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巧龍一さんの見る夢は

 福岡県出身のシンガーソングライター。音楽に興味を持ち学び始めたのは高校時代。R&Bに興味を持ち、「Stevie Wonder」「BrianMcKnight」に憧れを抱く。高校卒業後は、ホテルマンとしてサラリーマン生活を送りながら、DTMで作曲を始める。徐々に歌手になりたいと思いが強くなり、翌年の1月に19歳で上京。歌手活動をスタート。2018年にファーストシングル「Stand by Me」をリリースして、2021年1stアルバムを配信。現在も精力的な活動を続けている。(https://instabio.cc/30223097vPY4kより引用)

 18歳~22歳というのは取捨選択の時期であり、人生の岐路である。何をやっても楽しかったはずの毎日に、突然のすきま風が吹く。少し肌寒く感じて振り返ると、いつもそこにいたはずの君とさよなら。そんな夜に打ち上げ花火なんて上がったら、もう最悪だ。頼むから、美しい思い出になんてなってくれるなよ。だって歳を重ねるたびに色褪せていくんだぜ?この身は。40の夏に、美しいままの君をノスタルジックに歌えとでもいうのか?勘弁してくれ。死にたくなるよ。だからさ、そんな思いをするくらいなら、今歌うよ。君を。

 「めっちゃ聴いてほしいっちゃけど0」。そんなありがちなセンチメンタルを、実にセンチメンタルに歌い上げている。恥ずかし気もなく剥き出しながら。22歳の今、「君」の輪郭がはっきりしているうちに。残すべき一枚を残し、彼も「君に背を向け」進むだろう。

 tweetを追うと、どうやら生音で録りたかったようだ。でも、そうか?安っぽさなど一切感じないけどね。First loverの熱っぽいボーカルとチープなMIDI感。奇跡的なバランスを保ってて最高だと思うよ。m-flo / come againをまんまサンプリングしてるDoneのキックもジャストじゃない?

 筆者とは感性が全く異なるので、夢中になって聴いてしまったよ。ああ、それね感が全くないんだもの。5曲目のFirst loverなんか最高にかっこいいよ。絶対に作れない。素晴らしい才能だと思うよ。ああ、作曲始めた年齢なんて全く関係ないから。19歳から始めて3年でこんなアルバム作るなんて凄いね!とは言わないよ。だって次のはもっと最高なんだろ?

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