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1038:暫定代表作「カラサデ幻燈」

これまでカクヨムには、若い頃に執筆した小説等を中心に20作品を載せていた。これ以外に敢えて載せなかった小説群がある。それは地元を舞台にした作品だ。noteでは素性を明かさず、公務員小説『やくみん! お役所民族誌』のモデルもぼかして(地元の人が読めば地名等のもじりで丸わかりなんだけど)いたことから、カクヨムもそれに準じていたものだ。敢えて言えば「知事決裁」が私の勤務する県庁を舞台にしているのだけれど、具体的地名等は出していないので問題はなかろうと思ったのだ。

知事決裁

そろそろこういうつまらない縛りもいらないかな、と考えて、本日地元を舞台にした小説を1本、掲載した。

カラサデ幻燈

執筆は27年前、31歳の東京勤務時代に故郷を思いながら書いたものだ。それまで架空の幻想小説ばかり書いていた私が、図書館で地元の伝説等を取材し、幻想性を孕みつつ大きく現実側に軸足を置いたという点で、その後の作風の変化をもたらすターニングポイントになった。後の作品だが知事決裁と読み比べると、テイストの違いが(かつ本質は変わらないことが)分かるだろう。

今回カクヨム掲載に際して、本作にルビを振りながらざらっと読み直した。ああ、やっぱりこれが現時点での私の代表作だな、と思った。若干展開とか描写とか気になるところはあるけれど、今の年齢になって読み返しても文章のリズムは肌に合う。掲載は地元の文芸同人誌。幸い好評で、『文學界』1997年3月号の「同人雑誌評」で名前のみだが言及してもらった。掲載誌の合評会では幻想寄りを明確にした最終節に賛否両論があり、また最後の一行への批判にはしばらく迷いもあったけれど、今は初稿どおりのラストで落ち着いている。

すぐに、ではないけれど、他の郷土小説も吟味してアップしたい(三十代後半になると手癖で書き飛ばした作品が目立つので掲載したくないものもある)。

--------以下noteの平常日記要素

■前回以降の小説進捗
上記のとおり。カクヨムへのアップに際して字幕をいろいろ補った。

■前回以降の法律学習ラーニングログ
【学習時間0h00m/リセット後累積56h18m/リセット前累積330h42m】
なんと二日続けてノー勉強デー。いかんいかん。

■前回以降摂取したオタク成分
『焼きたて!! じゃパン』第56話、安心してながら見ができる(かつなんとなく観てしまう)作品。『異世界かるてっと』第10~最終話&2第1~最終話、コメディとシリアスのバランスが絶妙。『豚のレバーは加熱しろ』第6話、今回も家族と話しながらで話がまったく分からなかった。会話が中心だからかな。『SPY×FAMILY』第36話、ベッキー大活躍回おもろい。『義母と娘のブルース』第2話、今回はディレクターズカットじゃない方で観たら1話DC版のような間延び感がなかった。『東京卍リベンジャーズ』第48話、ばんがんどっかん。

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