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「ショーシャンクの空に」を見た、その他

11/3、文化の日、NHKのBSプレミアムでお昼くらいからこの映画を見ていた。「BSプレミアム」の枠はとても「いい映画」が揃っている雰囲気が漂っているからよくお世話になっている。この番組表を眺めるだけでも面白い。

この映画、とっても面白かった。なんだか、すごく人間味があって、すごくわかりやすいところとわからないところが混在していて、見応えがあったし、1分たりとも退屈しなかった。二時間半の映画は正直なところ少し身構えてしまう(二時間半あれば9時半から昼になる、これは僕にとっては結構な衝撃)のだが、これはもう手放しで見て良かったと思えた。プライムビデオにもあるみたいだからまだの人は是非みてみてほしい。

と言いつつ、別にこの映画に関して語りたいがためにこの一ページを書いているわけでは無い。もちろん、もう少しこの映画の話をすることにはするが、まあもうすぐに意識が違うところに行っている。

この映画、主人公というか、まあ主人公でいいのか、そもそも「主人公」とはなんなのかわからないが、メインキャラクターのアンディは刑務所内に図書館を作る。突然内容について語り出してごめんなさい。あらすじはいろんなサイトにあるのでそちらをご覧ください。

起きて寝てタバコと野球くらいしか楽しみのない彼らに、さらに言えば識字率もそこまで高くないこの空間に図書館を作ったというのが、なんだかとても良かった。良かったと言ったらそれはそうだろうとなるんだろうけど、あえて言えば「文化の日」っぽかった。言葉、物語、勉学、これらが本当に「楽しいもの」として描かれている感じがとても綺麗だった。

物語自体の構造は本当に気持ち良いものだし、「いい話」だった。いろいろな空気感を出すのもうまかった。基本的に低調ではあるけど。「太平洋に過去はない」。やっぱりプレミアムシネマは信用できる。

プレミアムシネマでも金曜ロードショーでもなんでもいいけど、こういう一方的に映画を流してくれる媒体は無くなってはいけないと思う。突然だけど。映画館でもサブスクでも「自分が見たい映画」を見るのが基本。(だからこそ「鬼滅(あるいは今まで流行りに流行ったコンテンツ全て)ハラスメント」が生まれてしまう)

でも、そうやっていたら、基本的に自分の興味でしか映画を摂取できない。まあそれはそれでもちろん悪くないんだけど、でも、こういうふとした出会いが良いものだとも思う。

もうこの話はこれくらいにして、何か言いたいことを少し考えたら、一個すぐに思いついた。今僕の耳に流れているのはKANA-BOONの新曲。「炎炎の消防隊」のOPにもなっている曲。これを聴いていると、次の曲で勝手にアニメの主題歌になっているような曲が流れてくる。これはすごく不快。

アニメの主題歌を聴いている人は他のアニメの主題歌も聞くだろうというのが不快。さらに言えば、多くの人が実際にそうなっているのが不快。別に他人のことなのでとやかく言えることではないが、結果としてそれが「ビッグデータ」になって僕の耳元に流れてくるわけだから不快。

僕はカナブーンが聴きたくてこれを聴いていた。炎炎の消防隊はすごく好きな作品(これについても話したくなってきてしまった)だけど、一番の理由は「カナブーンの新曲だから」です。

だからやっぱりプレイリストを作るに限る。

これから少し派生するけど、なんというか、人気をより人気にする動きが最近異常なように思える。最近に限らない話ではあるんだろうけど。

人気なコンテンツっていうのは、「知ってなければ置いていかれる/非常識だと思われる」みたいな暴力性を持っているけど、それが肥大化すると他のコンテンツを隠す可能性がある気がして好きじゃない。また言ってしまうけど、例えば「鬼滅」人気で、日本のニュースの何割が失われているのだろうか。本屋で鬼滅をたくさん並べる、あるいは映画館でたくさん上映するのは、まだ金のためだからわかるけど、ニュースはよくわからん。もっと必要なニュースがあると思う。大阪都構想も変わってたかもね(笑)

ああ、またこの話をしてしまった。鬼滅鬼滅。なんだんだろう、まるで少し前のコロナみたい。いろんな側面からその事物を見つめて、少しでも何か成立しそうな性格を見つけたら、すぐにレッテルを貼って誇張して、トレンドにして、人々から大事な大事な時間を奪う。

もうこの話になっちゃうのでやめます。おやすみ。

次から何か書くとことがあっても「鬼滅」はNGワードにします。

本もっとたくさん読みたいな。買いたいな。