【読書感想文】『ヴィリコニウム―パステル都市の物語』M・ジョン・ハリスン著
ときには薄暗い雰囲気に包まれたいときがあって、そんな気持ちにぴったりはまる本に出会えた。
書誌M・ジョン・ハリスン(大和田始 訳)『ヴィリコニウム―パステル都市の物語』2022、アトリエサード
長編小説1つと、短編小説4つからなるソフトカバーの単行本。収録順に書くと、以下の通り。
まえおき本記事の筆者はヴィリコニウム全くの初心者で、この単行本より以前には著者の名前も知らなかった若輩者ながら、わーっとこみあげるものがあったので、まずは「パステル都市」に限って感想を書いてみ