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スポンサー>選手のメンタルヘルス?大丈夫かなこの国

こんにちは。お久しぶりです、なおみです。久しぶりにどうしても自分の思いを伝えたいことがあるので書かせてください。
この大坂なおみさんの会見ボイコットの件です。

https://www.cnn.co.jp/showbiz/35171543.html
(CNN) 女子テニスの大坂なおみ選手が30日、全仏オープン1回戦の試合後の記者会見を拒否したことに対し、大会主催者が1万5000ドル(約165万円)の罰金を科した。
大坂選手は全仏オープン開幕を前に、アスリートの心の健康が無視されているとして、大会中の記者会見には応じないと表明。罰金が科される可能性を念頭に、その全額が心の健康を扱う慈善団体に寄付されることを希望すると述べていた。
(中略)
主催者らによれば、規定違反が繰り返された場合、大会出場停止の処分を受ける可能性もある。

私はこの件に対する日本人の反応にガッカリしています。

「彼女は立場をわきまえていない」
「スポンサーのことを考えろ」
「わがままだ」
「プロらしくない」


日本人だけ反応が違うのは毎度のことですけどね・・・ 

日本のマスコミが特に顕著ですが、非常にくだらない質問をしたり、日本語で喋らせようとしたり、テニスに関係ない恋愛の話ばかり質問したり、マスコミはレベルも低く正直かなりプレーヤーの精神的負担になっています。
また、そこから波及したSNSの反応は、直接彼女に向かって浴びせられます。日本からは批判が多いです。

彼女が提起している問題に一切触れず、抑え込もうとする姿勢は、これまで様々な社会問題で目にしてきたお馴染みの光景で、いかにもって感じ。ある意味日本らしいとも言えます。

ところで、大坂なおみさんが反人種差別を訴えるためにUSオープン準決勝をボイコットした時、彼女のスポンサーたちの反応をまとめた記事を目にしましたが、日本のスポンサーの多くは
「コメントする立場にない」
「コメントは控える」

と言い放ちました。

そして多くの日本人が
「スポンサーに失礼だ」
「テニスだけやってろ」
「都合のいいときだけ日本人」

とSNSやYahooニュースなどのコメント欄で痛烈に非難しました。

差別問題に堂々とNOと言えないスポンサーなんて、大坂なおみさんだってがっかりしているだろうし、別に離れてもいいと思っているのでは。
声を上げるスポーツプレーヤーを抑え込む風潮はもう時代にそぐわないです。彼女は自分の影響力を理解しているからこそ、その影響力を使って問題提起をしているんですよね。ただの思いつきでわがままを言っているわけではないんです。

彼女は、スポーツ選手という手段をもって、世の中を変えようとしていて、そしてそれを行使するだけの世界的な影響力がある、日本にとってはスーパー稀有な存在であり、称賛に値するとても貴重な人物なのに、なぜ叩かれなきゃいけないのかって思います。日本の何も言わない政治家よりもよっぽど価値ある存在で、全力でサポートすべきなのに。

彼女たちはスポーツを消費されるだけの商品ではありません。
そして、単純に考えてメンタルヘルスを守ることは、言うまでもなく最も大事なことです。特に結果に直接影響がでるスポーツプレーヤーにとっては。

メンタルヘルスを脅かされていると思わせたメディアには振り返って反省する余地はないのか?と思いますね。頭ごなしに否定するのではなく、ちゃんと問題に注目して解決しようとすべきです。

彼女の行動に反射的に反感や違和感を感じるなら、自分の感覚がもう古いと思った方がいいかもしれませんね。これからの世代の人たちは、みんな意見をどんどん出してきます。いちいち「若い世代は〜」と一括りに蓋をする人は、いわゆる「老害」に片足突っ込んでると思った方がいいかも。


ちなみにこちらのNIKEのCMをご覧ください。

このように、スポンサーだって、ちゃんと問題意識を持って立ち回れるところは、一緒になって、声を大きくできるはず。よっぽど賢いと思います。

以上。

ちなみに黒人の差別問題についてはこちらでで発信しています。
https://japan4blacklives.jp/

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