竜とそばかすの姫

ネタバレを含みます。

竜とそばかすの姫を見てきた。私は細田守監督が大好きである。どのくらい大好きかというと、うさぎが人参を好きなぐらい好きだ。

細田守がなぜ好きになったのかという話はさておいて、竜とそばかすの姫について書いていきたい。

竜とそばかすの姫を見た人は正直よく分からないけどなんか感動したという気持ちに苛まれてるのではないだろうか。

この文書ではそのよく分からなかった部分をメロンソーダダイエットの第一人者が補完していこうと思う。

頭がいいとか、本をめっちゃ読んできたとか言う訳では無い、ただのメロンソーダダイエットの第一人者なので、その解釈はお門違いだよとなるかもしれないが、お門違いなことを言ってる時はお門違いなことを言ってるなと思いながらお門違いな文章を読んでほしい。

まず今回細田守が描きたかったのはネット社会の醜い部分とネット社会の肯定だろう。
ネット社会の醜い部分は
正義マン達だ

正義マン達は現代のネット社会で例えれば、
不祥事を起こした人を心無い言葉でボコボコに叩く人達であろう。
自分の正義を振りかざし、多で個を叩く構造だ。タチが悪いのは確かに正しいことではある事だ。その正しさゆえに、「自分は正しい」と思いこむことによって暴走、加速していき、個を必要以上に追い詰めてしまう。

「竜が悪いことをしている」から「正義マン達が必要以上に追い詰める」これがネット社会の醜い部分を表したものだ。

ではなぜ竜は悪いことを(Uのユーザーをボコボコにして回っていた)したのだろうか。これは恐らく非行少年をネット世界で表しただけだろう。非行に走る少年は家庭環境が良くないことが多い。竜は家庭環境が最悪だった。周りの大人達も助けてはくれなかった。だから竜は非行してしまったにすぎないのだ。

しかし竜が非行に走った仮想世界には理由は違えど孤独を背負う者がいた。それがそばかすの姫だ。

正義マンに追われる竜をみて、そばかすの姫以外のユーザーは、そんなことをしているんだから追われて当然。と考える。しかし同じ孤独を知る姫はあの人には私と同じ何かあるはずと考え、惹かれることになる。そして、助けることになる。

ここにネット社会の肯定が描かれる。現実世界では見つからない居場所もあるんだぜ。というものだ。

まとめると、

現実世界で上手くいかない姫

仮想世界で自分を表現することに成功。(現実世界では見つからない居場所もあるんだぜ)

(姫の場合現実世界でもいい人に巡り会えてる)

現実世界で上手くいかない竜

仮想世界でも自分を表現することに失敗

しかし仮想世界で自分の居場所に出会う(現実世界では見つからない居場所もあるんだぜ)


って感じである。

あともう2つ。細田守が描きたかったのは。
大人は絶対は無いこと。
誰にも隠し持ってる秘密がある事。

竜が子どもの人気者として描いたのは大人への反抗の象徴として竜を描いたからであろう。竜も「立ち向かってみる」みたいな言葉を発している。

誰にも隠し持ってる秘密がある事は映画で結構出てたから大丈夫でしょう。


で、よく分からない部分を、補完していこうと思ってここまで書いてきたが、まじで書いててよく分からなくなってきた。

そうなのである。描きたいことを詰め込みすぎて、何を軸につくってるのか。何を軸に見たらいいのかわからないのである。これこそ、よく分からなくなったら原因なのである。

一つ一つ、見ていけば多少無理やりになるが納得できるのだか、一つの作品として見た時には絶望的によく分からなくなるのである。

ほんとによく分からなくなってきた。俺が竜とそばかすの姫について何を書いているのかもわかんなくなってきた。もう無理解散。はい。

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