「過剰栄養と不足栄養」
その昔、とある消費財メーカーの「過剰在庫と欠品問題」の解消を目指したプロジェクトのコンサルティングを担当したことがあります。ある商品は何年分もの在庫を抱え、ある商品は欠品で出荷できずに営業マンの仕事が謝罪になっていたということで、買い方、作り方、注文の受け方、新製品発売の方法などについての改革を行い、バリューチェーンの整流化、つまり需要と供給をアイテム別に整えていくというテーマに取り組みました。
話しを本題に戻しますが、カロリーベースで言えば、発展途上国における不足栄養や先進国での過剰栄養が取り沙汰されますが、先進国の過剰栄養は栄養素別に分解してみたら、どうなのでしょう?
過剰栄養と不足栄養の同居
過剰栄養と不足栄養が混在し、加齢が進むに従って、過剰栄養による肥満や生活習慣病の発症、不足栄養による美容面(弛みや皺、シミ、かさつき)や健康面(抵抗力(含む免疫力)低下や関節などの痛み(炎症)、長引く怪我など)の各種不具合が発生しているのではないでしょうか?
過剰栄養による肥満や生活習慣病については、注目もされているので、食事制限に取り組んでいる人もいるでしょうが、実際には糖尿病などの発症によって、やむなく制限を課しているケースが中心で、一般的には食欲を抑えきれず、一時的な取り組みで終わってしまう。あるいは、筋トレやランニングを始めたものの、だから好きに飲んで食べても大丈夫だと、それを免罪符にしてしまい、変わらず過剰栄養になっている人も多いでしょう。
非必須アミノ酸の不足問題
それはそれで問題なのですが、注目しないといけないのは、不足栄養ではないかと思うわけです。
そしてその不足栄養の要素として注目すべきが非必須アミノ酸でしょう。
必須アミノ酸(EAA)は、食べ物から摂ることが必要なので、BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)含めて注目されますが、
体内で合成される非必須アミノ酸はほとんど注目されることがありません。
しかし、加齢によって合成能力が低下、あるいは、偏食やダイエットなどのアンバランスな食事による不足栄養によってその合成量が低下するとしたらどうでしょう?
ある年齢を過ぎて皺ができたり弛みがでたりするのは、老いではあるのですが、合成能力自体の低下や原料不足が原因かも知れないというお話しです。
例えば、セリンはグルコース(ブドウ糖)から作られます。グリシンとシステインはセリンから作られます。
炭水化物のカットによるグルコースの供給不足や、加齢によって合成能力が低下すると皮膚の弛みや皺の原因になるだけでなく、脳細胞の活性にも負の影響を及ぼすわけです。
また、旨味調味料の主成分であり、昆布をはじめトマトやチーズに豊富に含まれるグルタミン酸も、グルタミン、プロリン、オルニチン、アルギニンの原料となり、チロシンの合成にも関与しています。
あるいは、解毒作用や強い抗酸化作用をもつ体内で合成される物質として知られるグルタチオンは、グルタミン酸とグリシンとシステインの3つの非必須アミノ酸が結合したトリペプチドで、不足すると老化が早まるようなことを引き起こします。
過剰栄養と不足栄養の同居対策
つまりバランスの良い食事が重要だということですが、一方で過剰栄養も肥満や生活習慣病を引き起こします。グルタミン酸だけみれば、通常の食生活において不足することはないと言われていますが、過剰栄養にならずに加齢による非必須アミノ酸の合成能力低下を補うのはかなり難しそうです。
そこで、やはり、加齢に伴って、日常生活の中にサプリメントを上手に取り入れていくことが重要になってくるわけです。
人によって補うべき栄養素は異なるのでしょうけど、私は現在、グリシン(AMAZONで国産品購入)、Lシステイン(今の在庫がなくなったらアセチルLシステインに)、グルタチオン、ビタミンC+マルチビタミン&ミネラル(iHerbで米国のものを購入)を摂っています。なお、Huelと普段の食事で、ある程度は総合的に栄養摂取できているという考えに基づいて選んでいます。
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