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第一回 あれれ? ゼリーが固まらない!

こんにちは!

2/13に「理花のおかしな実験室」2巻が発売となりました! お手に取ってくださった方、ありがとうございます! まだの方も、こちらの記事に興味を持っていただきありがとうございます!😊

作中で出てきました「科学のフルーツゼリーアイス」。試してもらえましたか?
今回は、理花と蒼空(そら)が苦戦した「フルーツゼリー」の実験について、画像を添えて説明してみようかなと思っています💪

ネタバレになりますので、そこだけご注意を!


今回の実験に使った材料:ゼラチン、オレンジ、キウイフルーツ、砂糖、水
(作中のレシピとは少々違います。作品では缶詰を使うレシピですが、ここでは生のフルーツのみで作ってみました)

ケース1

①オレンジ、キウイフルーツの皮をむき、一口大に切ります。

②ゼラチンを温めた砂糖水に溶かします。

③②をオレンジ、キウイフルーツを並べたバットに流し込みます。

④冷蔵庫で2時間冷やします。

ケース2

①オレンジ、キウイフルーツの皮をむき、一口大に切り、沸騰したお湯で一分茹でます。

②ゼラチンを温めた砂糖水に溶かします。

③②をオレンジ、キウイフルーツを並べたバットに流し込みます。

④冷蔵庫で2時間冷やします。


ケース1とケース2、二つの結果を比べてみました。

画像① 
画像1

な、なんだかドロドロです……。

画像②

画像2

こっちはきっちり固まっています。

え、本当におんなじ時間固めたんですか? という結果になりました。

さて、画像①と②、どちらがケース1でどちらがケース2の結果でしょうか?

答えは2巻に書いてあります!(笑) としてしまうのは、あんまりなので、一番下に書いておきますね。


この『あれれ? ゼリーが固まらない?』という問題には、「タンパク質分解酵素」が関わっています。

まず、ゼリーのもとであるゼラチンは動物性のタンパク質です。
そして、実はフルーツの中にはそのタンパク質を分解してこわしてしまう『酵素(こうそ)』というものが含まれているものがあります。

酵素パワーで汚れを落とす! みたいなコマーシャルを見たことがありませんか?
その酵素です(笑) 

そのせいで、ゼリーがいつまでたっても固まらない! というトラブルが発生してしまうのです。

酵素が入っているフルーツは、キウイフルーツやパイナップルやいちじくなど。逆にその性質を生かしてお肉を果汁に漬け込むと柔らかくなります!(笑)

そして実は、酵素は熱を加えると分解する力が壊れます。
もしゼリーにフルーツを入れたいのであれば、お湯で茹でてみてください! 

緑色のキウイはゼリーに入れるときれいですから、ぜひチャレンジしてみてくださいね! (キウイはグリーンキウイを使ったほうがきれいです! 画像1,2では、ゴールドキウイを使ったので茹でたときに色が落ちて黄色になってしまいました…)

ちなみに、下の画像は作中とほぼ同じレシピで作ったゼリーです! (パイナップルが入っていないのは、わたしがパイナップルでお腹を壊すからです 涙)

画像3

長くなるので、2巻で出てきたもう一つの実験『冷凍庫を作ろう!』については、記事を分けますね!(来週末にUP予定です!)

あ……それから。

答えはケース1が画像①、ケース2が画像②です! 正解した人はおめでとうございます!


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