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女子W杯 なでしこジャパン 決勝トーナメントラウンド16 ノルウェー戦

日本の快進撃はまだまだ続く!!!!!
女子サッカーの競合が揃う北欧ノルウェー相手に完勝しベスト8進出を決めました!

ベスト8を賭けたこの一戦の備忘録を。


スターティングメンバー

両チームのスターティングメンバーは以下の通り。

※sofascoreより

スペイン戦からの変更は
林→長谷川
猶本→藤野
植木→田中
の3人

ほぼこの陣容が今のベストメンバーと言っても良い感じですね。

ノルウェー代表でアーセナルで活躍しているマーヌムはベンチスタート。


互いの狙いとは?

スペイン戦と打って変わってこの試合では、日本がある程度ボールを支配する展開。ノルウェーはベタ引き気味でカウンター狙いの模様。
日本がスペインに対して行ったことの再現!?

この日は序盤から長谷川が結構動き回っていたような印象で、オフザボールの動きはやっぱり秀逸ですね。頭1つ抜けている感じ。

また左サイドの遠藤・宮澤コンビも更に練度が上がったような連携でノルウェー守備陣を攻めていきます。

そして前半15分試合が動きます。

左サイドでボールを持った宮澤が、PA内に走りこむ藤野目がけてアーリークロスを蹴りこむと、最終ラインまで下りてきていたノルウェーMFのエンジェンがクリアしようと伸ばした足にあたり、そのままゴールへ。

運よく日本が先制します!!
運も実力のうちと言いますが、ここまでの勢いも重なったのでしょうね。

ノルウェーからしたら不運な形でビハインドを負うことになったので、ここまで引いていた形から攻めに転じていきます。

日本が先制した5分後にすぐさまノルウェーが追いつきます。

珍しく長谷川と長野の間をドリブルで突破され、PA右奥からマイナスのクロスにチェルシーで活躍するレイテンにヘッドで決められます。

日本としては一番警戒していた形からの失点。ダメージはでかい。
これは日本にとっては今大会初めての失点。

高橋と長野が2人で競り合っても勝てなかったから、やっぱりノルウェー強し、侮ることなかれ・・・・
ちなみにレイテンは166cm、高橋は168cm。
高橋の態勢が悪かったといえ、打点たけぇぇぇ~~~~。

これで試合は振り出しに。日本はポゼッションしてはいるものの効果的な攻めができずに前半は1-1で折り返し。

ちなみにノルウェーは前半2本のクロスで1得点。
日本は9本のシュートを放ちますが、枠内0。くぅ。。。。

後半どうなる!?


組織としての成長

後半も両チームメンバー変更なしでスタート。

ハーフタイムに池田監督から「長谷川と長野のどちらかは攻撃に参加するように」と指示があったようで、明確に長谷川が前で攻め、長野が後方のカバーという形になりました。

また前の3枚(田中、藤野、宮澤)はより流動的に。

後半5分。試合はすぐさま動きます。

左で遠藤が納めて、中央にいた宮澤へ繋ぎます。
田中が事前に降りていたので、そのスペースを長谷川が走り込みます。
PA内で宮澤からパスを受けた長谷川が相手DFを背負いながら宮澤へ落とします。

ただ、これが相手にカットされます。
が!!!!!
このパスを後方から猛ダッシュしてきた右WBの清水が搔っ攫います!
そのまま冷静にゴール右隅に決めます!

なでしこ勝ち越し!!!!!!!!!!!
これで2-1

清水がここにいるなんて!!!!!!!
なにを隠そう、試合通じて攻守にハードワークできるのが、清水の強み。
無尽蔵のスタミナがあるからこそ、この場面にPA内まで走れるってことっすね!
ウエストハムでもスタメンでいる理由の一つ。

もしかしたらここまでが戦術してあったのか・・・

これで一気に日本に流れが傾くかと思いきや、そこまで傾かず。
ノルウェーも選手交代を行い果敢に攻めてくるように。

マーヌムのミドル気を付けんしゃいね。

日本としてはクロスを上げさせないことが最重要。
ノルウェーが攻勢に出たことで、逆に日本にとっては好都合な面も。

後半36分 日本に待望の追加点が!

清水がボールをカットしたところから藤野へ。
藤野がドリブルで運び、奥に走りこむ宮澤へスルーパス。
抜け出した宮澤が冷静にシュート。GK動けず。

3-1となりました。

今大会何度も見てきたこの形。もはや日本のストロングポイント
ノルウェーがずっと狙ってきたカウンターを、日本がお手本ですよ。と言わんばかりのカウンター返しで追加点を決め、ノルウェーを突き放します。

これで試合は決着。

3-1で日本がベスト8進出を勝ち取りました!!!!!
なでしの快進撃まだまだ続く!

試合のハイライト

https://www.fifa.com/fifaplus/ja/watch/1I7emBdnAv5EkBOT64uKyg


雑感

多種多様な攻め方ができることを世界に知らしめることに成功した我らがなでしこジャパン。

試合のスタッツとしては
日本のボール試合率60%
シュートが16本で枠内が4本。

もう少し枠内を上げていきたいところではあります。


平均ポジションもスペイン戦よりも大幅に前に。
3CB以外は相手陣地に。

※sofascoreより

なんて言うか、綺麗なひし形。ソウビューティフォー。

ビューティフルといえば、試合後にこんな場面が取り上げられていました。

熊谷とノルウェーFWのヘーゲルベルグはフランスのリヨンでチームメイトだったようで。
リヨンと言えば女子サッカーでは最強豪クラブの一つ。
そこで同じ仲間だった相手と、今度は国を背負って戦うなんて素晴らしい世界。試合後はお互いに讃えあい、ハグ。ビューティフル。

そういえば、熊谷は日本女子サッカー界では、澤さんや川澄さんを越えて最もレジェンドに値するなんてツイートもちらほらありますが、言われてみればごもっとも。

このことについていずれ書き出してみたいと思います。


さて、話が逸れましたが、いよいよベスト8まできました。
あと3試合勝てば世界一に。

いや、まだそこまで考えるのは気が早いというものか。うっかり。

準々決勝の相手は東京五輪で屈した、スウェーデン。
なでしこジャパンがあれからどれくらい強くなったかを計るのに、これほどない相手。ノルウェーの上位互換と言っては失礼だけど、北欧のクイーン相手にどこまでやれるのか!?

アメリカが敗退したのは衝撃だけど、アメリカでもスウェーデンでも勝たねばならない相手。

試合は1日本時間で、11日17時30分から~

次も勝つぞぉぉおぉおぉぉぉ!!!!!


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