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札幌よりF-MAD、皆々様へ物申す

 メジャー、インディーズ問わず、創作者である皆々様に物申す。

 日本の音楽業界は腐りきっている。メジャーシーンから得られるものなどもはや何もない。あなたたちの態度は創作者のそれではない。ピントは常にズレており、思索の痕跡もない。主義主張などあるはずもなく、ほんの少しの熱量さえ感じ取ることができない。民族問題に声を上げたかと思えば、それはただのアリバイ作りで、ただのファッション。いやマスターベーション。そして大賢者になった彼らは熱心に救済を説いている。加害者側の。筆者が知るここ30年。彼らはずっとガス切れのライターを擦り続けてきた。そして彼らが燃やそうとしているのは「クーポン券」である。3件隣の潰れたカレー屋のクーポン券である。リスナーの心でも、人刺すナイフでも、国会議事堂でも、社会でもない。クーポン券だ。しかもずっとしくじり続けている。やめちまえ糞が。

 バブル崩壊により、ゆるやかに景気は後退していった。地下鉄サリン事件、拉致事件、911、イラク、アフガン戦争。東日本大震災、福島第一原発、民族浄化。今日に至るまでいろんなことが起きた。ハゲタカのように非情な観察者に徹し、時世を読み取り、問題提起したり、己の主張を「押し通す」はずのアーティストたちは一体なにを世間様に提言してきたのだろうか。メジャー、インディーズ問わず。30年間何も語らなかった。驚きの発見だ。別の「世界線」が本当にあるなんて!!

 日本の未来は暗い。希望などどこにもない。唯一の誇りであった経済も傾き、新型コロナウイルスにより、その凋落速度は一気に増した。先が読めない。もし自分が経営者だったら、すでに手仕舞いしている。職種によるだろうが、もし綿菓子のような日常を取り戻すことができたしても、コロナ以前からあらゆる経済指標が示していたとおり、末期の癌は容赦なく進行している。支援策により、倒産件数を押さえ込めてはいるが、本来なら倒産していたはずの企業がゾンビ化している。助成金を打ち切ればドミノ倒しだ。地銀融資の融資額は270兆円にも及び、懸念されている住宅ローンの不良債権化が進めばどうなるか。想像がつくだろう。だからどうにかしてソフトランディングせねばならないが、そんな国家運営能力など日本政府には「ない」。緊急事態宣言とは「緊急事態には対応できません宣言」だ。悲観に過ぎると思われるかもしれないが、筆者はこれでも楽観に過ぎると思っている。片方の金玉はアメリカに取られ、もう片方は国民が潰したんだ。人のせいにするな!そして日本人の心にはバイブルがない。その心の穴を、メジャーアーティスト様はどう埋めるつもりなんだ?心の穴そのものがおまえらなのに。

 音楽業界を腐らせたのは、レコード会社でも、レーベルでも、ラジオ、テレビ、リスナーでもない。「おまえらクリエイターだ」。彼らビジネスマンは金が儲かればなんだっていいのだ。むしろもっとビジネス的であれと筆者は思う。創作界隈のヒエラルキーのトップに君臨するのはいつだってクリエイターのはずである。空は青い、花は綺麗で世界にひとつだけである。悪を説いてはならない。リスナーの共感を得なければならない。理想主義者でなければならない。負け犬を棒で叩いてはならない。曲中ですら誰も殺してはならない。マッチョよりはナードがいい、ただなんとなく。世界の平和を説く、ただアリバイ作りのために。傘はあったらしい。懺悔の値打ちもあるようだ。天気、風向き、善悪、美醜、在り方を決める自由がクリエイターにはあったはずなのに!おまえらが魂を売らなければこんな糞みたいなシーンにはならなかった!そして、後に続いたやつらのその愚かさは、形容の仕様がないほどにおぞましく愚かしい!!

 2021年、インディーズシーンで生きる、あんた。その言葉、まさか借り物じゃないだろうな?まさか今でも、メジャーは貴族階級でインディーズは労働者階級とか思ってるんじゃないだろうな?

 メジャーシーンをぶっ潰すぞ。札幌よりF-MAD、独りでも成し遂げてやる。本物で夢見心地のリスナーをぶん殴ってやる。そして暗い未来の日本に音楽文化を築くんだ。偽物のおまえらの歌などもはや誰の心にも響かない。死、矛盾、曇天、怠惰を身にまとい、少数精鋭、数少ない同志。俺たちが始めるんだ。

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1st「Nice Joke」


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