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党内のトランスジェンダリズムに失望して緑の党から離脱した、元党員の言葉

これは、かつてイギリスで緑の党から立候補までしたSteve Mosesさんが、ジェンダーアイデンティティ問題の真の姿を知り、どれほど緑の党に失望し大きな怒りを抱えて党から離れるに至ったかを綴ったスレッドです。ツイッターへの原文の投稿は2021年3月19日です。日本の左派政党にとっても、これは無関係な話ではありません。

2009年にブライトン市で緑の党に入党したとき、私は女性の地位や、私たちの社会におけるレズビアンやゲイのコミュニティについてあまり心配する必要はないと思っていました。 (ちょっと長くなります。あなたはこれを読む必要はありませんが、私はこれを言わなければなりません。)

私にとってどうでもよかったというわけではありません。緑の党がそれらの問題をカバーしていると思っていただけです。緑の党の政策は包括的であり、党の規約は人々を支援するようなものであり、党員は平等という目的のために団結していました。
誰も緑の党の信用性を疑ったりなどしませんでした。

私は女性の地位や同性愛者のコミュニティについては、情熱や深い理解をもって女性と同性愛者コミュニティの権利のために闘いそして成功を収めてきた専門家たちに、任せることができました。

そうして私は、自分が最も興味を持っており若干の知識のあった政策や政治の分野についての議論に参加することができました。つまり、輸送、エネルギー、気候変動、所得と富の不平等、住宅における国家の役割、経済、健康、教育などです。

それはすべて約10年間うまくいっていました。私はミーティングに出席し、チラシを配り、様々な人を訪問し、会議に出かけました。前回の地方選挙でも候補者として立候補し、当選するチャンスがあるのでは、というところまでいきました(落選してしまいましたが )。

それから私は、ジェンダーに関する問題について頻繁に耳にするようになりました。でも問題は無いと思っていました。私は、他の多くの論争の的となる問題、例えば気候変動、原子力と兵器、大気汚染、石油・天然ガス採掘のための水圧破砕法の問題で行ったように、私の党が、正しいこと、論理的なこと、科学的現実を反映することの側に立つと信じていました。

しかしその後、私はある論争に気づきました。その論争は、フェミニストをTerf(トランス排除的ラディカルフェミニスト)と呼び、生涯にわたって女性の権利のために活動してきた人たちに対して偏見にまみれた者だと烙印を押し、その他ヘイトスピーチ並みの現実認識からの言葉をぶつけるものでした。

最初はそれほど驚きませんでした。フェミニストは長い間、「保守主義の手先」である右翼の報道機関によって悪魔化されてきましたし、今ではオルタナ右翼もそうしているからです。しかしよく見ると、この激しい批判は別の方向から来ていることがわかりました。

それは緑の党の内部から来ていました。女性の権利を擁護すると私が信頼していた何人もの人たちからです。何が起こっていたのか?私は自分で調べなければなりませんでした。

私は、女性として認識されることを望む男性たちが避難所や他の女性専用スペースへのアクセスを要求していることについて、家庭内暴力を生き延びた友人と話をしました。

私は、性的指向について混乱していたり確信が持てなかったりする子どもたちのうち、第二次性徴抑制剤を与えられたり性別違和に対する不可逆の治療への道を開く「支援」がなされたりする者の数が、大幅に増加していることについてを読みました。

私は、男性の体のアスリートを女性スポーツに参加させることにより女性スポーツが脅威にさらされている様を見ました。

私は、女性として認識されたい男性を含めなくてはならないことによって、本当のはっきりした定義可能な現実としての女性のアイデンティティが、どのように消されていっているのかを知りました。

私は、平等性を推進する目的で女性の為に作られた空間において、男性が女性に取って代わる様を見ました。

私は、自分の判断力と現実に反して、自分が女性であると言う男性が実際には女性になるのだと今は信じなければならない、と言われました。

そして、私がこれらの考えを受け入れず支持せず祝うことができなかった場合や、私がそれらに疑問を投げかけた場合には、私は偏見にまみれた者であり、ヘイトクライムの加害者であり、10年間私の政治的な家であった場所ではもはや歓迎されない、ということが明らかになりました。

現在、緑の党の女性委員会の委員長は、処方箋なしで子どもたちに薬を与える会社で働いている男性で、そのため、子どもたちは彼が受けたのと同じ魔法の治療を始めることができます。

だから、彼の体のすべての細胞が生まれてから男性としてコード化されているにもかかわらず、私は彼が私の母親と同じように女性であると信じなければなりません。

そうですね、おそらく私は間違っているのでしょう。でもこれらを無批判に支持することはできません。緑の党に残る人たちの幸運を祈ります。私が緑の党に入党したのは、環境を保護し社会をより公正にするためにつくられた理性的な諸政策への支持を高めようとしたからでした。

これがどのようにそれを達成するのに役立つのかわかりません。



訳:しまうま