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FAWSL 第1節 日本人選手寸評

10月に入り、イングランド女子サッカーリーグ(FAWSL)が開幕しました。

イングランドの女子サッカーと言えば、フットボールの発祥の国というだけあって、他国に比べて非常に人気が高いのが特徴。ゆえにリーグのレベルもかなり高く、世界トップレベルに位置するリーグと言えるでしょう。

そんなFAWSLですが、今年の女子ワールドカップでのなでしこジャパンの活躍もあってか、所属する日本人選手にも注目がいってることは間違いないでしょう!

ということで、FAWSLで活躍する日本人選手の個人的寸評を毎節やっていこうと思います。


長野 風花(リバプール)


3412のダブルボランチの1人としてフル出場。
アーセナル相手ということもあり、基本的にボールを支配されることが多かったので守備に重きを置く試合となった。
守備に関しては、まずまずと言った感じ。
サイドから攻めてくることが多かったので、WBのサポートやCBの前でのフィルター役となって守れていた印象。

一方、ボール保持時では自身にマークを惹きつけることで味方のパスコースをうまく作れていた。本当はもっと組み立てに関与してほしいところですが、チームの戦力とこの試合展開だったので仕方ないのかも。

それでもワンチャンスをモノにして、ビッグ4であるアーセナルにしかもアウェーのエミレーツで開幕戦を勝利で飾れたことはチームとして非常に喜ばしいこと。


宮澤 ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)


後半40分から途中出場
この夏、なでしこジャパンで最も移籍先が注目された選手。
女子ワールドカップで得点王を獲得して、満を持してのWSLへ移籍してきたと言うのは少々言い過ぎかもしれないが、それくらいW杯得点王というインパクトは大きかったようで、リーグでも屈指の強豪であるマンチェスター・ユナイテッドに加入。
ただ、強豪なだけあって層も厚い。エースのルッソがライバルのアーセナルに移籍したが、そう簡単にはスタメンに名を連ねることはできなそう。

この試合も、1-1の同点に追いついた段階から出場。
内容は戦術や連携面もまだまだこれから。という印象。
宮澤のスタイルを理解してもらい、戦術に宮澤がフィットできるのか。今後に期待!


清水 梨沙&林 穂乃香&植木 理子(ウエストハム・ユナイテッド)


清水⇒532の右CBとしてフル出場
林⇒3ボランチの一角としてフル出場
植木⇒2トップの1人で先発出場、後半15分で交代(ケガ?)

開幕戦はマンチェスター・シティということで、早速日本人対決が実現したこの試合。
格上のシティ相手にこの試合では532のフォーメーションで挑んだウエストハム。驚いたのは清水が右CBで起用されていたこと。それと新加入の植木が早速スタメンに名を連ねていたこと。

試合は終始シティが手綱を握った試合になったので、守る時間の方が圧倒的に多かったウエストハムですが、5バックで中を固めつつしっかり守れていた。
清水と林は球際の当たりの強さが増していたので、フィジカルの部分での成長が見られた。特に林はボールに触る回数が昨季よりも格段に増えていたのでリーグへの順応やチームメイトとの連携の部分がしっかりできている印象だった。
また清水も試合序盤に守備の連係が上手くいかなかった場面で、珍しく感情を露わにして味方にアピールしていた。
こういった部分にも2年目の成長を感じられた。

一方、海外初挑戦の植木ですが、こちらも自慢のプレスでシティのビルドアップに圧を掛けることができていた。ロングボールの的になった場面でも、イングランド代表の常連でシティのキャプテンのグリーンウッドにも負けず劣らず戦えていた。

37分のウエストハムのカウンターで林~エバンス~植木と繋がった場面は、得点こそならなかったが、今後の期待のできる攻撃であった。

前半終了間際のヘンプのヘッドが決まらなかったのは、林が最後まで体を当てられていたから。このような際の強さも昨季にはあまり見られなかった部分。

後半開始早々に清水から植木へのミドルパスから植木の決定機が生まれる。
そんな植木ですが、59分に怪我?で交代となった。
大事に至らなければ良いのだが、、、

シティのワハビが2枚目の言えないで退場となり、ウエストハムも交代策をとっていくなかで、恐らく75分辺りから、清水ボランチの位置でプレーしていた模様。
今季の清水は右SBだけでなく色々なポジションで起用されるのかもしれない。つまり戦術上重要な選手ということ。おーーーー!

試合自体は、残り20分で1人多い状況になったが、決定機をなかなか作れず0-2で負けてしまったが、日本人3選手に関しては比較的ポジティブな評価をされそうな試合展開だった。

今後、この3が絡んだ得点が生まれることに期待。


長谷川 唯(マンチェスター・シティ)


433のアンカーでフル出場
昨季同様、アンカーでの起用となったが、もはやチームの中心と言えるほどの貫禄ある安定したプレーだった。
いち早く危険なコースを察知すればすかさずそこを塞ぎ、前を向いてボールを持てば攻撃の起点となる縦パスを入れる。
攻守においてチームの要になりつつある。

この試合でも、チーム2位のパス本数を記録。その他もチーム上位の数値。

長谷川を中心にシティが優勝争いに食い込めるか非常に楽しみ。


所属クラブ試合結果

リバプール 1-0 アーセナル
マン・U   2-1 アストン・ヴィラ
マン・C    2-0 ウエストハム

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