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パンデミックがもたらしたワクチン市場の変化

なぜ治療薬ではなくワクチンなのか?

日本ではいまだに遅れているワクチン接種ですが、不思議なことに治療薬がなかなか出てきません。既存の治療薬で効果があるという事例もあるにもかかわらず、承認されないまま。治療薬は必要だと思うのですが。

SARSが流行した時、製薬会社はワクチンを開発に着手したもののパンデミックには至らず、終息が早かったため、製薬会社も投資家も損出を被ったという過去もあり、今回のパンデミックでは巨額なお金が動いているため、ワクチン市場に大きな変化が起こりました。

特に、モデルナはこれまでワクチンを市場に出したことのない会社ですが、ファウチ博士とCEPI(Coalition for Epidemic Preparedness Innovationsの略)より資金提供を受けて、今回のワクチン承認までこぎつけたということです。

ワクチンへの投資額は、米国トランプ政権下のオペレーション・ワープ・スピードが群を抜いて1番ですが、2位にEU、3位に英国政府、4番目にビル&メリンダゲイツ財団、5位にCEPIとなっており、その他の国の政府より多額の投資をしていることになります。

ビル&メリンダゲイツ財団は、Gavi(Global Alliance for Vaccines and Immunizationの略)にも出資者として名を連ねています。

Gaviは、2000年に開催された世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で発足したグローバル・パートナーシップ機関。

CEPIは、世界連携でワクチン開発を促進するため、2017年1月ダボス会議において発足した官民連携パートナーシップ機関です。

どちらもダボス会議で発足しているのが興味深いところです。


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