部議長がトランプ政権末期の数週間に取った行動の問題で、2017年に退役したドン・ボルダック准将(アフリカ特殊作戦軍司令官、アフリカ軍副司令官)がFOXニュースのインタビューで明かしたのは統合参謀本部と上級将官たちが9.11以降、歴代大統領の下、政治的に行ってきたことについてでした。

ボルダック准将は、これまでもマーク・ミリー大将の辞任を要求してきた人物です。今回のアフガニスタン撤退戦略についての責任においても辞任を要求しています。

マイケル・フリン中将は、以前のインタビューの中で、米軍の将官の昇進について触れていました。軍の中で武功や軍功で昇進できるのは、2つ星(少将)が最高位であること、3つ星(中将)以上の昇進は政治的任命にあたり、純粋な軍人としてだけではいることが難しくなると話しています。

時の政権によって任命される上級将官の政治的志向や色は、少なからず無視できないということです。

マーク・ミリー大将は、トランプ大統領によって統合参謀本部議長に任命されました。当初は、親トランプ派のように報じるメディアもありましたが、2020年6月、トランプ大統領は、ホワイトハウス前のラフィエット公園広場で抗議活動をしていたBLM運動参加者を、催涙弾やゴム弾で排除した後、トランプ大統領と閣僚が徒歩で移動し、セントジョン米聖公会教会の前で聖書を持って写真撮影をしたことで批難を浴びましたが、その際に同行したミリー大将は、その行動を誤りであったと涙ながらに謝罪したことはよく知られています。

マーク・ミリー統合参謀本部議長が、トランプ大統領に対して否定的な考えを持っていることは、たびたび見受けられましたが、今回、発覚したミリー大将の行動の事実は、ボルダック准将の見解では、反逆罪もしくは軽くても職務怠慢の責任を負い辞任するべきだと主張しています。

ボルダック准将のインタビューでは、オバマ政権からトランプ政権への移行は、軍の上級将官たちにとっては不都合で、陰でトランプ大統領を貶め、バイデン政権へ戻したとも話しています。


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