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寝そべり主義者宣言 日本語版 カレー屋の解説


●9ページ
なんかもういろいろ嫌だから拒絶してしまって、新しい時代が来るまで寝てようみたいな文章だった気がする

●10ページ
・2つの寝そべり
個人的な需要を減らし、最低限の消費と最低限の労働によって生命を維持する直接的な寝そべりと、多くの人にとって寝そべることが実践となるという社会全体の時間と空間の再配分というのが提唱されている。普段なら厳かにふるまうべきというような空間は文化的状況であえてそうしない(それを寝そべりと表象する)みたい感じだろうか

・寝そべりは誰の仕業か
寝そべりは何らかの特権下級に対抗する勢力による仕業ではなく、多くの現実の問題に対する人々の心を映し出した鏡のようなもので自然発生的なものなのである。

●11ページ
・寝そべることの社会的な意味
優遇も毀損も拒絶した寝そべり者のねそべっている場所は、その寝そべる身体共々国の支配から抜け出したものとなる。
その意味で寝そべることこそが、国家の支配に対して立ち上がることであり、立っていることは国の支配を受けることを意味する。
寝そべること、つまり身体を90度傾けることが被支配者としての国民から脱するための秘密の角度となる。

同行者は必ずしも味方ではない(敵でもなさそう)

●12・13ページ

・寝そべり勝利主義者
物質的豊かさの自己顕示のために寝そべる者、隙あらば不労所得のための自分や環境あらゆるものの全面的なパッケージ化(システマテックな身代金誘拐)を行おうとする。
政治活動系も立候補は実質的に大衆のおもちゃになることだし近いかも?

14ページ
・寝そべり平和主義者
統治のための理論と区別がつかない。確かに。
視野が個人的な事に局限されているとこうなりやすい。コミュニティの意識が無ければ、自分の個人的な非力さを一番初めに発見してしまうのは自分なのだ。

15・16ページ
・寝そべり均衡主義
寝そべり主義者の発生は飽和する労働市場を前にした若者たちの自然な動きであり、市場競争の自然な結果だと見ている。

16・17ページ
・労働のオートメーションを主張する専門家
オートメーションを予期して先取りしていると主張するが、まだオートメーションは実現されていないので呼応関係がない。

17ページ
・同行者たちが見落としている事
寝そべり主義者は加速主義の反動である。この数十年間の科学技術の発達は決して人間の労働時間を縮める事には役に立たなかったため、これをもう信奉することはできない。つまり次の社会はこの中からは生まれてこないと考え、急進的な撤退、拒絶を実行する。

18・19・20ページ
・寝そべり主義者の苦境
「既存の秩序」は簡単には人々を見逃してはくれない。その結果、現状社会に露見する個人の寝そべり主義者は、非人道的な労働環境によって社交性が失われ、自分自身を廉価な貸家に幽閉した者たちとしてSNSなどに現れる。

20・21・22ページ
・寝そべり主義者の盟友
秩序より圧迫され続ける各々の苦境の中で寝そべる者たちを救い出すには、盟友たちとの繋がりが肝心。
寝そべり主義は社会の一部個人の孤立化が引き起こしたものではなくて、加速主義への失望から、社会の労働者階級より全面的に発生する。
そのため、「既存の秩序」に抑圧されている者たちをまとめ上げる潜在力を獲得し、「既存の秩序」の脅迫と服従を拒絶する様々な人たちが盟友になる。

23ページ
・寝そべり主義者の祝日
我々も友人同士で大阪駅の屋上にあるコンビニスペース(低課金で快適に過ごせるエリア)を見つけてだらだらしたり、最寄りの駅前で無料でだらだらできるエリアを見つけて共有したりしているので似てるかも。

24・25ページ
・コミューンを作りたい
様々な先駆者に追従する形で寝そべり主義者もコミュニティーを立ち上げるが、とりあえず今は寝そべるための木樽(寝そべるための最小限の生活スタイル)をつくらせてくれみたいな感じに読みました。


・感想
既存の様々な社会問題に対するアクティヴィズムを統合できるかもしれないというような内容でかなり重要だと思いました。仲間内で喧嘩しがちな社会問題系ヒューマンたちもこういうので啓発されていってほしい。我々も参考にしたいと思いました~


この翻訳は著作権無いみたいなのでデータを貼り付けておきます。
本になってるやつは通販で買えます。中国語の原文とかもついてます。買ってください。
以上です。ありがとうございました。

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