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アフガニスタン首都陥落。タリバンの復活とバイデンの失策

8月15日、アフガニスタンでは、首都カブールがタリバンによって制圧されました。7月のはじめにバイデン大統領が8月末までに米軍の撤退を発表してから約一か月、8月14日にはアフガニスタン政府のガーニ大統領は、他国へ逃亡。8月6日より主要都市を制圧し始めたタリバンは、わずか9日間で、アフガニスタンのほぼ全土を制圧。米軍の撤退の様子は、ベトナム戦争サイゴン陥落を思わせる、アメリカの敗北をイメージさせるものでした。

トランプ大統領がタリバンのトップと交わした米軍の撤退は、タリバン側が和平合意を守り、アフガニスタン政府と交渉、テロ活動をしない条件付き、段階的な撤退でした。バイデン政権は、タリバンの動向を無視し、なぜ、無条件の完全撤退を決めたのか?バイデン大統領が撤退のスケジュールを発表した7月初頭には、すでに現地の情報筋からタリバンの勢いが増している報告が上がっていたことは、会見での記者質問でも問われていました。

動画にあるABCニュースによるバイデンのインタビューでの様子では、バイデン政権には混乱のない撤退プランがあったようには見えません。

この動画は、残念ながらYouTubeより削除されました。


撤退についてバイデンが会談したのは、逃げ出したアフガニスタンのアシュラフ・ガーニ大統領、トランプ大統領が和平交渉をしたのはタリバンの共同創設者・軍司令官のアブドゥル・ガーニ・バラダー氏です。トランプ大統領はタリバン側に強い姿勢で和平合意を取り付けました。

トランプ政権の政策を継承したとして、バイデンはトランプ大統領を批難しようとしていますが、明らかに撤退戦略は異なります。これまで、反トランプ、バイデン支持だったアメリカの主要メディアも、このアフガニスタン撤退については、バイデンへの批判を強めています。


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