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0701:第1回霊感商法等の悪質商法への対策検討会

河野消費者担当大臣肝いりで標記検討会が始まった。お盆前の電撃発表で「盆明けには立ち上げたい」と言っているのを聞いて、消費者庁の担当さんはお盆休みはなくなったな……と思ったものだ。

その第1回会合が、本日youtubeでライブ公開された。動画ログは現時点では見られない。ただ座長の河上正二氏が「議事録は速やかに公表する」といっていたので、いずれ消費者庁HPに載るだろう。消費者庁の担当さん、またもや大変だ。

私は統一教会問題については、元公務員として行政活動とりわけ統一教会名称変更問題に注目してきた。しかしこの検討会の立ち上げによって、私のメインフィールドである消費者行政の話に焦点が移ってきた、という話も記事にした。

錚々たるメンバーに期待していたが、本日の会合は期待を上回る刺激的な内容だった。話題の領域は大きくふたつ、民事ルールの在り方と行政規制の在り方だ。

まず民事ルールの在り方は、紀藤弁護士の発言が興味深かった。宗教的献金の位置づけについて、民法学者は取引と見るが、宗教側(統一教会のことか?)は「献金は神様の前にただ置かれたもので、それを教会が無主物先有として所有権を取得する」と主張し、それが霊感商法救済の妨げになってきたというのだ。ははあ、そんな理屈が。また菅野弁護士は消費者契約法に儲けられた霊感商法規制(あくまで民事ルールとしての取消権)がどのくらい活用されているのかと(非明示的に)実効性に疑問を投げかけていた。確かにそうなのだ、使い勝手の悪いルールならば使えるルールに変えなくてはならない。

行政規制の話題では、特定商取引の一類型に霊感商法を含めるというアイディアは極めて高いハードルはあるけれど面白いと思った。カルト宗教の霊感商法と一般的な宗教の御守り販売や献金との違いをどう考えるかという問いも、行政規制の在り方に関わる。

消費生活センターを舞台にした小説「やくみん! お役所民族誌」でも、どこかで開運商法の話は盛り込むつもりでいる。ただ、今のところニセ科学&代替医療問題の方が物語に深く関わる想定で、どこまで開運商法・霊感商法を取り入れるかは、それこそ今回の議論の中からどのようなインスピレーションが得られるかによるだろう。

今後この検討会は週1ペースで開催されるとのことだ。要注目。

--------以下noteの平常日記要素

■本日のやくみん進捗
第1話第22回、3,863字から175字進んで4,038字。精密検査は結局心電図と診察のみ、特段の心筋梗塞の兆候は見られず終了(ガンマと中性脂肪は定期健診で確認せよとのこと)。というわけであまり待ち時間がなかった。

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積302h18m/合格目安3,000時間まであと2,698時間】
実績129分、動画2本に加えて明日から始まる択一総整理編の予習。合格目安学習時間に対してようやく一割に達したな……ようやくな……。

■本日摂取したオタク成分
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』第8~9話、今回も良BGV。『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』第7話、DV回。『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』第4話、しまったほとんど観てなかった。

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